AliA – ハイブリッドロックバンド|”6人の主人公”が集結したバンドのメンバー・経歴紹介

AliA – ハイブリッドロックバンド|”6人の主人公”が集結したバンドのメンバー・経歴紹介

2018年7月に結成した6人組ハイブリッドロックバンドAliA(アリア)

伸びやかで力強いハイトーンボイスが魅力のAYAMEをボーカルに据え、ギター、ベース、ドラムに加えてヴァイオリン、キーボードを編成することで、エモーショナルで奥行きのあるサウンドを生み出しています。

12月22日には、待望の1stフルアルバム『Me』のリリースを控えている彼ら。

来年の2月からは、全国5都市を回るZeppツアー”AliAliVe 2022 -Me”の開催が決定しており、2022年はAliAの名が数多の邦楽ファンの耳に行き届く年になるかもしれません。

今回はそんなAliAのメンバー、結成までの経緯やバンドとしての経歴などを紹介します。

6人組ハイブリッドロックバンド・AliAとは

AliA(アリア)は、2018年に結成された男女6人組のハイブリッドロックバンドです。

“全員が主役であること”をコンセプトにしたバンドで、“6人の主人公が求める1つしかない音楽”に対するこだわりを見せ続けています。

今年の8月から10月にかけて『ノスタルジア』『おにごっこ』『100年に一度のこの夜に』と、毎月連続リリースを行うなど、彼らの歩みは止まるところを知りません。

2019年に彼らがリリースした『かくれんぼ』は、2020年頃から人気作『僕のヒーローアカデミア』などのアニメMAD動画に使用され始めました。

MEMO

アニメMAD動画とは、アニメの映像に加工・編集した音楽やボイスサンプルなどを組み合わせ、自主制作したもの。

それらMAD動画の一部が、数百万回再生を記録するなどバズを起こしたのをきっかけに、AliAというバンド名は徐々に広まりつつあります。

AliA・メンバー

AYAME

  • 名前 AYAME
  • 担当 ボーカル
  • 出身地 千葉県

AliAのボーカルを務めるのは、力強いハイトーンボイス、フロントマンとしての圧倒的な存在感が魅力のAYAMEです。

家庭の事情で歌手を目指せなかった父の影響で、幼少期から歌に興味を持ち、父から歌を教えてもらうようになった彼女。

AliAに加入する前は、千葉を拠点にソロシンガーとして路上ライブを精力的に行っていました。

自身のTwitterには、MY FIRST STORY『REVIVER』などを歌っている路上ライブ動画が残っています。

EREN

  • 名前 EREN
  • 担当 ギター
  • 出身地 茨城県

AliAのリーダーでありギターを担当するのは、ルーマニア出身の母親を持つEREN

高校2年生の頃にギターを始めたという彼は、同時に作曲も行うようになり、作曲の際にはジブリ音楽の生みの親・久石譲からインスピレーションを受けていました。

地元・茨城でバンド活動を続けていたERENは、上京後に他のバンドのサポートを務めることに。

サポートとして活動を続ける中で1からバンドを作り上げたい」という気持ちが芽生え、AliAの結成を決意しました。

AliAの楽曲はすべてERENが作曲しており、その作曲センスはメンバー全員からのお墨付き。

1人ひとりの個性が強烈な6人が集まったAliAだからこそ、「メンバー全員に主役でいてほしい」という想いを込めて、曲のアレンジには各々のパートを際立たせるような工夫が見られます。

SEIYA

  • 名前 SEIYA
  • 担当 ベース
  • 出身地 埼玉県

AliAの楽曲のグルーヴをコントロールするのは、ベース担当SEIYA

中学生の頃、同級生からの誘いでバンドに入ったことをきっかけに、ベースを始めました。

LUNA SEAが好きだという彼は、LUNA SEAのベース・Jをリスペクトし、指弾きでなくピック弾きをメインにしています。

AliAに加入した初期の頃は、サポートベースとして活動していましたが、現在は正規メンバーとしてAliAのリズム隊の一角を担っています。

BOB

  • 名前 BOB
  • 担当 ドラム
  • 出身地 福岡県

親の影響で小さい頃から洋楽を聴いていたBOBは、AliAのドラムを務めています。

母親がドラマー永井利光と昔からの知り合いであるという縁をきっかけに、BOBは10歳の時にドラムを始めました。

MEMO

永井利光GLAYのサポートドラムを務めるだけでなく、氷室京介西城秀樹のサポートとしても活動するプロドラマー。サポートに加わるアーティストによって名義を”永井利光”“Toshi Nagai”で使い分けている。

