アニメ『美少女戦士セーラームーン』OP・ED・主題歌一覧

アニメ『美少女戦士セーラームーン』OP・ED・主題歌一覧

2022年で生誕30周年を迎えた、武内直子の人気漫画『美少女戦士セーラームーン』1992年からアニメ化され、2000年代には原作に忠実にした新たなアニメも放送され、2023年までにTVアニメと劇場版で完結編まで制作されました。

本記事では、1990年代の「セーラームーン」初期シリーズのTVアニメ・劇場版、2000年代のTVアニメ・劇場版の順番で、OP・ED・主題歌という“セーラームーンの伝説”を継承してきた曲を紹介します。

目次

アニメ『美少女戦士セーラームーン』

概要


1992年2月号から1997年3月号まで「なかよし」(講談社)で連載された、武内直子の漫画『美少女戦士セーラームーン』。前世からの恋と使命がテーマの物語で、主人公の設定年齢は14歳で、登場人物の少女たちは8頭身というナイスプロポーション。変身するとセーラー服が丈の短い戦闘仕様となり、太陽系惑星の力をもって戦います。

1992年から1997年まで5期に渡りTVアニメ化され、1993年に初の劇場版が公開されました。
2014年から2016年まで、原作に忠実に制作した新たなアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』が3期に渡り放送され、続編として、2021年には劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal(前編・後編)』、2023年には劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos(前編・後編)』が公開されました。

あらすじ・登場人物


主人公は、ドジでおっちょこちょいで泣き虫な月野うさぎ。明るく元気でマイペースで、どこか憎めない中学2年生の女の子です。ある日、黒猫のルナと出会い、美少女戦士セーラームーンに変身する力を得て、やがて、他のセーラー戦士の仲間たちやタキシード仮面と出会っていきます。

月(ムーン)、水星(マーキュリー)、火星(マーズ)、木星(ジュピター)、金星(ヴィーナス)など、太陽系惑星の力をもつ戦士「セーラー戦士」たちが、「幻の銀水晶」を持つ月の王国(シルバー・ミレニアム)を守るため、地球国を襲う宇宙からの侵入者と戦う物語です。
一方、後に恋人となるタキシード仮面(地場衛)とは前世でも恋仲だったという設定も。戦う美少女、ロマンチックな恋など、乙女たちが憧れるキーワードを宝石のように散りばめています。


月野うさぎ/セーラームーン(三石琴乃)、水野亜美/セーラーマーキュリー(久川綾)、火野レイ/セーラーマーズ(富沢美智恵)、木野まこと/セーラージュピター(篠原恵美)、愛野美奈子/セーラーヴィーナス(深見梨加)、地場衛/タキシード仮面(古谷徹)、クイーン・セレニティ(土井美加)、ルナ(潘恵子)、アルテミス(高戸靖広)
*( )内は声優名。

普通の女の子が変身する魔法少女と、戦隊シリーズの要素を組み合わせた“戦う魔法少女”の先駆け的作品で、対象読者の少女たちだけでなく大人まで男女問わず、国内外で人気を博し日本のアニメ文化の象徴に。アニメ、ミュージカル、実写ドラマ、おもちゃなども作られて、今でもその人気は衰えていません。

1990年代:第1期『美少女戦士セーラームーン』OP・ED

1992年から1993年まで、シリーズ第1期は全46話が放送されました。

OP:「ムーンライト伝説」DALI


初代『美少女戦士セーラームーン』OPテーマは、4人組のアイドルグループDALIが歌う「ムーンライト伝説」です。変身シーンを思わせるキラキラとした音楽から始まり、〈ゴメンね 素直じゃなくて/夢の中なら云える〉という名歌詞を生み出した楽曲。好きな人を想いながらも素直になれない乙女心があふれていて、この曲なしでは作品を語れない、と言っても過言ではない曲です。

