目次
女王蜂(じょおうばち)・オススメ曲
愛するメンバーの脱退や解散の危機を乗り越え、凛とした佇まいで未来へ向かって歩んで行く女王蜂。
冷たく突き放しながら抱きしめるような、はしゃぎながら落ち込むような、上昇しながら落下していくような、理屈では説明できない不思議な魅力を持ったバンドです。
現在までに発表された7枚のアルバムの中から、女王蜂未経験の方にとって“蜂のひと刺し”となるような強力な楽曲をご紹介していきます。
デスコ
2011年リリースのセカンドアルバム『孔雀』収録曲。
映画『モテキ』のメインテーマとして採用された楽曲です。
ドラァグクイーンを連想させるド派手な衣装と深夜帯にしか放送されていないCMの如くチープでキッチュなセンスが最高なPVはインパクト抜群。
古き良きグループ・サウンズを現代風にアップデートしたようなサウンドとアヴちゃんのキャラをコロコロと変えるヴォーカルスタイルが耳に残ります。
メンバーがジュリ扇を振っているシーンがありますが、これは女王蜂のライヴでの定番アイテムで、客席で無数のジュリ扇が振り回される光景は圧巻の一言です。
鉄壁
2012年リリースのサードアルバム『蛇姫様』収録曲。
レコード会社の公式YouTubeチャンネルには「珠玉のバラード」と表記されていますが、バラードとは呼びたくないほど荒々しい凄みを持つ楽曲です。
ピアノをバックにアヴちゃんが歌い上げるパートが終わり、バンドが演奏に入ってくるあたりから壮絶の一途を辿っていきます。
歪んだギター、力いっぱい叩かれるシンバルに負けないように声を張り上げるアヴちゃん。
感情の波に翻弄されるような“鉄壁”は、歌詞を噛みしめながら聴いてもらいたい一曲です。
火炎
2019年リリースの6枚目のアルバム『十』収録曲。
TVアニメ『どろろ』のオープニングテーマとして使用された楽曲です。
先に紹介した2曲と比較すると、明らかにバンドとしての立ち位置が異なっていることがわかります。
近年、海外勢ではBring Me The Horizonの『amo』、日本ではONE OK ROCKの『Eye of the Storm』に代表されるような、既存のロックサウンドから脱却し、EDMやトラップの要素を大胆に取り入れた作品が話題となりましたが、女王蜂もそのアプローチを採用したバンドのひとつだと言えるでしょう。
最新のクラブミュージックのトレンドと日本的なメロディセンスを融合させるという手法は実に見事で、10年前に楽器経験ゼロからスタートしたバンドだとは思えないほどです。
女王蜂(じょおうばち)・まとめ
サウンドとヴィジュアルの両面において進化を続けるバンド、女王蜂をご紹介してきました。
絶大すぎる見た目のインパクトから聴かず嫌いになっていた方もいるかもしれませんが、音にも言葉にも血の通った温かみのあるバンドです。
この機会に女王蜂の世界に足を踏み入れてみるというのはいかがでしょうか。