【珠玉のポップデュオ】ホフディラン メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?

【珠玉のポップデュオ】ホフディラン メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?

いつでーもスマイルしーようねー


おっ。ホフディランの“スマイル”ですね


あの人の曲だったのか!
やっぱりノーベル文学賞をもらった人の歌詞は深いなあ


それはボブ・ディランですよ…。
僕が言っているのはホフディランです。


キミは細かいなあ…。
細かすぎて少し怖くなってきたよ…。
じゃあ、ホフディランについて詳しく教えてみてよ。


そんなに細かくないですよ…。
じゃあ、ホフディランについてご説明しましょう。

2020年3月から放送開始となった炭酸栄養ドリンク「オロナミンC」のテレビCM「元気はつよいぞ。 スピーチ」編。

女優・森七菜が演じる新米生徒会長が初めてのスピーチに緊張し、額の汗をぬぐった拍子に手の甲に書いておいたメモが滲んで読めなくなってしまうという初々しさあふれるストーリーになっています。

「いつでもスマイルしようね / とんでもないことがおきてもさあ」と元気いっぱいに歌う森七菜の声も印象的で、「なんていう曲だろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

実はこの曲、1997年にリリースされたホフディラン“スマイル”という楽曲なんです。

アニメ版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のエンディングテーマに起用されたことで知られるホフディランのデビューシングル“スマイル”は、ワタナベイビーの個性的な声とポップでドリーミーな曲調、そして少しシニカルな歌詞が秀逸なキラーチューンです。

2016年にノーベル文学賞を受賞したことでも大きな話題となった伝説的シンガーソングライター、ボブ・ディランをもじった悪ふざけのようなグループ名を持つホフディランですが、その音楽のクオリティは折り紙付きで、日本屈指のポップデュオだと言っても過言ではないでしょう。

ふたつの個性が生み出す化学反応で世界をポップにしていくポップ職人、ホフディランの魅力をご紹介します。

ボブ・ディランを知りたかった方はこちら!

ホフディラン / Hoff Dylan


メンバー

  • ワタナベイビー / ギター、ヴォーカル
  • 小宮山 雄飛(こみやま ゆうひ) / キーボード、ヴォーカル

1994年の結成以来、ホフディランはワタナベイビー小宮山 雄飛から成るデュオとして活動を続けています。

ライヴではBEST3と呼ばれるバックバンドを迎えた5人編成が基本です。BEST3はファンにとってはお馴染みの存在で、“ワタナベイビー&小宮山 雄飛 + BEST3 = ホフディラン”という認識のファンも少なくないでしょう。

また、近年では二人だけで全国を回るツアー「ホ二人旅」を開催するなど、シンプルな編成で演奏を披露する機会も増えています。

ワタナベイビーの天然発言に小宮山が鋭いツッコミを入れまくるMCコーナーは抱腹絶倒で、ふたりの息の合っていない(誉め言葉です)やり取りは一見の価値ありです。

ホフディラン・メンバー

ワタナベイビー / ギター、ヴォーカル

  • 芸名:ワタナベイビー
  • 本名:渡辺 慎(わたなべ しん)
  • 生年月日:1968年10月17日
  • 出身地:東京都練馬区

“ベイビー”ことワタナベイビーは、ビートルズ由来のポップセンスと一度聴いたら忘れらない特徴的な声でファンから愛されてるホフディランの“いじられキャラ”です。
デビュー当初は“シン・ワタナベイビー”名義でしたが、現在はシンプルにワタナベイビーと名乗っています。

浮世離れした天然発言で相棒の小宮山から盛大にツッコミを入れられることの多いワタナベイビーですが、音楽関連の事柄についての記憶力は小宮山も舌を巻くほど優れており、まさに天才肌のミュージシャンだと言えます。

トレードマークとも言える独特の歌声は、学生時代に初めて友達とスタジオに入った際、自分の声が他の楽器の音に邪魔されて聴こえなかったため、他の音にかぶらないような音域を探して歌っていたら自然とあのような歌い方になったと語っています。

