社会現象を巻き起こしたアニメ『おそ松さん』。そんな話題作が2022年3月25日、Snow Man主演で実写映画化されました。
すでに公開中ではありますが、本記事では改めてここで映画『おそ松さん』を紹介します。映画の見所や撮影裏話など、一度見た方もこれから見る方にも楽しめる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
▼あわせて読みたい!
目次
映画『おそ松さん』の基本情報
アニメ『おそ松さん』とは?
赤塚不二夫さんのギャグ漫画『おそ松くん』が原作となっているアニメ『おそ松さん』。20歳を過ぎても、クズでニートな生活を送っている6つ子たちの日常を描いたストーリーです。
2015年10月にアニメ放送が始まるとすぐ、予測不能でハチャメチャな6つ子たちに夢中になる人が続出。劇場アニメや舞台、コラボグッズの発売、2016年には流行語大賞にノミネートされたりと社会現象を巻き起こしました。
▼あわせて読みたい!
映画『おそ松さん』のあらすじ
松野家の6つ子のおそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松は、20歳を過ぎても定職に就かずに親のすねをかじり、ほぼ毎日パチンコに通っているクズで童貞のクソニート。
6つ子なのに性格はバラバラな彼らはくだらないことでケンカをしてばかりですが、6つ子ならではの結束力で日々を楽しく過ごしていました。
しかし、長男のおそ松が大金持ちの老夫婦と出会ったことをきっかけに、6つ子の日常が大きく変化。「事故で亡くした息子とおそ松がそっくり!ぜひおそ松を養子として迎え入れたい」と言い出すのです。
それを聞いた残りの兄弟は「おそ松兄さんがそっくりなら、6つ子の俺たちも一緒だ!」と反論。そこから誰が養子にふさわしいのか、6つ子の戦いが始まります。
おそ松は東大に入るため勉強に励み、カラ松は最強の男になるため体を鍛え始め、チョロ松は大人な男になるためナンパへ、一松は就職活動に挑戦、十四松はメジャーリーガーに、トド松は起業家を目指すという感じで、それぞれが養子に選ばれるため奮闘。
けれど、途中から彼らの物語はよくわからない方向へと暴走していくのです。トト子やイヤミ、チビ太たちも困り果てていたところに、謎の黒ずくめの男3人組が現れます。彼らの正体は、“物語終わらせ師”。エンド、クローズ、ピリオドと名前に終わりの意味を持つ彼らは、6つ子のこんがらがった物語を終わらせに向かいますが、そう簡単にはいかない様子で……。
映画『おそ松さん』の登場人物
松野家
おそ松:向井康二さん
カラ松:岩本照さん
チョロ松:目黒蓮さん
一松:深澤辰哉さん
十四松:佐久間大介さん
トド松:ラウールさん
松造:光石研さん
松代:濱田マリさん
物語終わらせ師
エンド:渡辺翔太さん
クローズ:阿部亮平さん
ピリオド:宮舘涼太さん
トト子:髙橋ひかるさん
イヤミ:前川泰之さん
チビ太:桜田ひよりさん
超お金持ちの老夫婦:榎木孝明さん、南果歩さん
そして気になるのが、公式で詳細が明かされていないこちらのキャスト陣。
栗原類さん
八木莉可子さん
厚切りジェイソンさん
忍成修吾さん
加藤諒さん
彼らが物語のなかで、6つ子や物語終わらせ師たちとどのように関わっていくのか、そちらにも注目です。
また、映画のオープニングにアニメで6つ子の声を務めた櫻井孝宏さん(おそ松)、中村悠一さん(カラ松)、神谷浩史さん(チョロ松)、福山潤さん(一松)、小野大輔さん(十四松)、入野自由さん(トド松)が登場。アニメのキャラが実写のキャラを紹介するという、面白い演出が見られます。
映画のここに注目!
笑い、ラブストーリー、アクション、デスゲーム、時代劇と何でもありなこんがらがったストーリー!
