加藤シゲアキはジャニーズJr.出身、男性アイドルグループ・NEWSのメンバーとして活躍する歌手・タレント・俳優です。
2011年11月22日には『ピンクとグレー』で小説家デビューを果たし、2021年には自作『オルタネート』が本屋大賞の候補作になるなど話題を呼びました。
今回はそんなアイドル兼作家として異色の地位を確立する、加藤シゲアキの素顔に迫りました。
目次
加藤シゲアキ・プロフィール
加藤シゲアキさん著『オルタネート』、本屋大賞8位おめでとうございます🎉
今週のAERA表紙も素敵に飾っていただいております。インタビューでは、「文章を書くようになったことで他者を想像し、周囲を尊重できるようになった」と明かします。書籍とともに、お手に取っていただけるとうれしいです🚀 pic.twitter.com/MScZjtx6fA
— AERA (@AERAnetjp) April 14, 2021
本名:加藤成亮
芸名:加藤シゲアキ
愛称:シゲ
生年月日:1987年7月11日
年齢:34歳(2021年12月現在)
星座:蟹座
出身:広島県広島市
身長:175センチ
体重:60キロ
血液型:A型
好物:オムライス・梅干し・肉うどん
嫌いな食べ物:グリンピース
好きなタイプ:瞳が大きく大人っぽい女性
趣味:梅干しを漬けること・読書・音楽鑑賞・映画鑑賞・ギター・カメラ・釣り
特技:一輪車・料理
最終学歴:青山学院大学法学部
職業:歌手・タレント・俳優・小説家・脚本家
NEWSのメンバーカラー:緑
憧れの人:香取慎吾
好きな作家:乙一・伊藤計劃・東山彰良・赤川次郎・星新一・中原昌也・木下古栗・樋口毅宏・蓮實重彦
出演ドラマの代表作:『嫌われる勇気』『ゼロ 一攫千金ゲーム』『二月の勝者 絶対合格の教室』『剣樹抄~光圀公と俺~』『犬神家の一族』
著作:『ピンクとグレー』『傘を持たない蟻たちは』『オルタネート』『閃光スクランブル』『Burn.』
事務所:ジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)
公式サイト:Johnny’s net
加藤シゲアキ(本名・加藤成亮)は1987年(昭和62年)7月11日、広島県広島市に生まれます。その後7歳で大阪府豊中市に、10歳で神奈川県横浜市に引っ越しました。
幼少期の2度の転校が経験しているのか、小学校ではいじめを受けたことも。子ども時代は内向的な性格でピアノを習っていたそうです。
加藤シゲアキが芸能に興味を持ったきっかけは、たまたまテレビで見たSMAPの香取慎吾。
▼あわせて読みたい!
#こどもスマイルムーブメント
のキックオフ・アクションに参加しました!
こちらから見れます!⬇︎https://t.co/MABK32lFKC https://t.co/jw5AJiJonn pic.twitter.com/do9CNJlLY9— 香取 慎吾 (@ktrsngofficial) December 19, 2021
彼が人気曲『青いイナズマ』をピアノで弾きこなすのに痺れ、芸能界に入りたいと母親に直訴。
母親はジャニーズファンの友人への相談を経て、加藤シゲアキが小学4年生の時にジャニーズJr.事務所に履歴書を送ります。
その2年後、小学6年生の時に折り返し連絡が来てオーディションに合格。生まれ持った端正なルックスと音楽的才能を認められ入所から半年後にはマイクを持って唄っていました。
なお加藤シゲアキは家族構成に関する事柄をあまり話しませんが、両親が共働きだった事は判明しています。転校が多かったのも親の仕事が関係してそうですね。
テレビドラマデビュー作は日本テレビ系『怖い日曜日 友達のJ君』ですが、中学受験と芸能活動の両立が難しく、あえなく活動休止を申し入れました。
この態度が事務所の人間の癇に障り、受験が終わった頃に復帰を打診しても暫く無視されることになるものの、ジャニー喜多川氏に直接電話を入れて熱意を伝えたのが報われ、無事に復帰をはたしました。
そして青山学院中等部・高等部在籍中にレッスンを積み、2001年にジャニーズJr.内ユニットJ-Support(後のK.K.Kity)メンバーに抜擢。
2003年11月7日、アイドルグループ・NEWSとしてCDデビュー。現メンバーには他に小山慶一郎と増田貴久がいます。
2010年3月に青山学院大学法学部を卒業後は多数のドラマに出演し演技力を磨きます。
