Eve – 呪術廻戦OP「廻廻奇譚」で大ブレイク! 人気曲トップ10を一挙紹介

Eve – 呪術廻戦OP「廻廻奇譚」で大ブレイク! 人気曲トップ10を一挙紹介

歌い手、ボカロPを経て、現在シンガーソングライターとして活躍するEve

「呪術廻戦のOPを歌っている人」といえば、ピンとくる方も多いはず。オリコンやbillboard Japan、JOY SOUNDなどの2021年総合チャートにランクインし、今や時の人です。

彼に限らずインターネット発のアーティストの特徴は、YouTubeなどで気軽に楽曲を楽しめること。

そこで今回は彼の公式YouTubeチャンネルの再生回数TOP10をご紹介。「呪術廻戦からEveが好きになった」という方もまずはこの10曲を聞けば、彼の良さがより理解できるはずです。

※記事内に書かれている再生回数は2021年12月現在の数字です。

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廻廻奇譚(1.9億回再生)


今や鬼滅の刃に続く、もしくは超える勢いをもつジャンプ作品となっている「呪術廻戦」。2020年放送の第1期アニメのテーマソングがこの楽曲です。

YouTubeでのMV再生数は2億回に迫り、彼の楽曲でもロングヒットを記録中。ジャンプアニメらしい疾走感とヘビーさ両方を感じさせ、彼らしさもまたよく出ている曲です。

元々原作好きだったこともあり、それこそアニメ化発表の際は一ファンとして楽しみにしていたという彼。オファーが来た際は不思議に思ったそうです。

0巻からあるという手持ちの原作を最新刊まで読み込み、読み終えた勢いのまま楽曲制作にあたったそう。曲そのものに作品への深い愛が反映されたからか、デモの段階でアニメの監督を務める朴性厚も納得の出来上がりでした。

Eveが作品に感じた王道かつダークな雰囲気をいかに表現するか。彼自身が自分の声は軽いと話し、ダーク感をどう出すか非常に考えたとのこと。アニメがきっかけで自分を知ってもらい、彼自身の音楽という異文化に触れるきっかけになってほしいとラジオ番組で話しています。

ちなみにこの楽曲、SNSでは「呪術みがある」という声も多く見受けられます。これは呪術廻戦の世界観を非常によく体現しているという意味で使われており、Eve自身もこの表現は非常に嬉しく、やる気につながる言葉だと話しています。

MEMO

2022年1月2日に、MVの再生回数が2億回を突破!彼のキャリアの中でも初の快挙を遂げました。


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ドラマツルギー(1.1億回再生)


廻廻奇譚に次ぐ再生数を誇るこちらの曲。歌い手として名をはせていた彼がオリジナル曲に挑戦し始めた頃に公開された名曲の一つです。

そもそも、タイトルのドラマツルギーは学術用語。社会と個人の関係性を「舞台と演者」ととらえ、分析するという社会学の手法です。学校で例えると、“教室という舞台で、個人が教師・学生という役を演じている場”という形で表現できます。

この手法をベースに、ある少年が現実という“劇場”から逃げ出すための葛藤を描いているのがこの楽曲です。

またドラマツルギーにおいて、重要な考え方があります。それは表舞台ともいえる「表局域」舞台裏ともいえる「裏局域」
表局域ではその場にふさわしい動きをする場、裏局域では役割から解放されリラックスして過ごせる場といえます。この曲では表局域しか存在しておらず、リラックスできる場があるような描写がありません。

この歌の主人公である少年は、そこに息苦しさを感じているのでしょう。表局域で演じるべき自分を必死に探すものの期待通りにできずもどかしい気持ちになっています。「ずっと僕は 何者にもなれないで」という歌詞が、この思いをストレートに伝えています。

シンガーソングライターとしての彼の活動が注目され始めた2019年に、Abema TVオリジナルドラマ「フォローされたら終わり」のテーマソングに抜擢。
SNSという“表舞台”で自分を演じることが多い若者の“舞台裏”を暴くというストーリーは、ドラマツルギーを逆手に取っているようなもの。楽曲の世界観とドラマの展開が強く合致しています。

そして2021年6月に1億回再生を突破。それを記念し、実写版MVがアップされています。

お気に召すまま(8978万回再生)