映画『おそ松さん』は、おそ松×チョロ松×エンドの終わらないラブストーリー、カラ松×ピリオドの無駄に本格的なアクション、一松×トド松×クローズの某作品を連想させるデスゲーム、一人だけモノクロになってしまう十四松の時代劇と4つのストーリーが同時進行。
たった今、おそ松たちのラブストーリーを見ていたと思ったら、次の瞬間にはカラ松たちのアクションに…という感じで、4つのストーリーが次々と登場します。しかも、別々のストーリーだと思っていたら、じつはあのストーリーとこのストーリーがつながっていて大混乱。
途中から、「あれ?これって何の映画だっけ?」と思ってしまうほど、ストーリーが複雑に絡み合いますが、最後にはちゃんとすべて解決。さすが『おそ松さん』だなと感じさせられます。
とにかく、最初から最後まで『おそ松さん』らしさ全開のストーリーになっているので、ぜひたくさんの人に見てほしいです。
オリジナルキャラクター・物語終わらせ師の奮闘に注目!
超お金持ちの養子になるという目的を忘れ、バラバラの方向へと暴走し始めた6つ子たち。そんな彼らを本来のストーリーに戻すべく登場したのが、“物語終わらせ師”のエンド、クローズ、ピリオドの3人です。
Snow Manが9人グループということで、オリジナルキャラクターとして作られた彼ら。公開前から「オリキャラは必要なのか?」と不安視されていました。しかし、映画を見てその考えは、間違っていたと気づかされます。
おそ松×チョロ松のラブストーリーを終わらせようと、いろんな手を尽くすエンドの必死さ(しかし、すべてうまくいかず…)。物語を終わらせるつもりが、なぜかカラ松と戦い相棒になってしまうピリオド。一松×トド松のデスゲームを終わらせたかったのに、最終的に巻き込まれてかわいそうな感じになっているクローズ。おそ松×チョロ松ストーリーの後に、十四松のストーリーに飛ばされたエンドの最後の姿。
「物語終わらせ師、大丈夫?本当に終わらせられる?」と心配になるほど、6つ子に振り回される彼らの奮闘が面白すぎて笑えます。むしろ、6つ子よりも目立っていたかもしれません。もはや物語終わらせ師がいなければ、映画『おそ松さん』は成り立っていなかったでしょう。
映画『おそ松さん』の撮影裏話
なぜSnow Manがキャスティングされたのか?
誰もが知っているアニメ『おそ松さん』。そんな大人気作品の実写化としてキャスティングされたのがSnow Manでした。映画『おそ松さん』のプロデューサー・菅原大樹さんはキャスティングにあたり、ある一つのことを大事にしていたそうです。それは、6つ子にしか出せない絆と家族感を再現できるかということ。
『おそ松さん』の魅力といえばバラバラのように見えて、強い絆でつながっている6つ子というところでしょう。そんな6つ子の姿に近いと感じたのが、Snow Manだったのです。
Snow ManのYouTubeで見た、6つ子を思わせる彼らの絆の深さ。そして、家族のような関係性。デビューするまでに、さまざまな困難を乗り越えた彼らだからこそ出せる光景に菅原さんはひかれ、キャスティングが決まりました。
撮影現場でのSnow Manは本当に仲良しで、つねに一緒にいることは当たり前。わちゃわちゃと盛り上がり一緒にお弁当を食べていたと思ったら、撮影に疲れて同じタイミングで黙り込んだりと、本当の家族のように過ごしていたそうです。
撮影中、向井は落ち込んで星空を見上げていた!?
長男・おそ松を演じた向井さん。関西出身ということもあり普段からノリが良くツッコミも鋭い彼ですが、撮影中は自身の演技に落ち込むことがあったそう。
監督から「他のメンバーはこんなことやってたよ」と聞かされ、「もっとこうすればよかった…」と焦ってしまった向井さん。ある日、落ち込みすぎて1人外で星空を見上げていたところを、メンバーの目黒さんに見つかってしまい記者会見で暴露されていました。
▼あわせて読みたい!
クローズのエセ関西弁は監督からの指示だった!
本作で普段とのギャップに驚かされたのが、阿部さん演じるクローズ。一松×トド松のデスゲームを終わらせるため彼が扮装したのは、ひげを生やしたホームレス風のおじさんでした。
しかも、話し口調が関西弁。その関西弁も、よく聞いてみると本当の関西弁ではないんです。当初阿部さんは関西弁を話すと決まったとき、関西出身の向井さんにセリフを読んでもらい、それを録音して練習していました。しかし、監督から「エセ関西弁のほうが、うさんくさくて面白いから直して」と言われてしまい、急きょエセ関西弁に変更。
おそらく関西出身の方は映画を見たとき、阿部さんの関西弁に違和感を感じたと思いますが、じつはこれは監督公認のエセ関西弁だったのです。
▼あわせて読みたい!
