TVアニメ「けいおん!」の隠れた人気楽曲7選!

TVアニメ「けいおん!」の隠れた人気楽曲7選!

2009年からアニメ1期、2010年からアニメ2期が放送された「けいおん!」。

ガールズバンドブームの火付け役となり、大旋風を巻き起こしました。

アニメ放送から時が経ってもなお愛され続ける楽曲の数々。

今回は、「隠れた名曲」と題し、アニメのオープニングテーマ・エンディングテーマ以外の楽曲から7曲紹介します。

ぜひ気になる一曲を見つけてみてくださいね。

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「けいおん!」とは

私立桜が丘女子高等学校に通う女子高生たちの軽音部での毎日が描かれた作品です。メンバーは平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓の5人。「放課後ティータイム」というバンド名で活動します。

2009年と2011年には声優が自分の担う役としてステージに登場し、ライブイベントも開催。楽曲の人気もとても高いコンテンツです。

楽曲紹介

ふわふわ時間

ソニー・ミュージックエンタテインメントのアニメソング人気投票キャンペーン「平成アニソン大賞」において特別賞に選出された本楽曲。恋する高校生らしいかわいい言葉が並び、恋愛中のわくわく感がギュッと詰め込まれたような楽曲です。

ギターのカッティングと手拍子から始まり、観客のボルテージを一気に上げるイントロ。声優が出演するライブではCDと同じように手拍子が起こり、一体感を生み出します。ギターの後を追いかけるようにベースとドラムの音が鳴り出し、Aメロの歌い出しへと繋がっていきます。


キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI
揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ

と、聴いている側も赤面してしまうような真っすぐで浮足立った言葉の数々。好きな人を見るだけで胸が高鳴り、好きという気持ちに浮かれた心を描いています。

サビの最後の一言は「お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もオヤスミ♪」。寝る前に、もしあの人と恋人になれたら…とベッドで妄想し、顔を赤くして一人悶える女の子の姿が目に浮かぶようです。


あぁカミサマどうして
好きになるほどDream nightせつないの

と、2番では恋の切なさを歌った歌詞も。酸いも甘いも経験する女子高生の恋愛模様を綴った青春全開の一曲です。

アニメ内では、メインボーカルである平沢唯が学園祭に向けて過度の練習をしたことにより声が枯れてしまい、代わりに作詞者である秋山澪が歌いました。CDで販売されているものは、本来のボーカルの平沢唯が歌唱していますが、アルバムとアニメDVD・Blu-ray第1巻購入者を対象にしたキャンペーン賞品として、学園祭バージョンがCD化されています。

ごはんはおかず

思わず首をかしげてしまいそうなタイトルである「ごはんはおかず」。食欲のリミッターが外れた女子高生の底なしの胃袋が描かれています。

疾走感溢れるイントロではエレキギターとキーボードの音が同じ旋律を奏でます。ポップパンク調で、ライブハウスでジャンプをしながら聴きたい一曲です。


ごはんはすごいよ なんでも合うよ ホカホカ
ラーメン うどんに お好み焼き これこれ
炭水化物と炭水化物の
夢のコラボレーション☆
(アツアツ ホカホカ)

と、歌い出しから並ぶ料理名。ホカホカごはんと合わせたい夢の炭水化物が列挙されています。ボーカル・平沢唯の弾むような声も相まって、食べることの楽しさや幸せを感じます。


ごはんはすごいよ ないと困るよ
むしろごはんがおかずだよ
関西人ならやっぱりお好み焼き&ごはん

でも私 関西人じゃないんです
(どないやねん!)

タイトルである「ごはんはおかず」の謎が解けるサビ部分。ご飯だけでご飯が食べられるという食欲の爆発を表した言葉だったのです。その後に続くのは、思わずズッコケてしまうような歌詞。「どないやねん!」の部分は、ボーカル・平沢唯以外のバンドメンバーが合いの手を入れていますが、ライブでは観客みんなで声を上げ、会場が一体となります。

遊び心に溢れた歌詞の数々と、楽しい合いの手、ハイテンポな曲調で、ライブに欠かせない楽曲です。

カレーのちライス

「ごはんはおかず」に引き続き、食べ物の名前が入っている本楽曲。恋愛をカレーに例え、いつも食べている甘口ではなく、ちょっぴり辛い中辛な恋愛への憧れを歌っています。ただ、曲の終盤には「あこがれだけど中辛はおあずけ」の一言が。中辛の恋愛も素敵だけど、今はやっぱり甘い恋愛がいいよね、という気持ちが詰まった一曲です。

