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MVやCDジャケットに使用されるイラスト
EveさんのMVやCDジャケットに使用されているイラストは、どれも独特の世界観が描かれておりEveさんを象徴するものとなっています。
アルバム『おとぎ』『文化』のジャケットイラストや、『ドラマツルギー』『ナンセンス文化』のMVイラストなどを担当したMahさんのイラストは、モノクロを主体とし筆や鉛筆で描いたような手書き感が特徴です。
人間のような容姿をしているキャラクターが描かれますが、よく見ると顔の部分が違うもので表現されており、そこに伝えたいことが詰まっているように思えます。
『ナンセンス文化』に登場する“一つ目”のキャラクターは「ひとつめ様」と呼び、Eveさんの夢に出てきたキャラクターをMahさんに依頼して書いてもらったそうです。
『お気に召すまま』や『トーキョーゲットー』などのMVやイラストは、Wabokuさんというクリエイターが担当しています。
色使いが非常にハイセンスで、こちらもEveさんの楽曲の世界観に非常にマッチしています。
イラストブック『ZINGAI』
Eveさんの楽曲のイメージを膨らませたイラストブックである『ZINGAI』が発売されています。
内容は、Eveさんの楽曲世界を彩るビジュアルを集めたイラストブックで、これまでMVやジャケットイラストを担当したメンバーなどで構成された「ZOO」というプロジェクトメンバーによって製作されました。
メンバーはWabokuさん、Mahさん、田ヶ喜一さん、おざきさん、Eveさんの5名です。
タイトルの『ZINGAI』は“人外”とも表され、作品の中に登場するキャラクターは人間の容姿をしながらどこか異形の部分があり、Eveさんの楽曲『アウトサイダー』の歌詞の一節にも出てくる“人外”は、このキャラクターたちからヒントを得ているのではと推測できます。
Eveさんの世界観は、たくさんのクリエイターがそれぞれの個性を存分に発揮し、1つのチームとして作り上げられていることがこのイラストブックから読み取ることができます。
『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』の主題歌に起用
2020年10月から放送開始となったアニメ作品『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)のオープニング主題歌を担当することになったEveさん。
元々原作のファンだったということもあり、完成した楽曲「廻廻奇譚」(かいかいきたん)は作品へのあふれんばかりの愛をたたえた超濃密なチューンに仕上がっています。
感じを多用した難解な歌詞を呪詛のように吐き出すヴァースから疾走感あふれるコーラスへと展開していく構成も完璧で、原作の世界観を見事に再現していると絶賛を浴びました。
Eveさんの楽曲がアニメを盛り上げ、ストーリーの盛り上がりがEveさんの楽曲を後押しするという相互作用が働いた結果、2021年3月10日には同曲のストリーミング再生回数が累計1億回を突破。Eveさんにとって自身初の大台突破となりました。
▼「呪術廻戦」の主題歌「廻廻奇譚」の解説はこちら!
楽曲の特徴
Eveさんの楽曲はギターがメインで制作され、バンドスタイルを取っています。
早いテンポの楽曲が多く、またハネたリズムで都会的なグルーブを生み出しており、現代の若者ミュージックシーンのど真ん中のような楽曲たちが並びます。
ギターのエッジが効いたカッティングや、空間系のエフェクターを使用した単音の折り重なりなどが特徴的で、ギターを中心として作曲されていることがうかがえます。
歌詞は、だれもが抱える青春時代の悩みや恋愛などを代弁するような表現が非常に上手で、多くの共感を得ています。
また、歌詞の内容をMVやジャケットイラストに反映することが多く、Eveさんの伝えたい世界観に入り込みたい方は、ぜひMVを見ながら楽曲を聴いてみてください。