ポップしなないで【超詳細解説】個性的な歌声と歌詞に中毒者続出!2人組ポップバンドを徹底解説

ポップしなないで【超詳細解説】個性的な歌声と歌詞に中毒者続出!2人組ポップバンドを徹底解説

ポップしなないでの歩み

結成の経緯

同じ大学のサークルに所属していた2人。
卒業後、かめがいはピアノの弾き語りでのソロ活動を、かわむらはバンドTHIS IS JAPANのドラマーとしての活動をしていました。

THIS IS JAPANではギターボーカルが作詞作曲を手がけているため、自身でも曲をつくりたい、ロックバンドとは別にポップなものもやりたいという思いがあったかわむら
そんな彼が、かめがいの弾き語りライブを見て可能性を感じ、声をかけたことが結成のきっかけでした。

1人ではなく、誰かと活動したい気持ちがあったかめがいは喜んで承諾。
まずはスタジオに入り、徐々に2人で曲をつくっていったと言います。

かわむらは、インディーズバンドの人気が出づらい理由を歌が聞こえにくいからだと感じていて、中小規模のライブハウスでもしっかり歌を聞かせられるようにしたいという考えがありました。
かめがいも日本の言葉や音を大事にしていたため、歌を聞かせたいという点に同意。
そこで、弾き語りよりは大きく、楽器の多いバンドよりは小規模な、ピアノとドラムというシンプルな編成で弾き語りにビートをつける形を取ります

バンド名は、ゆるりとした印象の、引っ掛かりのある日本語を考案する中で生まれたもの。
2人の中にあった”ポップしなないで”という気持ちと、そういった想いを体現する音楽への志向が落とし込まれています。

そうして、ポップしなないでは2015年に結成
春頃に初ライブを行うと同時にSoundCloudにも音源をアップして、活動を始めました。

TikTokでの拡散〜注目のライブ活動、メジャーデビューまで

2016年に1stミニアルバム「Faster, POP! Kill! Kill!」をリリース。

翌年2017年にMVをアップした楽曲「魔法使いのマキちゃん」は、TikTokをきっかけに若年層に広がっていきます。
それによりYouTubeの再生回数も急上昇し、1年間で35万回を超える再生数を記録

その後、2018年に2ndミニアルバム「CDはもう売れない」、2019年に3rdミニアルバム「禁じられてはいない遊び」とコンスタントに作品を発表していきます。
そして2020年に初のフルアルバム「上々」を、翌年には4thミニアルバム「美しく生きていたいだけ」をリリース。

大型サーキットフェスなどにも多数出演しながら、2022年には全国5会場を回るツアーも開催するなど、ライブ活動も精力的に行う彼ら。
そのパフォーマンスは、圧倒的な世界観と表現力で観客を魅了しています。
更にはTV番組やアニメのテーマソングを手がけるなど、タイアップでも話題を呼んでいきました。

そうして着実に実績を積んでいった彼らは、2022年10月に開催されたSHIBUYA CLUB QUATTROでのワンマンライブで、日本コロムビアからのメジャーデビューを発表

来年2月にデビューアルバム「戦略的生存」を発売し、全国6ヶ所を巡るツアーも開催する予定です。

結成から現在まで、”超セカイ系ポップ”を進化させながら、中毒者を増やし続けるポップしなないで。
2人の生み出す音世界は、これからますます注目を集めていくことでしょう。

MEMO


ポップしなないでの2人は、2021年より、真部脩一集団行動、ex.相対性理論)らとミクスチャーポップバンドParaisoも始動させています。

ポップしなないでのメンバー

Key&Vo/かめがい

幼稚園の頃からピアノを習い始めた彼女。
その後も高校までクラシックピアノを続けていましたが、大学進学を期にバンドを始めたと言います。

卒業後は弾き語りの音楽活動と並行して、声優や舞台出演といった役者活動をしていました。

現在でも、役者の亀谷理子としての顔も持っている彼女。
台本を自分なりに噛み砕きアウトプットするという点では、音楽活動と通ずるものがあると語っています。

彼女の歌声は、アニメやゲームを彷彿させるような2次元風かと思えば、力強いアルトボイスを響かせたりと、曲ごとに、更には1曲の中でも異なる表情を見せます。
そういった表現は、自分の中にあるたくさんの感情を変化させることによって生まれているのだとか。
演じる、表現するということは、彼女と切り離せないものなのだと感じずにはいられません

誰とでも打ち解けられるような性格ではないから、歌を歌うことで世界との繋がりを感じられる。
自分は凡人だからこそ、色々な挑戦ができる。
個性的な歌声や物語性の強い楽曲の裏側にある彼女の謙虚さや人間らしさは、ポップしなないでの音楽に温かみをもたらしています。

Dr/かわむら

彼がドラムと出会ったのは小学生の頃。
学校に置いてあったドラムを叩いた際に、人より少し上手にできたことが印象に残っていた彼は、中高生時代にバンドを組むことになると迷わずドラムを選んだと言います。

そうしてドラムを始め、大学在学中に音楽サークルのメンバーと、4人組バンドTHIS IS JAPANを結成します。

THIS IS JAPANはこれまでに、自主制作盤のEP2枚、全国流通盤のEP3枚とアルバム1枚のリリースに加え、新星アーティストの音源を集めたコンピレーションアルバムを2枚監修。
オルタナティブポップサウンドを売りとする彼らは、2020年にメジャーデビューを果たしました。

THIS IS JAPANでは理想のバンドをメンバー一丸となって追い求める一方、ポップしなないででは個々でも様々なことにチャレンジし、柔軟な姿勢でいたいと語るかわむら

アニメやゲームが大好きだという彼は、その中で生まれる理想や好奇心を、音楽という形で放出していると言います

また、人と交流するよりも、1人で夜のゲームセンターで過ごしたり自室でゲームしたりすることを心地よく感じ、そのように学生時代を過ごしてきたという彼。
攻撃的な主張がなく、しかし確かに存在し続けてくれるものに救われたその経験は、彼の考えるポップしなないでの理想像にそのまま直結しています

ポップしなないでの歌詞やサウンドに一貫する、空想と現実の絶妙なバランス感や不思議な安心感。
そこには、彼の根底にあるものが色濃く映し出されています。

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