TVアニメ『うる星やつら』OP・ED主題歌一覧

TVアニメ『うる星やつら』OP・ED主題歌一覧

TVアニメ『うる星やつら』ED

「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」花譜、ツミキ


第1クールEDテーマは、当時18歳だったバーチャルシンガーの花譜が歌い、ボーカロイドを駆使し生楽器も演奏するコンポーザー兼マルチプレイヤーのツミキが作詞作曲を担当しました。幼さが残る独特の声質が魅力の花譜が、〈電波テンポアップして絶賛感電中!〉と弾けて歌い、スタートからテンションが上がります。テクノサウンドはリズミカルなのに変則的で、途中、チャチャッと合いの手が入って昭和っぽさを演出しています。


〈冗談じゃあないわ〉〈一体全体如何して何故?〉など早口の音遊びが心を掴み、〈どんがらがっしゃんフィールガールは涙の目にも鬼〉のフレーズが賑やかな登場人物たちを想像させます。ループして聴きたくなるレトロな令和テクノです。

MEMO

本曲はストリーミング累計1億回再生を突破し、「ストリーミング・ソング・チャート(2023年2月22日公開)」では20位を獲得。MAISONdesの楽曲がストリーミング累計再生数1億回を超えるのは「ヨワネハキfeat. 和ぬか, asmi」以来2曲目で、花譜とツミキにとっては初めて1億回を超えました。

「アイタリナイ」yama、ニト。


第2クールEDテーマは、TVアニメ『SPY×FAMILY』第1期第2クールのEDテーマを務めた新世代シンガーyamaが歌っています。楽曲・イラスト・MV・作家として活動するマルチクリエイターのニト。が、初代アニメシリーズのOPテーマ「ラムのラブソング」をオマージュして作詞作曲を担当しました。


「ラムのラブソング」と同じように、歌詞には浮気性のあたるの気持ちを振り向かせたいラムの気持ちを目いっぱい詰め込んでいます。〈あたしを好いてあたしだけ見て〉という女の子のワガママな気持ちを、yamaのボーイッシュで浮遊感のある歌声でやわらかく伝えています。

ポップなボカロサウンドには、電話のコール音やハートを射止めるバキューンという銃の音が隠れていて、効果音からも大好きな気持ちが伝わってきます。キュルルルンッと流れ星が流れる音が初代のOPテーマを彷彿とさせるのも聴きどころ。

「雷櫻」9Lana、SAKURAmoti


第3クールのEDテーマは、楽曲ごとに声色を変化させるカメレオンボイスの歌い手9Lanaが歌っていて、第1クールOPテーマに続きSAKURAmotiが作詞作曲を担当しています。最初の〈雷の鳴るこの街も 桜舞う〉という短い歌詞からは、ラムがいつものように電撃であたるを追いかける幸せな恋の日常と春の訪れを思わせます。


春を待つ時の流れや好きな人と過ごす時を表すような秒針の音、カメラのシャッター音、雷鳴など、何気ない日々の音を丁寧に折り込んだスローテンポな楽曲です。

歌詞では、好きな人への深い愛と、その愛情が永遠に続くことを願う気持ちを表現し、〈色は匂へど散りぬるを〉といろは歌を交え、移ろいゆく寂しさを滲ませています。桜の美しさと儚さを愛に重ねた情緒あるラブソングで多くの人の心を掴んでいます。


YouTubeでは、作詞作曲を担当したSAKURAmotiが本曲をアコースティックバージョンにアレンジして歌っています。男の子目線の落ち着いた雰囲気で、キュンとする楽曲になっています。

アニメ『うる星やつら』まとめ


80年代から時代を経ても漫画界とアニメ界に今だに影響を与えている高橋留美子の伝説的作品『うる星やつら』。鬼族ラムの衣装が虎柄であることと、今回の再アニメ化が寅年(2022年)になったことが重なったのも偶然であり必然だったかのように感じます。


再アニメ化は、色彩がツヤツヤに輝く映像や効果音を除いて、キャラクターデザイン、背景画、テンポと初代との大きなギャップを感じさせません。主役級の声優陣も初代の原点を保ちながらも、モノマネではなく新たに登場人物たちの魅力を引き出しています。


当時を知る人には懐かしく、若者には新しく、一途でやきもち焼きのラムは時代を経ても永遠に最上級なヒロインなのだと再確認しました。初代へのリスペクトと愛を感じる再アニメ化。第4クールも待ち遠しいです。

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