1999年のヒット曲まとめ【だんご3兄弟、LOVEマシーン、本能】

1999年のヒット曲まとめ【だんご3兄弟、LOVEマシーン、本能】

1999年といえば、ノストラダムスの予言で地球が滅亡するとされた年です。

ギャルメイクのヤマンバが街を闊歩し、スターウォーズのプリクエルとiモードが始まり、年末には2000年問題でIT関連のエンジニアが徹夜した年でした。

音楽の世界でも歴史に残るような曲がたくさんありました。

キーワードは「耳に残るメロディ」です。

速水けんたろう・茂森あゆみ「だんご3兄弟」


作詞は当時CMプランナーだった佐藤雅彦、作曲は内野真澄です。

NHK教育テレビ(現在の呼称はEテレ)の「おかあさんといっしょ」の中の「今月の歌」として放送されていたこの曲、

歌っていたのは、当時のうたのおにいさん、うたのおねえさんであった、速水けんたろうと茂森あゆみです。

歌いやすいメロディと単純で楽しい歌詞で、放送当日から子供達の間で評判となり、それを受けて教育テレビでは異例のCD発売が行われました。

ポイント

CD発売後は爆発的な売上を記録し、結局オリコンの歴代シングルランキングは5位(1位はやはり子供向け番組発の「およげ!たいやきくん」)で、この曲がいかに売れたかを物語っています。

モーニング娘。「LOVEマシーン」


特にサビのインパクトは、当時の若者の脳裏に深く刻まれました。

1997年に結成されたモーニング娘。は現在においても、シングルCDオリコン・トップ10作品数で歴代1位の座を守り続けています。

国民的なアイドル・グループですが、その地位を不動のものにしたのは何といっても、この曲のヒットであることは疑いがないでしょう。

ポイント

作詞・作曲はつんくで、この曲が初シングルとなった新加入の後藤真希を大きくフィーチャーした、J-POPの歴史においても特筆すべき曲です。


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宇多田ヒカル「Automatic」


作詞・作曲・歌は当時何と15歳だった宇多田ヒカルです。

それまでのJ-POPの常識とはかけ離れた、ビジュアルと、歌唱法。単純そうなのに一つ一つの音まで気を配っているアレンジや、耳に残るサビのメロディで、当時の音楽シーンに一石を投じたのがこの曲です。

ポイント

ニューヨーク出身で、CDリリーズ時には伏せられていましたが、歌手の藤圭子とプロデューサーの宇多田照實の娘として、幼い頃から音楽の英才教育を受けたことで、極めて自然な形で、楽曲の新しい方向性を提示することに成功しました。

宇多田ヒカルの成功によって、それ以降のJ-POPの方向性に新しいアプローチが加わったと言っても良いでしょう。

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GLAY「Winter,Again」


1999年シングル・チャート2位を記録した大ヒット曲です。

作詞・作曲はギタリストのTAKUROで、オーソドックスなメロディでありながら、サビの耳に残る高音でメランコリックな感情を表現しています。

MEMO

最初のPVは地元北海道で撮影されましたが、ヴォーカルのTERUしか写っていなかったために、メンバーからクレームが入り、2つ目のPVが撮影されたというのは有名な話です。

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L’arc ~en~Ciel「HEAVEN’S DRIVE」


L’arc~en~Cielの15枚目のシングルで、作詞・作曲はHydeです。

今までご紹介してきた曲と同様に、この曲のサビも一度聞いたら印象に残るメロディです。

ヴォーカルとつかず、離れずのギターのバッキングはこの曲の白眉です。

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Something ELse「ラストチャンス」


聞けばすぐに歌えるようになるのが、ヒットの要因だったのでしょう。

千葉県柏発のストリート・ミュージシャンでとして1994年に結成され、5枚のシングルをリリースしたものの、ヒットに恵まれなかったSomething ELseが日本テレビの「進め!電波少年」の企画で、新シングルの発表を番組でプロデュースするが、オリコンで初登場20位以内に入らなければグループは解散しなければならないという約束でリリースした曲です。

結局、初登場で2位となったため、解散は免れました。

鈴木あみ「BETOGETHER」


タイトルを連呼するサビはやはり、耳について離れません。

鈴木あみとしては初のオリコンシングルチャート1位になった曲で、元々はTM NETWORKのアルバム収録曲だったものを、鈴木あみ向けにアレンジし直したカバー曲です。

作詞は小室みつ子、作曲・編曲は小室哲哉です。

今となっては、TM NETWORKのオリジナルよりもこちらのカバーの方が有名です。

坂本龍一「ウラBTTB」


ピアノ曲のインストゥルメンタルがチャートの上位に入ってくるのは非常に珍しいことでした。

前年にリリースされたアルバム「BTTB」に引き続いて発売された三つの曲で構成されたシングルで、作曲・編曲・演奏は坂本龍一。

1曲目に収録されたenergey flowが当時の三共のリゲインのCMに使われたこと、それが耳に残る美しいメロディであったことでヒットしました。

MEMO

CMには坂本龍一本人がスクランブル交差点の真ん中でピアノを弾いている映像が使われていました。

嵐「A・RA・SHI」


2020年で活動休止が発表された嵐の記念すべきデビュー・シングルです。

作詞はJ&T(菊池常利)、作曲は日本歌謡曲の大御所で、数えきれない楽曲を作ってきた馬飼野康二です。

極めてオーソドックスポップスとしての魅力と、サビのキャッチーなメロディによって、大ヒットを記録しました。

椎名林檎「本能」


椎名林檎の4枚目のシングルで、作詞・作曲は椎名林檎です。

継続的な活動によって、今ではオリンピックの音楽を担当するくらいに認知されていますが、当初はある意味マニア向けのように捉えられていた椎名林檎が、メジャーな舞台で認識されるきっかけになったのがこの曲でしょう。

ポイント

どこをとってもインパクトのあるメロディと歌唱、PVの看護師姿で歌う椎名林檎の姿に衝撃を受けた人は多いでしょう。

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