目次
大ヒット曲「エジソン」が誕生するまで
2013年に初のミニアルバム「クロールと逆上がり」をリリースしました。
その後、2014年に4枚目のミニアルバム「私を鬼ヶ島に連れてって」に収録されている「桃太郎」が大ヒット。
インディーズアーティストでありながら「ミュージックステーション」への出演を果たし、水曜日のカンパネラの知名度を広めました。
2023年12月現在で、YouTubeの再生回数は3,800万回を記録しています。
2015年、日清食品のカレーメシとタイアップした「ラー」をリリース。
日清食品のブランドコンセプトが「理解不可能な新しさ」であり、水曜日のカンパネラの持つ世界観と共通していたことからコラボレーションが実現しました。
2016年3月16日、アメリカ・テキサス州で開催され、20万人以上が参加した世界最大規模の音楽フェス「SXSW2016」へ出演しました。
当日行われたライブパフォーマンスや、観客を熱狂させる様子を収録した映像がYouTubeにて公開されています。
同年6月に1st EP「UMA」をリリースし、メジャーデビューを果たしました。
Dir.Fは海外フェス出演のタイミングで海外趣向が強くなったとし、アルバムには海外の作曲家と全4曲の制作を共にしています。
アメリカ・ロサンゼルスで、自身のレーベルを立ち上げている作曲家のMatthewdavidのプロデュースによる「バク」は、さまざまな音色で展開される濃密なビートに、コムアイのハミングや笑い声が収録された異色の楽曲。
これまでの水曜日のカンパネラにない、壮大な世界観が印象的です。
2017年1月に「一休さん」が配信リリースされました。
「一休さん」は2016年12月28日に出演した「COUNTDOWN JAPAN16/17」にて初披露された楽曲です。ファンの間では配信前から話題となり、待望の配信リリースとなりました。
サビの「一休さん ありがとサンキュー」とシンプルで耳に残るキャッチーなフレーズが、世代を問わず多くの人から愛される要因となったのでしょう。
2023年12月現在、YouTubeの再生回数は1,300万回を記録しており、水曜日のカンパネラを代表する楽曲となりました。
2021年10月、詩羽加入により新体制となって初めての楽曲「アリス」と「バッキンガム」をリリースしました。
不思議の国のアリスを彷彿とさせるキュートな歌詞とポップなサウンドで新境地を感じさせるような「アリス」。
そして、これまでの水曜日のカンパネラらしさを継承するようなユーモアに富んだ「バッキンガム」。
水曜日のカンパラ第二章の始まりにふさわしいリリースとなりました。
水曜日のカンパネラの活動経歴
水曜日のカンパネラ結成から現在に至るまでの音楽制作以外の活動や、2017年の武道館公演が失敗と言われる真相、「エジソン」がTikTokで大ヒットを果たしたことなどを徹底解説します。
今までの活動経歴を詳しく見ていきましょう。
元ボーカル・コムアイによるステンシル・アート
2015年11月、JR東日本とYahoo!JAPANが提供するサービス、「たびぴた」の広告モデルにコムアイが抜擢。
11月22日にコムアイが自身のTwitter(現在:X)へ設置された広告の写真とともに「落書きしたい…」とつぶやいたことがきっかけで、「たびぴた」とタイアップしJR東日本の協力のもと、ステンシル・アートが実現しました。
コムアイがステンシル・アートを施した広告は、JR渋谷駅構内に大きく設置され、11月29日まで掲載されました。
ステンシル・アートとは、アートワークを切り抜いた型紙の上からスプレー塗料などを吹きつけるアート手法のことです。
常識にとらわれない思考や言動はまさにコムアイらしく、表現者として持って生まれた性分なのでしょう。
武道館公演失敗…?
2017年3月8日に初の日本武道館公演「六角宇宙」を行いました。
しかし、ライブのMCで「これだけ人が集まっても赤字」とコムアイが語ったことから、満席ではなかったようにうかがえます。
SNS上ではこの発言を切り取り、「武道館公演で空席がある。ガラガラ」と、イメージが作られたのでしょう。
水曜日のカンパネラはライブ中に鹿の解体ショーを行ったり、SNSへニップレス姿を投稿したりするなど、奇抜な行動により注目されることが多くありました。
その中で、グループを批判的な目で見る人が少なからず存在していたため、「武道館ガラガラ」はマイナスなイメージが先行した噂によるものと考えられます。
ライブ中での撮影がOKだったこともあり、SNS上では参加した人の写真や動画が多く投稿されていました。
これにより多くのファンを魅了し、ライブは大盛況であったことが分かります。
「エジソン」がTickTokで大ヒット
TikTok上における楽曲人気を測るチャートの「TikTok Weekly Top20」では、6月8日公開チャートで初登場を果たし、5週目にして1位に輝きました。
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「エジソン」を使用した多くの動画が投稿され、使用された動画の総再生回数は2022年12月8日時点で27億回を超えています。
「エジソン」のシンプルでキャッチーな歌詞には中毒性があり、踊りやすいテンポ感がTikTokユーザーの心を掴んだのでしょう。
TikTok、2022年の年間Musicチャートでは、国内の楽曲再生数部門で2位。
「TikTok流行語大賞2022」で「踊る暇があったら発明してえ」がミュージック部門賞を受賞しました。
しかし、「エジソン」は同時リリースされた「招き猫」のカップリング曲のような扱いだったとし、メンバーは「招き猫」より「エジソン」の人気が出たことに驚きを隠せなかった様子です。