今日は行定勲監督とともに加藤シゲアキさんが母校、青山学院大学に登場!学生の皆さんと世界を変える討論会を実施しました。イベントの模様は後ほど公式HPにもアップしますのでお楽しみに! #ピンクとグレー pic.twitter.com/DOEJUWqK8c
— 映画『ピンクとグレー』 (@pinktograymovie) December 26, 2015
2011年11月22日、活動名を本名の加藤成亮から加藤シゲアキに改め、『ピンクとグレー』で小説家デビューする抱負を語りました。
加藤シゲアキ原作『ピンクとグレー』いよいよ今週9日(土)より映画公開。読んでから観たい方、電子書籍はこちら>https://t.co/y7hgHsz3PP 熱い監督インタビューはこちら>https://t.co/GEdouJOOj9 pic.twitter.com/wnVyTG7gEU
— KADOKAWAさん@本の情報 (@kadokawa_san) January 5, 2016
作家加藤シゲアキのデビュー作となる『ピンクとグレー』は2012年1月28日に角川書店から発売後、累計45万部を超えるベストセラーとなっています。
加藤シゲアキさんが初めて長編小説を書いたのは2011年春のことでした。それから5年、デビュー作「ピンクとグレー」はたくさんの方から支持され、映画化も果たしました。作家としてアイドルとして成長を続ける加藤シゲアキさん。彼の紡ぐ物語にこれからも期待します!(角川書店・編集担当T)
— 『ピンクとグレー』公式アカウント (@pinkgray_book) January 18, 2016
2020年、三冊目の小説となる『オルタネート』が第164回直木三十五賞にノミネート。
2021年1月21日には本屋大賞の候補作にも選ばれ、作家として広範な支持を獲得。こちらは最終的に8位にとどまったものの、第42回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
2021年本屋大賞順位発表
その2
6位「八月の銀の雪」伊与原新,新潮社
7位「滅びの前のシャングリラ」凪良ゆう,中央公論新社
8位「オルタネート」加藤シゲアキ,新潮社
9位「推し、燃ゆ」宇佐見りん,河出書房新社
10位「この本を盗む者は」深緑野分,KADOKAWA#本屋大賞 pic.twitter.com/xXCNddn3IB
— 本屋大賞 (@hontai) April 14, 2021
第42回吉川英治文学新人賞は、武田綾乃さんの『#愛されなくても別に』、加藤シゲアキさんの『#オルタネート』に決定いたしました! まことにおめでとうございます!
記者会見配信中です↓https://t.co/Ua9hD9cDhz#吉川英治文学新人賞
— 講談社 文芸第二出版部 (@kodansha_piece) March 2, 2021
NEWS 加藤シゲアキ先生👨🏫
最新作「オルタネート」が…🟢本屋大賞ノミネート に続き
(シゲちゃんの大好きな、劇団ひとり「陰日向に咲くの8位に並べますように🙏)
🟢吉川英治新人賞候補 に!!おめでとう🎉
7Fに在庫もございますっ👏🏻#オルタネート#新宿ジャニーズ通信 https://t.co/w3mgHLn5WF pic.twitter.com/2l8LKlb7Tt— タワーレコード新宿店 (@TOWER_Shinjuku) February 3, 2021
また同年には自作の短編小説『染色』を舞台化、脚本を手がけました。
加藤シゲアキ・受賞歴および候補歴
受賞
第8回Twitter文学賞(『チュベローズで待ってる』)
第42回吉川英治文学新人賞(『オルタネート』)
第8回高校生直木賞(『オルタネート』)
ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2021 小説部門 第1位(『オルタネート』)
第10回うつのみや大賞 特別賞(エッセイ『できることならスティードで』)
候補
第164回直木三十五賞(『オルタネート』)
2021年本屋大賞(『オルタネート』最終結果8位)
加藤シゲアキ著『できることならスティードで』が「うつのみや大賞」の特別賞を受賞しました。
エッセイが賞を受ける機会は稀で、大変うれしいことです!授賞ありがとうございました。大賞は森沢明夫さん『おいしくて泣くとき』です。おめでとうございます。— 『できることならスティードで』公式 (@STEED_book) June 12, 2021
加藤シゲアキ・SNS情報
【速報!】『#粛々と運針』上演決定!
