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BAD HOP・魅力
BAD HOPの魅力は、川崎市川崎区といういわゆる工業地帯で生まれ育った、バックグラウンドから生まれるリリックです。
「日本で1番空気が汚い」と揶揄されることもある土地からの社会を見つめて育ったBAD HOPのメンバーは、刺激が強すぎる尖ったものをたくさん見てきたのです。
アルバム「Mobb Life」に収録されている「Black Bandana」には、”小2の頃にはタバコをふかし金髪でスカジャンの友達むかつく奴ら頭かち割り周りの大人背中に入れ墨”といった歌詞があり、彼らの育った街がどのような状況だったかをリアルに物語っています。
穏やかな街で暮らす人々には非日常的な世界も、彼らにとってはごく当たり前の日常であり、その世界をリアルに映し出すフレーズに心揺さぶられるのです。
さらに、近年では多様 なスタイルを見せるHIP HOPですが、彼らは若くして王道のHIP HOPを突っ走っていることも人気の理由です。
Zeebraさんに「やっと出てきた」と言わしめ、自身のレーベルに誘わせたのも、王道に真っ向から挑戦していたからでしょう。
BAD HOP・人気おすすめ曲
「Kawasaki Drift」
2018年6月にリリースされたミニアルバム「BAD HOP HOUSE」に収録されている楽曲。
メンバー全員参加の同作はYouTubeの再生回数が1,700万越え。
ライブでも沢山のファンを熱狂させているBAD HOPを語るうえで欠かせないBAD HOPの代表曲です。
一人一人がリレー方式 で自らのルーツとここまで成り上がった過程をリアルに歌った曲で、彼らの生々しい生き様を垣間見ることができます。
サウンドはカリスマラッパーKOHH(コー)やAK-69(エーケーシックスティーナイン)などに楽曲提供しているビートメイカー理貴(リキ)が担当。
サビ後半のYZERRとVingoの掛け合いは秀逸。1度聴いたら病みつきになります。
BAD HOPをまだ聴いたことがない人は、BAD HOPのカッコよさがギュギュっと詰まってるこの楽曲から聴いてみてください。
また、同曲は2021年に公開された映画「ヤクザと家族 The Family」の劇中歌に起用されました。
「Asian Doll」
惚れた女性に対する男の悲しい性を赤裸々に綴り、メロディアスに仕上げた1曲。
2017年にリリースされた2ndアルバム「Mobb Life」に収録されている同曲は、高級ブランド名を並べた印象的な歌詞が若年層リスナーの間で話題となりました。
T-Pablowのセクシーで包容力のある歌声が印象的なサビは、メロディーが秀逸で思わず口ずさんでしまいます。
僕は「夜はベッドで遊ぶまるでCHANELのロゴ」というVingoの歌詞がお気に入りです。
「Born This Way」
Netflixで全世界配信されたアニメ「ケンガンアシュラ」のエンディングテーマに起用された曲です。
地下格闘を舞台にする作品の世界観にぴったりな曲で、BAD HOPが生まれたヒストリーとも不思議と重なります。
サウンドは「Suicide feat.Tiji Jojo & T-Pablow」や「口だけ feat.YZERR & Benjazzy」などBAD HOPの楽曲を数多く手掛ける音楽プロデューサーKMが担当。
BAD HOPのダークな一面が垣間見える楽曲です。
最新情報
地元川崎に完全無料のスタジオ設立
BAD HOPメンバーの地元・川崎にレコーディングスタジオを設立しました!
「これからアーティストを目指す若い方々、現在アーティストとして活動している方に向けて無料でレコーディングや、楽曲制作のサポートをしていきます。全ての費用は無料です。一切お金はかかりません。」と本人たちもコメントしており、厳しい状況下でのアーティスト支援という形で注目を集
めています。
詳細は今後、発表されるとのことで目が離せません。
最新情報2
クラフトビールブランド設立
2020年にクラフトビールブランド「BUZZ HIGHER」(バズハイヤー)を設立したBAD HOP。
試行錯誤を重ねBUZZ HIGHERが遂に完成しました🎉🎉🎉
このボトルにはBAD HOPのわがまま全てがつまっています🤝🍻#buzzhigher pic.twitter.com/WwumFD7zJg
— BUZZ HIGHER (@BuzzHigher) March 1, 2021
BAD HOPの地元にあるビール醸造所「TKBrewing」(ティーケーブルーイング)と協力し製造したオリジナルビールはフルーティーな香りや喉ごしにこだわったBAD HOPの自信作。
「コアなビール好きもキャッチしていきたい」とインタビューで語っていました。
ボトルのデザインがお洒落なので、飲み干したらインテリアとして部屋に飾るのも良いかもしれません。
2021年3月にBUZZ HIGHERオフィシャルサイトにて1,000セット限定で販売したところ15分で完売。
BAD HOPのクラフトビールの人気は凄まじいです。
現在、BAD HOPのクラフトビールが飲めるのは地元の川崎や横浜といった近隣の数店舗のみ。
今後は規模を拡大し「全国展開していきたい」と語っていました。
アーティストがビールブランドを設立するなんてビックリですね!
どんな味のビールなのか気になります。
早く全国流通してほしいですね!
2021年9月1日横浜アリーナ公演開催決定
感染症拡大の影響で延期されていた、横浜アリーナでのワンマンライブが2021年9月1日に開催することが決定しました。
今周ってるツアーの最終公演が決定しました。
これで三度目の正直です。
2021年9月1日 横浜アリーナ pic.twitter.com/r33plVKjPA— T-Pablow (@TPablow) April 30, 2021
今度こそ観客を入れてライブをしてほしい!
無事に開催できることを祈りましょう。
最後に…
あらゆる尖った猛者がうごめくHIP HOP界を、切り裂くように成り上がっていく、若きラッパー集団「BAD HOP」についてご紹介してまいりました。
2014年に活動を開始したばかりの彼らは、すでに世界と向き合い対等な立ち位置に立っています。
どんなジャンルの音楽が流行しようとも、そのスタイルを貫き通すHIP HOPという音楽。
そのHIP HOPという戦場に身を置き、叫び続けるBAD HOP。
BAD HOPはとてつもなく不良に見えるけどそれだけではない、理不尽な社会の中でも必死に生きようともがく若者の代弁者なのです。
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