かなりハイテンポな本楽曲。イントロではドラムのハイハットの音を皮切りに、ベース、キーボード、ギターが疾走感溢れるリズムを生み出します。それはまるで、早く大人になりたくて焦っている姿を表しているかのよう。「大人の恋への憧れ」が歌われた本楽曲の始まりにぴったりです。

1番では「スパイスひとさじ刺激ちょーだい☆」ですが、2番では「スパイスふたさじ経験しちゃえ☆」と、さらに背伸びをしています。しかしその結果、「だけど限界 辛すぎて、、、もうダメ↓」と撃沈。ちょっぴりのカレーとたっぷりのライスで食べ進めてみたものの、ラストのサビでは「ごめんね!ルーだけ残したカレー」と完全敗北してしまいます。背伸びをしてみたもののうまくいかなかったいじらしさに、思わず頬が緩む歌詞です。


キミがいなくちゃさみしいテーブルなの
いつか仲良く銀のスプーンの上

この歌詞からは、銀のスプーンの上に乗ったライスが私で、カレーのルーが彼だと捉えることができます。「カレー」は、伸ばし棒を無くすと「彼」にもなる言葉。もしかすると、歌の中の主人公が憧れているのは、ちょっぴり大人な彼なのかもしれません。歌詞に注目してみると、また新たなおもしろみが見える楽曲です。

ギタリストのマーティ・フリードマンは本楽曲について「ボーカルとオルガンのパートを抜いたら普通にかっこいいハードロック風のポップパンク。ボーカルは8歳の女の子が歌っているようなベビーボイスが衝撃的だ。洋楽のロックでは食べ物について歌う歌詞はないため、世界一の食文化を誇る日本ならではの楽曲」と評価しています。

ギー太に首ったけ

ボーカル・平沢唯のソロ曲である「ギー太に首ったけ」。自らのギターに“ギー太”という名前を付けてかわいがっている彼女の愛の大きさが感じられる楽曲です。ギー太に洋服を着せたり、一緒に寝たりと、とにかくギー太を愛している彼女。ギー太以外のギターでは曲を奏でられないくらいの溺愛っぷりです。

疾走感溢れるギターの音が鳴り響くイントロ。前面に出て曲を引っ張っていくギターの音、その後ろで支えるように音を鳴らすベース、キーボード、ドラムの音が一気にボルテージを上げてくれます。


1秒あればそれでじゅうぶん 恋に堕ちれる
ひとめで惚れて連れ帰って 添い寝もしちゃう

ズルいくらい男前 ボーッと眺めていたら
1日が終わるなんて ザラにあるけど
それじゃ宝持ち腐れちゃうから…触っていい?

この歌詞から読み取れるように、平沢唯の目から見るとギー太は男性。ギターに対する歌だと知らなければ、一目惚れをした女の子の恋心を歌った曲のようにも見えます。「触っていい?」でBメロが終わると、ギー太を演奏し始めるサビへ突入。「無口すぎるキミ 饒舌に変えてあげるよ」「今 加速してくピッキング」と、ギー太をかき鳴らす平沢唯の姿が目に浮かびます。

2番のBメロには、なんだか胸がキュッと締め付けられるこんな歌詞も。


サインせがまれるくらい 有名にもしなっても
心変わりなんてしない 約束するよ 忘れないよ
カスタネット叩いてた あの日の自分

平沢唯にとって、ギー太は初めて自分のお金で購入したギター。これからバンド活動を続けていく上で、バンド活動を苦痛に感じてしまう日が来るかもしれません。しかし、カスタネットを叩いていただけの彼女をバンドマンにしてくれたのは、まぎれもなくギー太。ギー太に出会い、バンド活動を始めた時の初々しい気持ちを忘れたくないという平沢唯の気持ちを感じ取ることができます。

五月雨20ラブ

バンド内でベースを担当している秋山澪が歌唱している「五月雨20ラブ」。その名の通り、歌詞内で雨の描写が多く登場します。ぽつぽつ落ち始めた雨粒を見つめながら、恋に落ちたことを自覚していくようなストーリー仕立ての歌詞です。