2014年に上京して以降、クラブイベントやアコースティックライブなど、さまざまなジャンルのステージでサポートドラムとして活動。

SEIYAと同様、AliAに加入した初期の頃はサポートとして活動していましたが、現在は正規メンバーとなり、存在感のあるドラム演奏でバンドのリズムを支えています。

TKT

  • 名前 TKT
  • 担当 キーボード
  • 出身地 長野県

AliAのキーボードを担当するのは、母親がピアノ講師をしていたという音大卒のTKT

母親の影響を受けてピアノとヴァイオリンを習っていましたが、音楽は嫌いだったそう。

音楽を辞めてサッカー選手を目指そう、と一時期サッカーをやっていましたが、中学校に進級すると同時にいきなり吹奏楽部に入部する運びとなり、そのタイミングで新たにトランペットを始めました。

高校生になってからはバンドの曲も聴くようになり、バンドへの憧れも募っていく中でAliAのリーダー・ERENに誘われ、現在に至ります。

RINA

  • 名前 RINA
  • 担当 ヴァイオリン
  • 出身地 岐阜県

TKTと同じく、ピアノ講師をしていた母親を持つ音大卒で、3歳からピアノを習っていたRINAは、AliAのヴァイオリン担当です。

4歳からはヴァイオリンも弾くようになり、クラシックを幅広く基礎的に学んできた彼女は、AliA加入前からクラシックの世界でキーボード・TKTとすでに知り合い関係にありました。

「音楽を楽しいと思ったことがなかった」と語る彼女ですが、AliAに入ったことで心から音楽を「楽しい」と思えるようになり、今やヴァイオリンの音色でバンドのサウンドに厚みを加える重要な役割を担っています。

AliA・経歴

AliA結成

AliAを結成しようと動き始めたのは、現リーダーのERENです。

ERENはまずキーボードを探そうと、共通の知り合いを通してTKTに電話でコンタクトを取り、ERENの想いが通じたのかTKTは快諾します。

MEMO

男らしさ、繊細さを兼ね備えた男性ピアニストに魅力を感じていたERENは、男性ピアニストのいるロックバンドの希少性にも目を向け、TKTを真っ先に誘いました。

ヴァイオリンは絶対にバンドに入れたいと思っていたERENは、次にTKTの知り合いだったヴァイオリニスト・RINAを誘います。

次にボーカル探しで苦戦を強いられる中、TKTが千葉を拠点に路上ライブをしているAYAMEの存在を知り、ERENを連れて直接ライブを見にいくことに。

路上ライブで発せられた第一声を聴いた瞬間に「この子しかいない」と判断した2人は、AYAMEを誘うことを決意します。

ERENは翌日に、AYAMEが路上ライブで歌っていたオリジナル楽曲のバンド・バージョンを考えてAYAMEに直接送りました。

オリジナル楽曲がバンドアレンジされていることに感動したAYAMEは、AliAへの加入を決意します。

続いてTKTの知り合いであるBOBをサポートドラム、ERENがメンバー探しの過程で知り合ったSEIYAをサポートベースとして迎え入れることが決定し、現在の6人が揃いました。

MEMO

BOBとSEIYAはともに、これまでの経験から「正式メンバーになってやっていくまでには時間がかかる」という考えがあり、まずはサポートメンバーとして加入することを選択。

出身地も、辿ってきた音楽ジャンルもバラバラな6人が集まり完成したバンド

それこそが、ハイブリッドロックバンド・AliAなのです。

AliA結成後〜現在

AliA結成後、2019年2月にデビュー・ミニアルバム『AliVe』をリリースします。

MEMO

ミニアルバム『AliVe』のリード曲は、AliAの代表曲『かくれんぼ』

アルバムリリースに合わせて全国ライブハウスツアー“AliAliVe 2019”も開催され、AliAにとって初のライブツアーとなりました。

5月には“AliAliVe 2019”のツアーファイナルとして、渋谷CLUBQUATTROにて初のワンマンライブを開催。

秋には、2ndツアーとなる“AliAliVe 2019 -realize-“を行い、国内のみならず台湾香港を回るなど異例の早さで海外進出を果たします。

デビュー2年目となる2020年に突入すると、国内外を回るワールドツアー“AliAliVe2020 Around the World -Re:AliVe-“を敢行。

