しなやかなアルトボイスと聴き手の感情を揺さぶる楽曲で、唯一無二の存在感を放つシンガーソングライターヒグチアイ。
彼女は2016年のデビュー以降、大型フェスへの出演やドラマのタイアップなどでも話題を集め、独自の世界観で人々を惹きつけてきました。
そんな彼女が2022年にリリースした楽曲「悪魔の子」は現在、世界的な人気を博しています。
本記事では「悪魔の子」を徹底解説。
その制作背景や魅力に迫ります。
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目次
「悪魔の子」とは?
一度聞いたら忘れない程の鋭い歌詞や感情的なメロディ、切なさや決意が込められた歌声により、聴き手をゾクゾクさせるような壮大な世界観を表現する「悪魔の子」。
この楽曲は、TVアニメ『「進撃の巨人」The Final Season Part2』のエンディングテーマとして書き下ろされたものです。
アニメはNHK総合にて2022年1月9日よりスタートし、「悪魔の子」は翌日10日に配信リリースされました。
この配信シングルには、作品にインスパイアを受けた楽曲「まっさらな大地」も併せて収録。
映像は、アニメスペシャルVer.とOfficial Music VideoのMV2種に加え、ノンクレジットのアニメエンディングビデオが公開されています。
インスト音源も限定配信されていて、多くのカバー動画を生んでいます。
また、3月2日にリリースされたヒグチアイの4thアルバム「最悪最愛」にも収録されている楽曲です。
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制作の背景
元々、原作漫画「進撃の巨人」の大ファンだったというヒグチアイ。
エンディングテーマの依頼があってからは改めて原作を読み直し、作品内の要素一つ一つについて、どういったことが言いたいのかを分析していったと語ります。
タイアップ発表にあたり彼女が出したコメントには、彼女が「進撃の巨人」から人生を揺るがす問いをもらったこと、一生をかけてその問いを解いていくことが綴られています。
EDテーマを担当する
ヒグチアイからコメントが到着!https://t.co/8DAo8iSS5F#shingeki pic.twitter.com/E8Rt8rkPrr— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) January 9, 2022
彼女の誠実さと作品への熱情が溢れるコメントには称賛の声が寄せられていて、楽曲の評価を後押ししたに違いありません。
「悪魔の子」というタイトルは、作品の登場人物が発した「みんなの中に悪魔がいる」という言葉からきています。
彼女はそのシーンを物語の大事な部分と捉え、全ての人の心にいる悪魔の子という存在をテーマにしたそうです。
また、悪魔から生まれた子供たちが更にその血を繋げていくことは、生まれた国によって多少なりとも運命が決まってしまう現実の問題に通ずると考える彼女。
アニメはフィクションでも、他人事にせず自分自身や周りのことを考えて欲しい。
そういった彼女の思いがタイトルにも込められています。
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驚異的な海外の反応
「悪魔の子」は配信されるや否や、ドイツ、イタリアといった世界各国の音楽チャートのJ-POPランキングで次々と1位を獲得していきます。
リリースから約15日の間で、Apple MusicのJ-POPランキングでは66ヶ国で1位を、iTunes StoreのJ-POPランキングでは24ヶ国で1位を獲得。
その後僅か2ヶ月程で同ランキングでの1位獲得国はおおよそ倍にまで増え、音楽ストリーミングサービスの累計再生数も4500万回を超えます。
アニメの世界的人気と相まって、瞬く間に大ブレイクを果たした「悪魔の子」。
国内でも多くのTV番組で披露されていて、彼女の名は国内外共に一気に知れ渡りました。
「進撃の巨人」ファンも唸るMV
1月末に公開されたアニメスペシャルVer.のMVには、アニメ「進撃の巨人」のSeason1からの歴代の映像が使用されています。
楽曲の起伏や歌詞に合わせて映るのは、アニメの名シーンの数々。
このMVに涙したという声も多く、総再生数4400万回を超える程の支持を集めています。
アニメと楽曲のメッセージ、世界観が融合した映像作品は傑作と称され、「悪魔の子」の人気をより一層押し上げていきました。