非常にポップで、彼の音楽のルーツの一つであるGalileo Galileiを彷彿とさせるギターサウンドが特徴です。

シェイクスピアが作った同タイトルの喜劇が発想の源。「領地を追放された元伯爵の男性が、愛の告白の練習をする相手がかつて一目ぼれした女性だった」という、ラブコメ要素もある展開がある歌劇で、日本でも何度か舞台化されています。

MV内でも主人公の少年の恋心が垣間見られる場面が多数。「でも好きになる」という歌詞の通り、恋する気持ちをあきらめきれない様子もよく伝わります。

歌詞としっかりリンクしたMVというのは彼のファーストキャリアであったニコニコ動画のボーカロイドオリジナル曲ではよく見かける手法。オリジナル曲を出し始めた当初はこの特色が強いですが、この楽曲は歌詞とMVのストーリーの関連性が特に高いです。MVの最後の場面は、それこそ喜劇・お気に召すままの終盤にも重なる場面でもあります。

MEMO

お気に召すまま以外にも、彼の楽曲にはシェイクスピアに影響されている楽曲が多数あります。例えば、2020年にリリースした「Smile」収録の「mellow」。

最後の歌詞がシェイクスピア四大悲劇の一つ・マクベスで出てくる台詞を用いています。このアルバムで伝えたかったことをこの2行に込めて、本当はアルバム最後の曲にしたかったと話しています。ドラマツルギーにもシェイクスピアの作品からインスパイアを受けている歌詞があると語っています。

あの娘シークレット(5800万回再生)


公開時期は「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」と同時期。これらの曲を収録した初のオリジナル曲アルバム「文学」に収録されています。

このMVにはEve本人の固定コメントがついています。

  • 楽曲内に「少年」「あの娘」「先輩」の3人の登場人物がいること
  • 映像中に出てくるクマはクマタローという名前がついていること

以上2点について言及するものです。こうしたコメント固定は非常に珍しいです。
「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」の2曲も物語性が高いと評価をされていますが、特にストーリーを重視しているからこその注意書きなのでしょう。

恋に踊る主人公の気持ちを表すように、曲調はキャッチーなギターチューン。「廻廻奇譚」から入っているファンからすればギャップを感じると思いますが、こうした曲が彼の中での王道。オリジナル曲を出し始めた初期の中でも彼らしい曲です。

ナンセンス文学(5433万回再生)


2017年にオリジナル曲として初めて公開された曲です。
そもそもニコニコ動画を中心に「歌い手」として活躍していた彼。歌い手は、簡単に言うとカバーを生業とする歌手。

他人の言葉を歌うのではなく、音楽を通して自分自身を伝えるために何ができるかを考えた結果生まれたオリジナル曲です。

このMVで、ファンの間ではおなじみのキャラクター・ひとつめ様が登場します。Eveの夢の中の登場人物だったこのひとつめ様、今では多くのファンアートが存在し、クレーンゲームの景品でぬいぐるみ化するなど密かに注目を集めている存在です。

BUMP OF CHICKENやRADWINPSなどポップ感の強いロックに数多く触れていた彼にとって、強い世界観があるこの曲とドラマツルギーは特殊で例外的だとインタビューで語っています。しかし、その癖の強さが彼のメインのファン層以外も引き付けており、YouTube上のMVには海外からのコメントも多い1曲です。

ラストダンス(5200万回再生)


2019年2月リリースのアルバム「おとぎ」に新曲として収録されています。

ナンセンス文学やドラマツルギーのような、彼自身が例外と話す曲の雰囲気に近しいダークなロックチューン。過去リリースした曲のフレーズや要素が随所に盛り込まれているのが特徴です。

例えば歌詞でいうと、2番Aメロ「馬鹿になって 宙を舞ってしたらもう 壊れてしまいました」の箇所。「ナンセンス文学」のサビに同じフレーズがあります。
2番Bメロには「アウトサイダー」で使われているリズムがそのまま使われていますし、MVには「ドラマツルギー」で出てきた仮面の男をはじめ、随所に各曲のモチーフ・シーンがそのまま出ています。

過去曲との共通点が多いことから、世界観が過去曲とつながっていると解釈するファンも多数。また、どのフレーズやシーンが過去曲とつながっているか、YouTubeのコメントでは盛んに議論されています。コメント欄を見ながら、新しい発見ができる1曲でもあります。

いのちの食べ方(5165万回再生)