25歳を超えてからのデビューと遅咲きだったワタナベイビーはサラリーマン生活を経験しています。
大学中退後、路上スカウトで教科書販売のアルバイトに就くというレアすぎる経緯を経て、会社を経営する父親の口利きで超大手商社に中途入社。
将来は安泰かと思いましたが、デモテープが音楽業界内で評判を呼んだことからトントン拍子にデビューが決まってしまい、「メジャーデビューするため」というこれまたレアな経緯で退職の運びとなりました。

1999年からはソロ活動もおこなっており、ワタナベイビー名義でのソロアルバムのほか、かせきさいだぁとのユニットBaby&CIDER≡でも作品をリリースしています。

CMソングの達人としても知られ、地方限定のものも含めてかなりの数を作曲しています。
また、CMソングの作曲・演奏だけにとどまらず、かせきさいだぁと共にビールのCMに出演したこともありました。

故・忌野清志郎のそっくりさんニセ☆忌野清志郎としてテレビやライヴに出演することもあり、その激似ぶりはRCサクセションの盟友だった仲井戸麗市も驚愕するほど。
元々は、忌野清志郎の「ライヴのオープニングに偽物が出て行ったら面白いんじゃない?」といういたずら心から始まったもので、ご本人公認の“悪ふざけ”です。
私生活でも交流のあったふたりは、楽曲を共作しているほか、お互いの肖像画を描き合うなど非常に親しい間柄でした。

趣味のひとつにボクシング観戦があり、タイトルマッチがテレビ中継された際には、自身が付けた採点表を試合後に公開しています。

普段は非常におとなしいキャラですが、小宮山に煽られてステージから客席に膝から飛び込み、お客さんを病院送りにしてしまった過去の持ち主でもあります。
ライヴの余韻に浸る間もなく病院に謝罪に行ったという話は、定番MCのひとつとなっています。

私生活では2010年に一般女性と結婚し、二児の父親でもあります。
トークはぐだぐだになってしまうことが多いワタナベイビーですが、お子さんが誕生した後は父親としての自覚が芽生えたらしく、驚くほど鋭いMCを披露する場面も見受けられるようになりました。
「うちの子のミルク代はみなさんが買ってくれた物販のお金から出ています。つまり、みなさんが物販を買ってくれないと、うちの子が飢えて死ぬことになります。間接的な殺人者になりたくなければ物販を買ってください」というMCは今でもファンの間で語り草になっています。

小宮山 雄飛(こみやま ゆうひ) / キーボード、ヴォーカル

  • 氏名:小宮山 雄飛(こみやま ゆうひ)
  • 生年月日:1973年8月14日
  • 出身地:東京都渋谷区

キーボード担当の小宮山 雄飛は、渋谷育ちのお坊ちゃんキャラで長身のイケメンということもあり女性ファンが多く、ステージの定位置である上手側には“雄飛ギャル”と呼ばれる女性ファンたちが陣取っているほどです。
デビュー当時は“テンフィンガー・ユウヒ”を名乗っていましたが、現在は本名で活動しています。

生粋のミュージシャンであるワタナベイビーとは対照的に、ホフディランの所属事務所GENIUS AT WORKの代表を務めるほか、グルメ本の出版や連日完売のレモンライス専門店「Lemon Rice TOKYO」のオーナーなどさまざまな分野で活躍しています。
また、2015年からは渋谷観光大使兼クリエイティブアンバサダーに就任し、生まれ育った渋谷の魅力を伝える切り込み隊長としても活躍中です。

ミュージシャン、経営者、グルメなど各種活動で多忙を極める小宮山ですが、2005年からはUMU、大橋慶三とともにポッドキャスト番組「こむぞう」を毎日欠かさず配信しており、その配信回数はすでに5000回を超え、現在も記録を更新中です。

3歳からピアノを始め、80年代~90年代の洋楽を聴いて育った小宮山は、敬愛するバンドとしてWeezerThey Might Be Giantsなどを挙げています。
Weezer愛はかなりのもので、キーボードにステッカーを貼っていたほか、彼らの大ヒット曲“Buddy Holly”のMV風コスプレで登場したこともありましたが、ファンにまったく気付いてもらえず「ホフのファンなら僕がWeezer好きって知ってるはずなのに、こんなに気付かれないことってある!?」と意気消沈してしまったというエピソードも残っています。