[東京]2022年3月8日(火)~27日(日) PARCO劇場
[大阪]2022年4月8日(金)~10日(日) 森ノ宮ピロティホール
作 #横山拓也
演出 #ウォーリー木下
出演 #加藤シゲアキ
/#須賀健太 #徳永えり/#多岐川裕美 ほか詳細はこちら→https://t.co/poTItvftMB#PARCOSTAGE pic.twitter.com/NEO3nvzg6A
— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) December 19, 2021
加藤シゲアキ個人の公式TwitterやInstagramは存在していません。加藤シゲアキを名乗る人物が公開しているTwitterアカウントはありますが、そちらは偽物です。
加藤シゲアキ含むNEWSの活動を知りたい方は、YouTubeチャンネル「J Storm Official」をチェックしてください。新曲のMVを視聴できます。公式サイトはこちらになります。
加藤シゲアキは何故作家に?『ピンクとグレー』執筆の真実に迫る
加藤シゲアキの小説家デビューは、芸能界のみにとどまらず文学界も揺るがすビッグニュースでした。
ジャニーズJr.として恵まれたスタートを切り、順風満帆かに見えた加藤シゲアキは、何故自らのキャリアを賭けた大胆なチャレンジをしたのでしょうか。
加藤シゲアキは早熟な子どもで、絵本の面白さがよく理解できず小説を読むのを好みました。
中学生の時はショートショートの神様・星新一の短編集や、赤川次郎のミステリー小説を愛読していたそうです。
加藤シゲアキが創作の楽しさに目覚めたのは高校3年生の国語表現の授業。
この授業は「鬼ごっこを200字で説明しなさい」などユニークなテーマを出す事で知られており、加藤シゲアキはどう書いても単位になるから好きに書こうと腹を括り、「心の中の鬼が……」とインパクト抜群の冒頭を書き出しました。
すると教師や同級生に大ウケし、物語を綴る楽しさに目覚めます。
なお高校の卒業文集はテーマが自由だった為、加藤シゲアキは『妄想ライン』と題した短編を提出。こちらは短編集『傘を持たない蟻たちは』収録の『にべもなく、よるにべもなく』のルーツとなりました。
加藤シゲアキさん『傘をもたない蟻たちは』、角川文庫よりいよいよ本日発売です!電子書籍もBOOK☆WALKERで同時発売です。夏のおともの一冊にぜひ!https://t.co/lCIZ7O4OM6(角川書店・編集担当)
— 『傘をもたない蟻たちは』公式アカウント (@kasaari_book) June 15, 2018
高校時代の体験から「25歳までには小説を書いてみたい」と野望を持っていた加藤シゲアキ。
何故25歳にこだわったのかというと、それにもちゃんと理由があります。
以前ブレイクした先輩アイドルたちの年齢表を書き出したところ、木村拓哉がロンバケこと『ロングバケーション』で大スターに躍り出たのが、ちょうど25歳の時でした。
さてさて12時からは #木村さ〜〜ん!配信開始🎄
いよいよやってくるクリスマスー🎅!今日は拓哉キャプテンオリジナルのクリスマスツリー作りにトライ🎄
オーナメント選びから飾り付けまで。とっても素敵なツリーが出来あがりました🎄👇https://t.co/j4wmZ1WpOW#木村拓哉 #フロウさん pic.twitter.com/a2DUHIGBGj
— 【公式】木村拓哉 Flow (@flowsaaaan) December 19, 2021