アルバム「Smile」に収録されています。彼がパーソナリティを務めるラジオ番組にて、当初MVの公開は想定されていなかったと話しています。

このMVが公開されたのが2020年5月新型コロナウイルスの影響でライブをまともに行えなかった時期です。彼も同年5月23日にライブを予定していたのですが中止に。自宅でも楽しめるものを、とライブ用に作っていたこの映像の公開に踏み切っています。

この楽曲のMV公開に合わせ、Eveは「時間の使い方はいのちの食べ方に等しい」とコメント。
「時間がないんだ君には」というサビの歌詞から推測するに、時間経過=寿命へのカウントダウンと解釈することができます。時を経れば、その人の寿命が尽きる。それを「食べる」と表現し、命が尽きるまでの少年の姿を描いています。

MEMO

このMV中、サビを中心に主人公の少年がやっている動きはパルクールという専用の道具は使わず、フィールドも問わない現代スポーツ。アクロバティックな動きが特徴です。このパルクールの動きを彼がどうしてもMV内で主人公にやらせてほしいと、作画担当のまりやすへお願いしたそう。「何か」をひたすらに探しながら、命の終わりから逃げる主人公の姿をを描きたかったのかもしれません。

心予報(5083万回再生)


2020年1月に公開・配信リリース。2020年のロッテガーナチョコレートのバレンタインシーズンのテーマソングです。

このキャンペーンのコンセプトはピンクバレンタイン。「Eveからは全く連想できない」と本人が語るよう、普段の彼が書く楽曲とは一線を画しています。

オファーを受けた際は、正反対の自分で大丈夫かという不安と「新しい曲がまたできるのでは」というわくわくした気持ちが半々だったそう。ただ、バレンタインにまつわるエピソードが本人の中に無く苦労したとパーソナリティを務めていたラジオ番組で語っています。ピンクバレンタインという確固たるコンセプトのおかげもあり、「自分の気持ちの変化」を天気予報に例えるという形でなんとか形にしたそうです。

普段は絶対出てこないフレーズを多数使っており、自分で話すのも恥ずかしいとラジオで話すほど。彼らしくない、とにかく甘い1曲です。

トーキョーゲットー(4469万回再生)


タイトルの通り、東京という街を描いたこの曲。固定コメントには「手放す勇気を。」という言葉を残しています。

そもそもゲットーとは、ユダヤ人居住区を指す言葉で、第二次世界大戦前までヨーロッパ各地に存在していた場所です。人種差別の歴史を生きたユダヤ人が見つけた住まいなのですが、住環境は劣悪。
それこそ迫害を受けていたこともあり、狭い場所で大人数が暮らし、衛生環境もよくなかったといわれています。

日本で一番多くの人間が住む東京という街。実際のゲットーのように住環境が悪いというわけではありませんが、常に“誰か“が潜んでいた状況は近しいものがあります。そしてその他者が良い方向に導くこともあれば、息苦しく感じるときもあります。他者の目に振り回され、自分を見失いかけてしまう人々の姿を描いています。

夢溢れる場所ではあるものの、時には夢ある場所を手放す勇気も必要になるのでは?そんな気持ちも込められた楽曲です。

レーゾンデートル(4324万回再生)


2019年10月に公開されたこちらの楽曲。ゲーム・アニメ・音楽などのクリエイターを目指す方向けの専門学校HALの2019年度CMソングです。CMソングの書下ろしはこの曲が初です。

「自分なりの王道をお茶の間に」がこの楽曲のコンセプトと話しています。軽快なギターサウンド、「存在意義」というタイトルの意味も踏襲した哲学を感じる歌詞…。CMのターゲット層が進路に悩む受験生や受験期前の高校生ということもあり、「自分自身の選択がすべて」という彼なりの学生へのメッセージもこもっています。

MVは映画「電車男」「君の名は。」の企画で有名な川村元気がプロデュースし、作画は米山舞。Eve本人がこのタッグ以前から彼女のファンであったことがラジオ番組でも語られています。

最後に

ここまでEveの公式YouTubeチャンネルで公開されているMVの再生数TOP10を紹介してきました。

彼のチャンネルに上がっているMVは20本以上。彼にとって初タイアップとなった「闇夜」、アルバム「おとぎ」の先行曲であった「僕らまだアンダーグラウンド」は実はTOP10圏外。

「まだこの曲もあるじゃないか!」と思うファンの方もたくさんいらっしゃるはずです。

この中で1曲でも気になる曲があれば、彼にハマる要素はあるはず。ぜひ公式YouTubeチャンネルにあるMVの再生リストを聞いてみてはいかがでしょうか?

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