目次
黒執事 第1期OP・ED
モノクロのキス/シド
インディーズバンドとしてファンを獲得していたヴィジュアル系ロックバンド・シド。
彼らのメジャーデビューシングルとして2008年にリリースされました。
悪魔、そして闇の貴族を意味する”黒”がキーワードとなる作品ゆえに「モノクロ」という言葉をチョイスしています。
身内を全員殺され、身売りされた絶望から脱出するために悪魔と契約するシエル。
日常の色味すらわからなくなるほどの絶望から抜け出したものの、暗闇がまだまだ怖い…。
メジャー1発目、そして初のタイアップで悩みながらも黒執事ファンに支持される1曲ができました。
黒執事のタイアップがついたことは彼らにとって非常に大きな変化だったとインタビューで振り返ります。
連載開始から間もない黒執事という作品、メジャーデビューするシド。ともにスタートする者としての一体感があったと話しています。
この楽曲がきっかけでアニソン界でも名を馳せるようになり、作品経由のファンも数多く獲得。
メジャーデビュー後の彼らの成長を支えていくこととなります。
I’m ALIVE!/BECCA
アニメ第1期は2クール放送されており、途中でエンディングが変更となっています。
1クール目のエンディングを担当したのがアメリカ出身のロック・シンガーのBECCA。
2008年にこの曲で日本デビュー。実は母国アメリカより先にデビューを果たしています。
デモ曲などを音楽特化SNSであるMySpaceに載せていたのですが、ライブの口コミ効果もあり一時期は全米3位になるほど。
担当プロデューサーがこの実力の高さに目を付けて声をかけたのが最初でした。
本人も「デスノート」をはじめとした日本のコミックが好きで、漫画も自作するほど。
この曲が収録されているアルバム「ALIVE!!」には彼女作の漫画もついていました。
オープニング主題歌とは対照的に非常にポップで明るい仕上がり。
この楽曲が使われているエンディング映像もコミカルな仕上がりで、原作で垣間見えるコメディ要素を表現しているよう。
彼女の得意とする明るいロックでその楽しさを表しているのかもしれません。
Lacrimosa/Kalafina
2クール目のエンディングを担当したのは3人組女性ユニットのKalafina。
劇場版アニメ『空の境界』シリーズをきっかけに結成され、『空の境界』以外のアニメ作品とのタイアップはこの曲が初めてでした。
Kalafina独特のどこか重たくクラシカルな楽曲は、ゴシック要素が多く盛り込まれた黒執事の雰囲気にピッタリ。
曲名もキリスト教の鎮魂歌を起源としており、作中で多くの者が迎える”死”を悼む1曲です。
実は、エンディング映像終盤には第1期における敵である天使との最終決戦の場が出てきています。
また棺に入ったシエルは作品終盤で人としての死を迎えることを示唆しています。