他にも25歳までにトップを極めた先輩が多いことから、「20歳過ぎて、5年でダメだったら(アイドルを)やめようかな」と決意したそうです。
そこで加藤シゲアキが選んだのが、同じフィールドのライバルがいない小説の世界でした。
人に嫉妬する位なら新しい分野に挑戦しようと志し、見事成功を掴んだ加藤シゲアキのガッツは素晴らしいですね。
また、芸能界関係者に唯一褒められたのが「文章」だったというのも小説執筆動機に大きく関わっていそうです。
座右の書はJ・D・サリンジャーの青春小説の金字塔、『ライ麦畑でつかまえて』。
好きな作家には中原昌也、木下古栗、東山彰良、蓮實重彦らを挙げています。
今週金曜日はDJします! pic.twitter.com/QkFH4eHxqI
— 中原昌也 (@masayanakahara) November 30, 2021
木下古栗さんインタビュー第2回「下品なものを書く理由」。不思議な作品を書かれている理由がわかります。
古栗:
エベレストとかを登る人からすると、
「すごいね」って言われるより、
「あんなとこ登っても意味ないじゃん」って
言われるほうが厳しいじゃないですか。https://t.co/gQvK9yuiqY— ほぼ日(ほぼにち)公式 (@1101complus) June 24, 2021
青山大学院在籍中は小説よりも映画の脚本や批評にハマっていたそうで、インタビューでは「典型的なサブカルぼんくら野郎」と自身を評しています。
【『#このミス』 2022】企画紹介①
表紙&巻頭インタビューは #加藤シゲアキ さん!
『オルタネート』(新潮社)で2021年の文壇を盛り上げた加藤さんですが、
『チュベローズで待ってる』(扶桑社)などに見られるギミックはミステリー読者にとっても見逃せません。未読の方はこれを機にぜひ! pic.twitter.com/nFmuRXy4D8
— 宝島社『このミステリーがすごい!』編集部 (@konomys_jp) December 3, 2021
上記のインタビューによると次回作ではミステリーに初挑戦するらしく、興味が尽きませんね。
俳優としても大活躍! おすすめ出演ドラマは?
小説家と芸能活動を両立させ輝き続ける加藤シゲアキ。ここからはそんな彼の出演作の中から、おすすめのドラマを紹介します。
『ゼロ 一攫千金ゲーム』(2018年/日本テレビ)
🎲#ゼロ一獲千金ゲーム💴
今夜10時30分〜 #第9話 の放送です🤗 #ゼロ 🆚#標 の #直接対決‼️
「#ブレークダウン」で天才少年との壮絶な頭脳戦が繰り広げられる💥#加藤シゲアキ#佐藤龍我📺第9話あらすじhttps://t.co/dxE19mNtuN pic.twitter.com/zKlI9NVCq4
— 【公式】ゼロ 一獲千金ゲーム 2/6 BD&DVD発売 (@ZERO_dorama) September 9, 2018
あらすじ
進学塾の講師・宇海零(加藤シゲアキ)は、裏社会で活躍する義賊として一部で知られていました。ある日零は振り込め詐欺グループを一網打尽にする罠を仕掛けますが、それに激怒したヤクザたちが彼の仲間を拉致監禁。仲間の救出に赴いた零の前に、ヤクザのバックにいた資産家・在金無量(梅沢富美男)が現れ、在金グループの後継者を決める選抜ゲームへの参加を強制してきました。はたして零は熾烈なバトルロワイヤルを勝ち抜き、巨万の富を獲得できるのでしょうか?
