毎年多ジャンルの作品が放送されている日本のTVアニメ。dアニメストアやNetflixなど動画配信サービスも充実して、新旧の作品をいつでも楽しめるようになりました。
本記事では、2024年に放送されたTVアニメの中で、SNSなどでも話題になった10作品を紹介します。
目次
2024年、TVアニメ話題作10選 Part.1
第1位「ダンダダン」
2024年10月から12月まで放送されたTVアニメ『ダンダダン』。漫画配信サービス「少年ジャンプ+」(集英社)で2021年から連載中の龍幸伸の漫画が原作で、多くの動画配信サービスやSNSでもダントツで注目度の高かった作品です。
霊媒師の家系に生まれ、“幽霊は信じるが宇宙人否定派”のギャル女子高生のモモ(綾瀬桃)と、“宇宙人は信じるが幽霊否定派”という同級生のオカルトマニアのオカルン(高倉健)が宇宙人や幽霊など怪異と戦うオカルト青春物語。
モモ/綾瀬 桃(若山詩音)、オカルン/高倉 健(花江夏樹)、星子(水樹奈々)、アイラ/白鳥愛羅(佐倉綾音)、ジジ/円城寺 仁(石川界人)、ターボババア(田中真弓)など。
*( )内は声優名。
特撮の雰囲気が漂う“白黒”、それぞれの妖怪と宇宙人に合わせたテーマカラーが恐怖感を煽り、「山代風我監督率いるスタッフ陣の本気を感じる、原作漫画ファンも納得のクオリティー」など絶賛。
UMA系(未確認動物)の“恐怖”と登場人物たちの“コミカルなやりとり”の緩急も魅力で、オカルン役の花江夏樹の“ターボババア変身前後の声”をはじめ、声優陣の演技力が賞賛されています。
ヒップホップユニットCreepy NutsによるOPテーマ「オトノケ」も常に音楽チャートの上位にランクインし、2025年7月からは第2期が放送予定。今後も、都市伝説・オカルトと連動して勢いは増すばかりでしょう。
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第2位「チ。 ―地球の運動について―」
2024年10月から2025年3月まで2クール連続で放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で2020年から2022年まで連載され、「第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞」などを受賞した魚豊の漫画が原作です。
15世紀のヨーロッパ・P王国が舞台。宇宙の中心は地球であるという教会の教え「天動説」に背く者は異端者として弾圧・処刑されていた時代に、こっそり天文学に情熱を注ぐ天才少年ラファウが異端とされる学者フベルトと出会い物語は動き出します。
太陽を中心に地球が動いているという仮説「地動説」の美しさの虜になった者たちが、ひっそりと命を懸けて宇宙と世界の真理を追究してゆきます。
ラファウ(坂本真綾)、ノヴァク(津田健次郎)、フベルト(速水奨)、オクジー(小西克幸)、バデーニ(中村悠一)、ヨレンタ(仁見紗綾)など。
*( )内は声優名。
「僕の直感は、地動説を信じたい‼」「文字を残すというのは重い行為だ」など心を揺さぶる台詞が多く、満天の夜空や星空を映して輝く瞳といった映像美も見どころ。なんでも検索できる膨大な情報化社会だからこそ、まずは人の感想の影響を受けず、“自分”はどう感じ考えるのかも問いかけている作品です。
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第3位「鬼滅の刃 柱稽古編」
2024年5月から6月まで放送されたTVアニメ『鬼滅の刃』の第4期『柱稽古編』。2016年から2020年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された吾峠呼世晴の漫画が原作で、2019年のTVアニメ放送から5年経ってもなお国内外で人気を誇っています。
大正時代の日本を舞台に、家族を鬼に殺された主人公・竈門炭治郎が、鬼にされた妹・禰󠄀豆子を人間に戻すために鬼退治をする物語。『柱稽古編』では、鬼の総大将・鬼舞辻󠄀無惨との対決に向けて、柱たちの元で鬼殺隊全体の力を底上げする稽古がメインパートでした。
竈門炭治郎(花江夏樹)、竈門禰󠄀豆子(鬼頭明里)、我妻善逸(下野紘)、嘴平伊之助 (松岡禎丞)、不死川玄弥(岡本信彦)、鬼舞辻無惨(関俊彦)、産屋敷耀哉(森川智之)など。
*( )内は声優名
柱たちの独特な稽古方法や立ち合い稽古は激闘シーン並みに迫力満点で、柱たちの過去エピソード、太陽を克服して口数も増えた禰󠄀豆子の可愛らしさも見どころ。ロックバンドMY FIRST STORYとHYDEがタッグを組んだOP・EDテーマ曲も作品を盛り上げました。
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第4位「【推しの子】第2期」
2024年7月から10月まで放送されたTVアニメ『【推しの子】第2期』。2020年から2024年まで「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載された赤坂アカ(原作)と横槍メンゴ(作画)による漫画が原作で、2023年に第1期がTVアニメ化され、2024年にドラマ、映画で実写化され、舞台上演も果たしました。
アイドルグループB小町のセンター星野アイの大ファンである、地方都市の産婦人科医ゴローと、彼の患者である少女さりなは、後に殺害されてしまうアイの双子の子ども(アクアマリン、ルビー)として転生します。芸能界の光と闇を目の当たりにしながら成長し、母殺害事件の真実を追求するミステリー物語です。
星野アイ(高橋李依)、星野アクアマリン/通称アクア(大塚剛央)、星野ルビー(伊駒ゆりえ)、有馬かな(潘めぐみ)、黒川あかね(石見舞菜香)など。
*( )内は声優名。
「嘘」で作った自分を演じ続けることで本当の自分を見失う可能性があることや承認欲求は芸能界に限ったことではありません。本作はポップな要素を含みながら、SNS社会の闇など現代社会に切り込んでいます。
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第5位「怪獣8号」
2024年4月から6月まで放送されたTVアニメ『怪獣8号』。2020年から「少年ジャンプ+」(集英社)で連載中の松本直也による少年漫画が原作で、「Google検索 ランキング 2024」のアニメカテゴリ―では第3位を獲得しています。
物語の舞台は、怪獣が災害とされ日常を脅かしている架空の日本。元怪獣清掃業者の日比野カフカ(32歳)が、子どもの頃の夢を叶えるために防衛隊員になるものの、謎の生物によって自らも怪獣化し、コードネーム「怪獣8号」として討伐対象となってしまう怪獣討伐物語です。
日比野カフカ/怪獣8号(福西勝也)、亜白ミナ(瀬戸麻沙美)、市川レノ(加藤渉)、四ノ宮キコル(ファイルーズあい)、保科宗四郎(河西健吾)、怪獣9号(吉野裕行)など。
*( )内は声優名。
“「怪獣 vs 防衛隊」の王道感、主人公は諦めた夢に向かって奮起するおっさん、戦闘とコミカルのギャップ”は斬新で、海外アーティストが歌うOPとEDテーマ曲も作品の世界観に合っていると好評。世界の“怪獣ブーム”を後押ししています。
2025年3月28日から3週間限定で劇場版『第1期総集編/同時上映「保科の休日」』の上映を予定し、同年7月には第2期の放送も決定しています。
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