ワタナベイビーと同様にホフディラン以外でも音楽活動をおこなっており、ザ・ユウヒーズ、BANK$としての活動実績があります。
その中でも、ひょんなことからホフディランよりも先にデビューしてしまったザ・ユウヒーズのファーストアルバム『ユウヒビール』は、屈指の名作として名高い1枚です。
また、2018年には小宮山雄飛名義として初となるCD『サマータイムマシン・ブルース』をリリースしています。

気功の先生から“気”を注入されたことをきっかけに気を自由自在に操れるようになった小宮山は、ライヴ中にメンバーや観客に気を注入し、それまでの疲れをリフレッシュさせるという奥義を持っています。
小宮山が手の平から放出する気を受け取るため、観客が必死に手を伸ばす光景はホフディランのライヴのお約束だと言えるでしょう。

私生活では一般女性と結婚しており、二児の父親でもあります。
結婚時期は公表されていませんが、2008年12月に第一子が誕生した際、小宮山が自身のブログの中で結婚の事実を明らかにしています。

BEST3・メンバー


メジャーデビュー以来、不動のメンバーでホフディランを支えるバックバンドBEST3

ホフディランのふたりからはもちろんのこと、ファンからも絶大な信頼を寄せられる“影のホフディラン”BEST3のメンバーをご紹介します。

堀内 順也(ほりうち じゅんや) / ギター、トランペット

ギターとトランペットを担当する堀内 順也は、小宮山雄飛の大学時代からの友人で、小宮山のソロプロジェクトであるザ・ユウヒーズのメンバーでもあります。

ライヴではステージ上手、キーボードの斜め後ろあたりが定位置ですが、小宮山から「今日はジュンヤがギターソロの時、毎回前方まで出て来て弾きますからね」と無茶ぶりされ、定位置とステージ前方の往復で大忙しになる日も。

その昔、ホフディランが某有名音楽番組に出演した際には、演出で炊かれた大量のドライアイスで足元のエフェクターが見えなくなってしまい、慌てて手でパタパタしていた姿はファンの間で伝説となっています。

キタダマキ / ベース

Syrup 16gのメンバーとしても知られるキタダマキは、ステージ下手で黙々と超絶ベースラインを紡ぎ出す凄腕ベーシストです。

そのたたずまいとベーステクニックに魅せられたファンは数知れず、キタダの演奏を観ることを目的としてホフディランのライヴに足を運ぶ人もいるとか。

Syrup 16gのほかにも数々の有名アーティストのサポートやレコーディングに参加しており、スケジュールの都合でホフディランのライヴに出演できないこともあります。
現在では定番イベントとなっている『春のベースまつり』は、キタダがライヴに参加できなくなってしまったことから、苦肉の策として複数人のゲストベーシストを起用するイベントを思いついたのが始まりでした。

田中 元尚(タナカ ゲンショー) / ドラム

THE THRILL、ブルー・トニックとの活動経験でも知られる田中 元尚は、メンバーの中で最年長のためMCで老人扱いされることもありますが、ソリッドでパワフルなビートを叩き出す凄腕ドラマーです。
現在は、俳優の陣内孝則がヴォーカルを務めるTH eROCKERSのメンバーでもあります。

2006年6月から渋谷区内でBeat Barというバーを経営しており、有名ミュージシャンもたまに顔を出すこともある隠れ家的スポットとして知られています。

ホフディラン・バンド名の由来

「ホフディランのバンド名の由来? ボブディランでしょう?」と思った方、半分当たりで半分ハズレです。

単純に“ボブ”から濁点を取って“ホフ”にしたわけではありません。

かつては「メンバーの中に保父がいたから」というのが定説になっていましたが、「ワタナベイビーが一緒にバンドをやろうと思っていた友人の職業が保父だった」が正しい由来であるとワタナベイビー本人が明らかにしています。

MEMO

その後、その友人は保父から葬儀屋へ華麗な転身を遂げたそうです。

初期のライヴでは、ボブ・ディランの来日公演と勘違いしてチケットを買ったと思われるおじさんが会場後方でつまらなそうにステージを眺めている、という気の毒すぎる光景も見られたとか…。