原作は『賭博黙示録カイジ』などで有名な福本信行の漫画『賭博覇王伝 零』。
加藤シゲアキは不条理なデスゲームに参加させられることになった、頭のキレる義賊を演じています。
スリリングなストーリーとどんでん返しに次ぐどんでん返しに夢中になれる、エンターテイメントの傑作です。
『犬神家の一族』(2018年/フジテレビ)
賀来賢人が「犬神家の一族」で佐清役、「今日から俺は!!」と真逆の役作りに意気込む(コメントあり)https://t.co/7HhIwDjtY8
#賀来賢人 #犬神家の一族 pic.twitter.com/dCkia1ldCT
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) November 18, 2018
あらすじ
名探偵・金田一耕助(加藤シゲアキ)は「犬神家の本宅で殺人が起こる」と警告の手紙を受け取り那須湖畔にやってきます。犬神家の家長亡き後、父親の莫大な遺産を巡って娘たちは対立し、骨肉の争いを繰り広げていました。遺言書は一族の青年・佐清(賀来賢人)の復員を待って公開される手筈でしたが、漸く皆の前に現れた佐清は変わり果てた姿になっており……。
原作は横溝正史の推理小説。加藤シゲアキは名探偵・金田一耕助を新解釈で演じました。少しとぼけた人柄ながら抜群の観察力と推理力を誇り、事件を解決に導く姿がかっこいいです。
『二月の勝者 絶対合格の教室』(2021年/日本テレビ)
📺『#二月の勝者』放送終了🎊
柳楽優弥&加藤シゲアキ、笑顔でクランクアップ✨教え子サプライズ登場に喜び💕
💬"ユウシゲ"のコメント🌸 https://t.co/jM9EGqJal0
📸"黒木"、花束を天高く突き上げる💐https://t.co/8nrzBD0HhM#柳楽優弥 #NEWS #加藤シゲアキ @ichigoichie_yy @2gatsu_ntv
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) December 18, 2021
あらすじ
黒木蔵人(柳楽優弥)は日本一の合格率を誇る学習塾・ルトワックの名物講師。しかし黒木は受験会場に講師を派遣してプレッシャーをかけるルトワックのやり方に疑問を持ち、桜花ゼミナール吉祥寺校に新校長として移籍します。一方ルトワックのエリート講師である灰谷純(加藤シゲアキ)は、ライバル視していた黒木の離反に心穏やかならず、彼の真意を探ろうとします。はたして黒木と灰谷は和解し、悩める受験生たちを志望校に送り込めるのでしょうか。
原作は高瀬志帆の同名漫画『二月の勝者』。加藤シゲアキは名門塾のエリート講師、灰谷純を演じました。
眼鏡とスーツでばっちりキメたインテリ青年のビジュアルや、柳楽優弥演じる黒木蔵人との激闘にドキドキした方も多いのではないでしょうか。
小説家デビュー作『ピンクとグレー』とは?
小説『ピンクとグレー』は芸能界に憧れた主人公の挫折と再生を描く、ほろ苦い青春小説
【熱いご要望に応え、異例の単行本重版が決定!】
加藤シゲアキさんのデビュー作『ピンクとグレー』ほか、KADOKAWAから刊行の全4作品が"単行本"で重版出来です。
新たな帯をまとった、発売当時から変わらない美麗な装丁。ぜひこの機会にご覧ください📗https://t.co/oNiTzM4GvQ
— カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) (@Kadobunofficial) December 10, 2021
加藤シゲアキのデビュー作『ピンクとグレー』。本作は映画化・コミカライズ化もされており、それぞれヒットを記録しました。
さて、そんな『ピンクとグレー』はどんな話なのでしょうか?
