個性的な歌声と、独自の世界を描き出す歌詞で中毒者を増やし続ける2人組バンド、ポップしなないで。
ピアノとドラムというミニマムな楽器編成でありながら、表現力豊かな音世界を確立しています。
メジャーデビューも発表したばかりで、更に注目が高まっている彼ら。
本記事では、そんなポップしなないでの経歴や人気曲をご紹介します。
目次
ポップしなないでとは?
- Key&Vo/かめがい
- Dr/かわむら
”超セカイ系ポップ”な音楽性
自身の音楽を、”セカイ系おしゃべりPOP“と表現しているポップしなないで。
歌詞はかわむらが、曲はかわむらが土台をつくりつつ、かめがいと共に練っていくスタイルで制作を行っています。
かわむらが生み出すのは、どこか別の世界にいざなってくれるようで、時間の流れや生死といったシリアスな部分も感じさせる独特な詞世界。
その世界を、歌やラップを自在に織り交ぜながら豊かに表現するのがかめがい。
そして、ノスタルジックで柔らかな空気感のピアノ、歌を際立たせながらもフィジカルな存在感を放つドラムという、2人の奏でるサウンドが融合し、中毒性のある音像をつくり上げています。
狭い視点で描きながら、その背景には大きな世界が広がっているという構造への憧れから名付けられた”超セカイ系ポップ”という言葉は、まさしく彼らの音楽性そのもの。
ポップしなないでは、ポップス好きにもオルタナ好きにも、アニメ好きにまでも刺さるような、キャッチーな魅力を放っています。
YUKIを彷彿させる、チャーミングで魅惑的な歌声
ポップしなないでの大きな特徴が、かめがいの個性的な歌声。
YUKIに似ているという声も多く寄せられるその声は、明るく抜けるような伸びやかさとキュートさで、聴き手の耳を惹き付けます。
癖になるような心地良いラップもまた、彼女の持ち味のひとつ。
楽曲の中で前面に押し出される歌声は、ポップな音像と相まって、唯一無二の世界観を纏っています。
【ポップしなないでが似ていると言われるアーティスト一覧(敬称略)】
大森靖子 ゲスの極み乙女 椎名林檎 YUKI ふぇのたす Chara 相対性理論 水曜日のカンパネラ 矢野顕子 perfume DAOKO あいみょん パスピエ クリープハイプ my hair is bad amazarashi MOROHA
皆さま尊敬していますので、光栄です pic.twitter.com/KsMNbsGGwg
— ポップしなないで (@pop_snnid) August 25, 2018
影響としては、BEASTIE BOYSや矢野顕子、椎名林檎といったアーティストを挙げているポップしなないで。
音楽性はもちろん、表現の方法や活動形態が幅広く、型にはまらない点が魅力だと語っています。
音楽の趣味や性格は異なるものの、共通した美学を持つ2人。
かめがいが歌うことを前提として歌詞を書くかわむらと、それを咀嚼し、膨らませて表現するかめがいの間には、確固とした信頼関係が感じられます。
だからこそポップしなないでは、1つのバンドでありながらも、それと同じぐらい、かめがいとかわむらという2つの個性が際立っているアーティストなのでしょう。
彼らの突き詰める自由なポップというものは、音楽性だけでなく、アーティストとしての在り方にも通じているのかもしれません。