ホフディラン・経歴

1994年に結成されたホフディランは、現在までに9枚のフルアルバムをリリースしています。

元々は1994年11月にTOKYO No.1 SOUL SETのメジャーデビューライヴの前座を務めるために集められた即席バンドだったホフディラン。
リハーサルスタジオで初めて顔を合わせたワタナベイビーと小宮山 雄飛が、その後20年以上に渡って活動を共にすることになるのですがら、人生どこで何があるかわかりません。

デビュー前のライヴでは、真心ブラザーズYO-KING(倉持 陽一)がリードギターを担当していました。すでにプロとして活動していたYO-KINGがデビュー前のホフディランを手伝ってくれるようになった経緯については、メンバーもまったく覚えていないそうです。

1996年には名作ファーストアルバム『多摩川レコード』でメジャーデビューを果たすと、1年足らずのスパンでリリースされたセカンドアルバム『Washington,C.D.』オリコン最高10位のヒット作に。
さくらももこ原作のアニメ『コジコジ』の主題歌としてリリースされた書き下ろしの新曲“コジコジ銀座”も話題を集めました。

1998年8月には早くもサードアルバム『ホフディラン』をリリース。
セルフタイトル作となった同作からは、“欲望”“極楽はどこだ”など現在もライヴで重要な役割を果たしている人気曲が誕生しています。
同年末には日本武道館のステージに立つというトントン拍子の大成功を収めました。

2000年にはレコード会社をポニーキャニオンから日本コロムビアへ移籍。
日本コロムビア時代には2枚のスタジオアルバムを残しています。
この時代の作品は、流行に敏感な小宮山のセンスが反映された作風と言えますが、ワタナベイビーも“スピリチュアル”“味方でいてね”などベイビー印がしっかりと押された名曲で気を吐きました。

しかし、2002年11月にベストアルバム『OFF DYLAN』と意味深なシングル『ふさわしい人』を発表したホフディランは活動休止を発表。
ワタナベイビーはソロ活動、小宮山は自身のバンドBANK$(バンクス)での活動に軸足を移していきます。

止まっていた時計の針が再び動き始めたのは2006年9月30日。
日比谷野外音楽堂で開催されたイベント『SET YOU FREE VOL.173~OVER 30 FESTA IN 日比谷野音』で約4年ぶりに活動を再開し、待ち侘びたファンを熱狂させました。
4年ぶりのステージ用に用意された新曲が“うるせェ! だまれ”だったりと、毒気は相変わらずだった彼らの姿に笑いながら涙腺を緩ませたファンも多いことでしょう。

2007年には復活アルバム『遠距離恋愛は続いた!!』をリリース。
小宮山がワタナベイビーに捧げたと思しき名曲“キミが気になる”で幕を開ける同作は、ふたりの「とにかく良い曲を書こう!」という意気込みが伝わってくる良曲揃いのポップ作品となっています。

その後も順調なペースで作品を制作しており、2009年に『ブランニューピース』、2012年に『2PLATOONS』がリリースされています。
どちらのアルバムもふたりのカラーが心地よく混じり合った良作で、前者からは“ニューピース”、後者からは“ドライブ”という超名曲が誕生しました。

復活後は大規模な全国ツアーなどには出ていませんが、デビュー記念日ライヴ、ワタナベイビーと小宮山だけで各地を回る「ホ二人旅」、ゲストミュージシャンが多数出演する「春のベースまつり」「秋のドラムまつり」といった企画性の高いライヴを開催し、異なる趣向でファンを喜ばせています。

MEMO

ワタナベイビー行きつけの弁当屋のハンバーグ弁当が提供されるライヴも開催され、開演前の場内にハンバーグの匂いが充満するという異例の事態が発生したことも。

2017年には古巣であるポニーキャニオンに電撃復帰を果たし、メジャー復帰作『帰ってきたホフディラン』をリリースしました。
それと同時に、初期5作品をリマスターした音源に未発表トラックを加えた『帰ってきた』シリーズもリリースされています。

MEMO

デビュー当時のホフディランを担当していた吉村隆氏は、ポニーキャニオンの代表取締役社長に就任しており、その縁もあってメジャー復帰の運びとなりました。

2020年4月、コロナウイルスの感染拡大を受け、ホフディランもツアーの延期を余儀なくされましたが、そんな状況の中で新曲“デジャデジャブーブー”を緊急リリース。
日本テレビ系の人気番組「ぶらり途中下車の旅」とのタイアップもついた同曲は、ワタナベイビーの才能が炸裂する極上のポップソングに仕上がっています。
7月には小宮山が作詞作曲を担当した新曲のリリースが予定されており、待望のニューアルバムの発表もそう遠い未来の話ではないかもしれません。