ベースの音がリフレインし、独特のリズム感を生み出しているイントロ。今にも雨が降り出しそうなどんよりした空模様を想像させるような音です。


3粒 数えて 大粒のを おでこでキャッチ
雨は 私に話しかけるよ

きっと 5粒目はね 小鳥のミニティアラ
そうね 7粒目は 電線のペンダントトップ

8粒 まつげに 9粒目は 葉っぱとダンス
恋しちゃったのかな 10粒目じゃまだわからないの

どこか詩的で、恋する乙女の浮かれた心を感じる言葉が並びます。数え続けた雨粒は、2番Bメロの最後で「恋の続きはね 20数えたらわかるかな」と結ばれます。1番のBメロでは「恋しちゃったのかな」と疑問形だった気持ちですが、ここではっきりと「恋」だと自覚しているのです。


キラリ
この夢に
光をあげたいから
雨雲ちぎる手を
ポケットから出すよ

最後のサビで歌われる歌詞に出てくる「この夢」という言葉。「この夢」が指すのは、恋心を向けている相手との恋愛成就でしょう。雨が上がると、空には虹がかかります。この恋が虹色の未来を迎えられるようにと、雨降る中ポケットに入れていた手を出し、まるで雨雲をちぎるかのように空に手をかざす様子が目に浮かびます。

女子高生バンドが歌っていると考えると、とてもしっくりとくるような淡く初々しい恋心を感じる一曲です。

Maddy Candy

桜が丘高校の音楽教師で、吹奏楽部兼軽音楽部顧問の山中さわ子が高校時代に結成していたバンドであるDEATH DEVIL。その楽曲のひとつが、この「Maddy Candy」です。

激しいドラムとエレキギター、ベースが鳴り響くメタルの色が強い本楽曲。濃いメイクに真っ赤な口紅、黒のネイルを纏って激しく頭を振る光景が目に浮かびます。


薔薇も恥じらう紅い唇
星も羨む青い瞳(メ)ニセモノ
ネオン牙剥く迷宮ビル
迷い込んだら後はアサマデ

紅を引いた唇と、青いカラーコンタクト。着飾った姿でネオンが瞬く夜の繁華街を歩く姿が想像できます。当時高校生であったDEATH DEVILが書いた歌詞だと考えると、ずいぶんと背伸びをした言葉が並んでいます。

その後も、「汗と血を咀嚼したバケモノ」「ヒールに踏みつけられチマミレ」と、パンチのある歌詞が並びます。かわいらしい曲が多い「けいおん!」の中で、異質の存在感を放つ楽曲です。

Come with Me!!

2011年2月20日にさいたまスーパーアリーナで開催されたライブイベントのタイトルにもなった「Come with Me!!」。とても明るい曲調で、聴いているだけで気持ちがわくわくしてくるような楽曲です。

ギターとドラムが奏でる細かなリズムと、「Hey! Hey! Come with me!!」という掛け声から始まる本楽曲。みんなで一緒に手を取りながら、体を弾ませたくなるようなイントロです。


お散歩気分で登校中
カバンごと忘れて急カーブ!
授業はまだまだ序盤戦
全然わかってる わかってるフリ

キャパオーバーする問題もあるけど
(大丈夫さ)
ラッキーで解決できるよ
ほら笑顔で ほらみんなで
青春でしょ 暴れちゃえ!
(Come on!)

授業の内容を理解できない時も、なんとなくわかったような顔で先生の話を聞いてみたり、ピンチに直面しても「どうにかなるさ!」と根拠のない自信に満ちていたり…。高校生らしい日常の一場面を切り取った歌詞に、彼女たちの等身大の愛おしさを感じます。

最後のサビでは「これからも ずっといつまでも 一緒に行こう 手をつないで さあ行こう」と、バンドメンバーや「けいおん!」を愛してくれるファンに向けたようなメッセージも。底抜けに明るく、「これからも一緒に行こう!」という気持ちが込められたライブのラストナンバーにふさわしい一曲です。

まとめ

「けいおん!」シリーズの隠れた人気楽曲を7曲紹介しました。

アニメの主題歌になっているものや、アニメ内で登場する楽曲にスポットが当たりがちですが、「けいおん!」の楽曲はどれも魅力的。

知れば知るほど虜になるはずです。

気になった楽曲があれば、ぜひ一度じっくりと聴いてみてくださいね。

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