MEMO

1995年2月、日本レコード協会「ゴールドディスク」に認定され、2019年にはソニー・ミュージックエンタテインメントのアニメソング人気投票キャンペーン「平成アニソン大賞」で作品賞に選出。作品と共に、1990年代を代表するアニメソングです。


これまで色々なアーティストがカバーしており、2018年に発売された美少女戦士セーラームーン25周年トリビュートアルバム『美少女戦士セーラームーンTHE 25TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』では、令和を代表するアニメ『鬼滅の刃』で数々の主題歌を歌ってきたLiSAが本曲をカバーしました。


2023年6月30日発売「劇場版『美少女戦士セーラームーンCosmos』テーマソング・コレクション」には、セーラームーン(三石琴乃)、セーラーマーキュリー(金元寿子)、セーラーマーズ(佐藤利奈)、セーラージュピター(小清水亜美)、セーラーヴィーナス(伊藤静)が歌う「ムーンライト伝説」も収録されています。

第1クールED:「HEART MOVING」高松美砂絵(さくらさくら)

第1話から第26話まで使用されたEDテーマはロックバンド・さくらさくらのボーカル高松美砂絵が歌っています。透き通る歌声が切なく、夢の中で恋人との別れを惜しむ切ない気持ちを歌った曲。〈夢の中 ふたりで いたよね/星たちに 守られて〉という歌詞が作品の、前世から繋がっている世界観を表現しています。

第2クールED:「プリンセス・ムーン」橋本潮、アップルパイ

第27話から第46話まで使用されたEDテーマは、橋本潮、アップルパイが担当しました。懐かしさがあるバラード曲で、素敵な夢の中で幸せを祈っているロマンチックな1曲。ED映像では、鏡の中でお姫さまのような月野うさぎが踊っているというファンシーさで視聴者を魅了しました。

第2期『美少女戦士セーラームーンR』OP・ED

1993年から1994年まで全43話が放送されました。

OP:「ムーンライト伝説」DALI

OPテーマは、第1期で人気となった、DALIの「ムーンライト伝説」が引き続き使用されました。

ED:「乙女のポリシー」石田よう子


EDテーマは、本曲でデビューを果たした石田よう子が歌っています。〈どんなピンチのときも絶対あきらめない〉という歌詞から、可愛らしい女の子に芯の強さを感じさせるキュートな曲です。30万枚を売り上げて、当時から多くの乙女たちのハートをキャッチしました。

MEMO



石田よう子は2000年に名義を石田燿子に改め、動画配信サイトYouTube「石田燿子 Ishida Yoko Channel」にてNiigata Yossy Big Band(NYBB)と本曲をビッグバンドバージョンでリモートセッションしています。

第3期『美少女戦士セーラームーンS』OP・ED

1994年から1995年まで全38話が放送されました。うさぎたちは中学3年生に進級し、セーラーウラヌス/天王はるか(緒方恵美)やセーラーネプチューン/海王みちる(勝生真沙子)の人気キャラクターが初登場しました。

OP:「ムーンライト伝説」桜っ子クラブさくら組

初代OPテーマから続いてきたDALIの「ムーンライト伝説」をアイドルグループの桜っ子クラブさくら組がカバーして歌っています。大山アンザ、森野文子、中山博子、かのこ、鈴木奈々の5名はミュージカル版の初代セーラー戦士を演じています。

ED:「タキシード・ミラージュ」Peach Hips(三石琴乃、久川綾、富沢美智恵、篠原恵美、深見梨加)


月野うさぎ(三石琴乃)、水野亜美(久川綾)、火野レイ(富沢美智恵)、木野まこと(篠原恵美)、愛野美奈子(深見梨加)の、セーラー戦士たちの声優陣が組んだPeach Hipsが歌っています。恋人たちの気持ちを、〈三日月のシャーレ/星のピアス/夜ふけのマント〉など夜空を飾る言葉で綴った、オシャレなオルゴール調のバラード曲です。

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