ジブリ映画主題歌一覧!作品公開順にご紹介

ジブリ映画主題歌一覧!作品公開順にご紹介

これまで、数多くの名作を生み出してきたスタジオジブリ
『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『千と千尋の神隠し』など、ジブリ映画を見て育ったという方も少なくないのではないでしょうか。

多種多様なストーリーや臨場感のあるアニメーションが素晴らしいのはもちろんのこと、音楽もジブリ映画を語る上で欠かせません。

そこで今回は、『風の谷のナウシカ』から2023年の最新作『君たちはどう生きるか』まで、ジブリ映画の世界を彩る主題歌たちをご紹介します。

目次

【ジブリ映画 主題歌】1980~1989年

風の谷のナウシカ:『風の谷のナウシカ』


作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 歌:安田成美

『風の谷のナウシカ』は、1984年公開の同名映画「風の谷のナウシカ」のイメージソングとして制作された楽曲。
ナウシカをイメージした穏やかで暖かな楽曲で、制作しているのは日本語ロックを構築したとも言われるバンド・はっぴいえんどのメンバーである松本隆と細野晴臣です。

歌唱は、現在女優やナレーターとして活躍している安田成美が担当していますが、実は主題歌が流れたのは予告編やテレビCMのみで、映画本編では一切使われていません。

これには映画プロデューサーの高畑勲をはじめとした制作サイドの強いこだわりがあり、作品性を重視した結果、映画のエンディングでは久石譲が制作したインスト曲の『鳥の人』を流すことに決定しました。

天空の城ラピュタ:『君をのせて』


作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 歌:井上あずみ

『君をのせて』は、1986年の映画「天空の城ラピュタ」の主題歌です。
監督の宮崎駿自身が作詞を行っており、作曲は「風の谷のナウシカ」でインストを手がけた久石譲が担当しています。

映画のエンディングテーマとして制作された楽曲ですが、メロディ部分は映画公開前に発売された「天空の城ラピュタ」イメージアルバムの楽曲『パズーとシータ』が下敷きになっており、作中でも2人のテーマとして使用されています。


『パズーとシータ』では作品のイメージに沿った浮遊感や高貴な雰囲気を感じますが『君をのせて』では物語の終わりやもの悲しさが強く押し出されているのが印象的。
歌詞は映画本編に紐づいており、パズーの視点でヒロイン・シータのことが語られています。

となりのトトロ:『さんぽ』 / 『となりのトトロ』


作詞:中川李枝子 作曲:久石譲 歌:井上あずみ

1988年公開の「となりのトトロ」では、オープニングテーマとして『さんぽ』、エンディングテーマとして『となりのトトロ』が制作されました。

歌唱しているのは、「天空の城ラピュタ」でもテーマソングを務めた井上あずみ
童謡としても親しまれているほのぼのとした曲調の『さんぽ』と、トトロという不思議な生き物に対するワクワク感やメイ・サツキの冒険心を感じる『となりのトトロ』を見事に歌い分けており、本作の音楽のキーマン的存在として活躍しています。

どちらも聞くと童心を思い出す、希望に満ちた楽曲です。


作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 歌:井上あずみ

火垂るの墓:『埴生の宿』


作詞:ジョン・ハワード・ペイン 作曲・編曲:ヘンリー・ローリー・ビショップ
歌:アメリータ・ガリ=クルチ

1988年「となりのトトロ」と同時公開されたのが、戦時中の日本で生きる兄妹の悲劇を克明に描いた作品「火垂るの墓」です。
本作には主題歌がありませんが、挿入歌として『埴生の宿』(原題「Home Sweet Home」)が使用されています。

元々はイングランドの民謡で、訳詞された『埴生の宿』は明治時代の歌集「中等唱歌集」に収録されるほど、日本国民にとって古くから馴染みのある楽曲でした。
ほかにも映画では、実際に当時の日本で親しまれていた童謡や唱歌などが多数使用されています。

戦時中の様子をよりリアルに描くため、高畑勲監督はあえて主題歌を作らず、当時多くの人に知られていた楽曲を使用したのでしょう。
作中では終盤、疎開先から戻ってきた子が蓄音機で『埴生の宿』の英語版レコードを聞く場面が描かれています。

魔女の宅急便:『ルージュの伝言』 / 『やさしさに包まれたなら』


作詞・作曲・歌:松任谷由実(荒井由実)

1989年公開の映画「魔女の宅急便」のOP・EDテーマを飾ったのが、シンガーソングライターの松任谷由実(荒井由実)です。

OPテーマの『ルージュの伝言』は、作中でキキが一人前の魔女になるため旅立つシーンで流れる楽曲。
陽気で軽快なメロディと「不安な気持ちを残したまま 街はDing-Dong遠ざかってゆくわ」などの歌詞は、まだ見ぬ世界への不安とワクワクする気持ちを抱くキキにぴったりです。

また、EDテーマの『やさしさに包まれたなら』は陽だまりのような穏やかさを感じられる楽曲。
親元を離れ、子どもから一人前の魔女となったキキの成長と重なる歌詞で、日常にちらばるキラキラしたものに気づかせてくれます。


作詞・作曲・歌:松任谷由実(荒井由実)

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