ホフディラン・オススメ曲

ワタナベイビーと小宮山雄飛というふたりのポップ職人のペンからは、今も色褪せない名曲の数々が誕生しました。

その中から選りすぐりのオススメ曲をご紹介します。

スマイル

ホフディランのデビュー曲となった“スマイル”は、1996年リリースの大名盤『多摩川レコード』に収録されています。

「いつでもスマイルしようね / とんでもないことがおきてもさあ」という歌詞からポジティヴ系の曲かと思いきや、「人間なんかそれほどキレイじゃないから」というフレーズも登場するなど、なかなかシニカルな内容となっています。

メロディが秀逸なのはもちろんのこと、コーラスも非常に凝っているので、コーラスパートを覚えてからライヴを観に行くとより一層楽しめます。

ちなみに『多摩川レコード』とは、ワタナベイビーが学生時代に友人相手に販売していたデモ音源に記載されていた架空のレコードレーベルが由来となっています。

マフラーをよろしく

“スマイル”に続くセカンドシングルで、デビューアルバム『多摩川レコード』に収録されています。

ホフディランのライヴ名物「ひたすらに強要される手拍子」が思う存分堪能できるポップチューンで、手拍子しながら「ヘイ!ヘイ!」のコーラスにも参加することでリズム感が鍛えられるシステムになっています。

某国営放送で同曲を演奏した際には、アイドル風に歌唱するワタナベイビーの横で何故かギターを弾きまくる(音は出ていない)小宮山雄飛という謎の光景が日本全国のお茶の間に流れました。

恋はいつも幻のように

“恋まぼ”こと“恋はいつも幻のように”は、オリコン最高10位にチャートインした1997年発表のセカンドアルバム『Washington,C.D.』に収録された人気曲です。

「コカ・コーラ ライト」のCMソングとしてお茶の間に流れた楽曲で、コーラのイメージにふさわしい清涼感のある楽曲となっています。

「Aメロ~サビ~Aメロ」(いわゆる「ヴァース~コーラス~ヴァース」)の形式に則っておらず、サビに相当するパートが楽曲の後半に登場し、それをひたすらにリフレインするという変わった曲構成を持っている楽曲です。

歌詞カードに掲載されていないコーラスパートは、1996年にビートルズの“新曲”として発表されて話題となった“Real Love”のオマージュだと思われます。

ニューピース

2009年にリリースされたアルバム『ブランニューピース』からのシングル曲で、衣料用洗剤「ふんわりニュービーズ」のCM曲にも起用されています。

ワタナベイビーがリードヴォーカルを務めていますが、楽曲自体は小宮山雄飛のペンによるもので「雄飛曲をベイビーが歌う」という珍しいパターンです。

お笑い芸人に扮した二人が登場するMVは珠玉の出来で、本当に漫才やコントをやっているようにしか見えません。

ファンの間でも人気の高い名曲ですが、どういうわけか近年ではライヴの定番曲から外れており、たまにしか聴けないのが非常に惜しいところです。

ドライブ

2012年リリースのアルバム『2PLATOONS』収録曲で、ライヴには欠かせない盛り上がり曲です。

タイトルが示す通りドライブ感満載のロックチューンで、曲間にフィーチャーされた長めのキーボードソロがたまりません。

どことは言いませんが、Journeyの代表曲“Don’t Stop Believin’”風のフレーズも登場してニヤリとさせられます。

ホフディラン・まとめ

日本が生んだ稀代のポップデュオ、ホフディランをご紹介してきました。

楽曲が素晴らしいのはもちろんですが、「ファンを飽きさせない」「自分たちも楽しみたい」という想いから生み出される奇想天外な企画の数々に毎回驚かされます。

「暴れる音楽を聴きたい」という方にはオススメはしませんが、「良い音楽を聴きたい」という方には全身全霊でオススメしたいグループのひとつです。

まずは彼らの原点である『多摩川レコード』を聴いて、ふたりのポップ職人が生み出す魔法に身を任せてみるというのはいかがでしょうか。

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