コロナウイルスの影響で一部公演の延期や中止などはありましたが、配信ライブを行うなど、AliAの存在をアピールし続けました。

3月にはAliA初となるシングル盤『eyes』をリリースし、注目を集めます。

MEMO

公式で“演奏する”という固定概念を飛び越えた、AliAにしか表現できない”問題作”と謳われる通り、初めて聴いたときの衝撃があまりにも大きい作品。

2021年を迎え、4月〜5月にかけてライブツアー“AliAliVe2021 -FANFARE-“を開催。

ツアーファイナルの東京公演が無観客開催となってしまったことを受け、7月に新宿BLAZEにて有観客のリベンジ公演を開催しました。

8月から10月にかけて『ノスタルジア』『おにごっこ』『100年に一度のこの夜に』と、毎月連続の配信リリースを行うなど、楽曲制作にも力を入れていきます。

12月5日には LINE CUBE SHIBUYAにて前代未聞の100円ライブ-Me- release special 100円LIVE “の開催、12月22日には1stフルアルバム『Me』のリリースと、話題の尽きない1年となったのではないでしょうか。

AliA・おすすめ楽曲3選

“ハイブリッドロックバンド”という呼び名の通り、ロックポップスラウドロッククラシックなどの組み合わせから生まれる奥行きのあるサウンド、耳馴染みの良い美しいハーモニーこそがAliAの楽曲の魅力です。

それに加え、ボーカル・AYAMEの伸びやかで力強いハイトーンボイスも、AliAの楽曲を堪能する上で欠かせないポイントとなっています。

ここでは、そんなAliAの魅力が伝わるおすすめ楽曲を、3曲ピックアップして紹介します。

かくれんぼ

AliAにとって1番の代表曲といっても過言ではないのが、2019年にリリースされた『かくれんぼ』です。

『かくれんぼ』は、2020年頃から人気作『僕のヒーローアカデミア』などのアニメMAD動画に使用されるようになり、それらの動画のバズりの影響を受け、YouTubeでのMV総再生回数は1400万回を超えています。(2021年11月時点)

《いっせーので鳴り響いた スタートの合図》など、少年漫画の主人公が果敢に歩みを進めていく姿と重なるような歌詞がキラリと光り、AYAMEによるハイトーンボイスの煌めきも相まって、壮大な歌世界に一気に引き込まれます。

ノスタルジア

士気を高めるかのような、軽快なドラムのカウントから始まる『ノスタルジア』は、今年の8月4日に配信リリースされた楽曲です。

グルーヴ感のある重厚でずっしりとしたバンドサウンドを土台としつつ、間奏やアウトロではヴァイオリンの音色が疾風のごとく駆け行くなど、終始アグレッシブなアレンジに振り切った一曲。

『かくれんぼ』と同様に、AYAMEの誇るパワフルな歌声を味わい尽くせる楽曲となっており、とくにサビで歌われる《痛い 痛い 痛い》という悲痛な叫びに似たフレーズからは、歌声に宿る途方もない生命力を感じます。

ゆびさき

『ゆびさき』は今年の3月にリリースされた楽曲で、MVのアニメーションはメンバー自らが手がけています。

随所でブレイクが多用されている本楽曲は、聴き手の感情をジェットコースターのように忙しなく変化させていきます。

大サビ前にボーカル以外がブレイクし、その直後に一気に解き放たれる、各パートが激しく主張し合うアンサンブルは必聴。

間奏やCメロなど、随所でヴァイオリンとピアノをフィーチャーしており、AliAの全楽曲の中でも特にクラシカルな要素が色濃く表れた楽曲であるといえます。

最後に

2018年に結成したAliAは、個性溢れる“6人の主人公”が集結し、各々が強みを発揮して奥行きのあるバンドサウンドを生み出している今大注目のロックバンドです。

確かな演奏力、多彩な音色で魅せる楽曲の数々も然ることながら、王道少年漫画、例えばONE PIECE初期のようなストーリーを想起させる、バンド結成まで歩んできた地道な道のりもAliAの魅力なのではないでしょうか。

“AliAにしかできない音楽”を大切にし、国内のみならず世界中に歌を届けていくことを使命とする彼ら。

全国5都市を回るZeppツアーを敢行する2022年は、AliAが更なる飛躍を遂げる1年になりそうです。

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