エンド役の渡辺さんは演技が苦手!?
撮影が始まる前、「芝居が苦手であんまり好きじゃない」と監督に告白していたエンド役の渡辺さん。しかし、撮影で一番ふざけていたのは渡辺さんだったと監督から暴露されていました。
確かにエンドは物語終わらせ師のなかでも、一番振り回されていた役柄です。おそ松×チョロ松のラブストーリーで物語を終わらせるために試行錯誤するのですが、すべて失敗に…。そんな姿がかわいくもあり、一生懸命で笑えてきます。あまりにもエンドの作戦がうまくいかなすぎて、途中から「エンド、頑張れ!」と応援したくなるほどでした。
渡辺さん本人はいたって真剣に演技していたそうですが、一緒に撮影していたメンバーからはめちゃくちゃふざけていて笑いをこらえるのが大変だったと言われています。一体、どんなふざけかたをしていたのでしょうか。気になりますね。
エンドが耳につけているイヤーカフ。なかなか目立つものなので、気になったという方もいるのではないでしょうか。これはエンドが劇中でいろんなキャラクターになるため、目印として付けているのです。
▼あわせて読みたい!
映画の反響は?
実写映画化が発表された際、アニメファンから「そもそも人数が違うのにSnow Manでやる必要があるのか?」「ジャニーズに下ネタができるのか?」と、批判的なコメントが上がっていた本作。
しかし、映画が公開されてみると、思った以上にアニメファンから好評の声が聞こえてきました。「アニメや漫画の実写化は失敗するイメージが強かったけど、見てみたら面白かった」「実写がSnow Manでよかった」と、Snow Manへの好意的なコメントを寄せる人が続出。
なかでも「十四松の再現度は高かった」と、十四松を演じた佐久間さんへのコメントが多かったです。もともとアニメファンと公言している佐久間さん。がに股や袖から手を出さないなど、十四松の特徴を徹底的に研究して再現していました。
@osomatsusan_sn ◤6つ子と物語終わらせ師が踊ってみた🕺✨◢ #SnowMan #ブラザービート #佐久間大介 #岩本照 #深澤辰哉 ┊#映画おそ松さん 3月25日公開┊#みんなでシェー
▼あわせて読みたい!
映画公開初日から3日間で観客動員数は458,906人、興行収入は642,830,000円を記録。4月19日には観客動員数100万人、興行収入は13.8億円を突破しました。劇場前売り券も発売が始まってすぐに、全国で完売が続出。その後、急きょ前売り券が再販売されていました。
映画『おそ松さん』を一言で説明すると、とにかく笑えて元気がもらえる作品です。場面転換が激しく、ストーリーを整理するのが大変な部分もありますが、最後には必ず笑えてしまうこと間違いなし。「何だか最近疲れてる…」「思いっきり笑いたい」という人にこそ、絶対に見てほしいおすすめの作品です。
主題歌「ブラザービート」
2022年3月30日にリリースされたSnow Man6枚目のシングルで、映画『おそ松さん』の主題歌「ブラザービート」。
6つ子と物語終わらせ師たちによるわちゃわちゃな世界観とSnow Manの仲の良さ、メンバー全員の個性が爆発したパーティーロックです。Snow Manの公式YouTubeで動画が公開されると、「見ていてクセになる」と話題になりました。
ふざけているかのようなコミカルな動きを見せるメンバーたちですが、中盤ではカッコイイダンスパートも披露。本当に彼らがあの『おそ松さん』に出ていたのか?とギャップに驚かされるでしょう。
▼あわせて読みたい!
まとめ
大人気アニメの実写化ということで、公開前から注目を集めた映画『おそ松さん』。「本当に実写化が可能なのか?」と不安視されていましたが、公開されてみると想像以上にアニメファンから好評の声が寄せられました。
ジャニーズアイドルとして人気を集めているSnow Manが、下ネタNGなしで全力で臨んだ本作。最初から最後まで笑いあり、ハラハラあり、胸キュンありと見所満載の映画『おそ松さん』をぜひ映画館でご覧ください。