あらすじ
大阪から横浜に引っ越してきた9歳の河田大貴は、同じマンションに住む同級生の鈴木真吾や石川紗理たちと友達になります。大貴と真吾は同じ中学・高校に進んで青春を謳歌するものの、雑誌編集者・赤城に読者モデルとしてスカウトされたのをきっかけに大きく運命が動きだしました。
本作のヒットの背景には『ピンクとグレー』に含まれる自伝的要素も関係しています。
ある意味で『ピンクとグレー』は加藤シゲアキの私小説でもあり、大阪から横浜に越してきた主人公・大輝と経歴が連動しています。
物語は大貴と真吾の友情を軸にしていますが、親友が芸能界を上り詰める一方でヒット作に恵まれず燻り続ける様子など、加藤シゲアキの苦悩が色濃く反映されていますね。
また、河田大貴の対となり成功を手にする親友に、加藤シゲアキの憧れの人であるSMAPの香取慎吾をもじった「真吾」と名付けているのにも注目。
『ピンクとグレー』は漫画家の藤崎みおによるコミカライズも重版が決定してます。
映画『ピンクとグレー』Blu-ray&DVDが本日発売。
コミカライズの作画をさせて頂いています。よろしくお願いします〜(*^^*) pic.twitter.com/ov3pEzTinI— 龍本みお (たつもとみお) (@miotatsumoto) July 8, 2016
NEWS加藤シゲアキ先生原作コミックス「ピンクとグレー①②」またまた×2重版かかりました~ヽ(^◇^*)/ 帯は大ヒット上映中の映画帯です! そしてこの肖像画は映画の中でも印象的に登場しておりますので映画を見て探してみてくださいね! pic.twitter.com/K3aQrIvoHk
— あすか編集部 (@gekkan_asuka) January 13, 2016
映画版『ピンクとグレー』の反響
NEWS加藤シゲアキ、カメオ出演していた「あくまでエキストラ」 #加藤シゲアキ #ピンクとグレー @pinktograymoviehttps://t.co/YGnG7gPVZJ pic.twitter.com/8jVH7WfdG5
— モデルプレス (@modelpress) January 11, 2016
『ピンクとグレー』は2016年、『世界の中心で、愛をさけぶ』『窮鼠はチーズの夢を見る』『ナラタージュ』などで有名な行定勲監督によって映画化されています。
本作は公開最初の2日間で動員7万6759人、興行収入1億0212万7000円を記録。最終的に興行収入6億円をこえました。
行定勲曰く「主演の中島裕翔と菅田将暉には本物の友情が芽生えた」そうで、日本を代表する若手俳優の起用と好演も映画の成功に繋がりました。
主題歌『Right Now』はASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当しています。
アジカン、20周年幕開けのシングル&MV集リリース決定 NEWS加藤シゲアキ原作映画の主題歌に https://t.co/iE5VO98LvE
— Real Sound(リアルサウンド) (@realsoundjp) November 26, 2015
直木賞にもノミネートされた代表作『オルタネート』
2021年 #本屋大賞 ノミネート作品④
加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)https://t.co/rn3kSMr20R
高校生限定のマッチングアプリが必須となった現代。東京の高校を舞台に、3人の若者の運命が、鮮やかに加速していき―。悩み、傷つきながら〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を描く。 pic.twitter.com/l9GySaRTat— 丸善ジュンク堂書店【公式】 (@maruzeninfo) January 21, 2021
加藤シゲアキ三冊目の小説『オルタネート』は、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を介して結ばれた若者たちの群像劇。
それぞれに悩みや問題を抱え、挫折や劣等感を味わった少年少女が成長していく姿が圧倒的な共感を呼びました。
直木賞の受賞は惜しくも逃したものの、その筆力や繊細な感受性は著名な書評家にも絶賛され、本作をもって加藤シゲアキは作家の地位を確立します。
『オルタネート』の執筆動機を聞かれた加藤シゲアキは、「初めて読んだ本が難しすぎてトラウマになる若者が多いから、あえて設定は掘り下げず、読者に身近な経験を中心に扱って読書を楽しいものと認識させかった」と語りました。
また、『オルタネート』は雑誌「ダ・ヴィンチ」の「BOOK OF THE YEAR 2021」でも堂々の1位に輝いています。現役高校生が選考を行うことで知られる「第8回高校生直木賞」でも大賞をとっており、十代にアピールしたい加藤シゲアキの試みは報われたと言えます。
おわりに
加藤シゲアキ『オルタネート』が「本屋大賞」にノミネート!「心から光栄に思います」【コメントあり】 | TV LIFE web #加藤シゲアキ #オルタネート #本屋大賞 https://t.co/aaOLc9gzmj
— TVLIFE(テレビライフ公式) (@tv_life) January 21, 2021
アイドル活動の傍ら、作家として様々なジャンルを開拓し続ける加藤シゲアキ。
彼の小説がいずれ直木賞に輝くことがあるのでしょうか?
今後の動向から目が離せません!