心を動かす歌声で国内外の聴き手を魅了する女性ソロアーティスト・竹渕慶(たけぶちけい)。
音楽ユニット・Goose houseで活動していた頃から今に至るまで、彼女が奏でる音楽の先には、いつもファンの存在があります。
本記事では、そんな竹渕慶のプロフィールや経歴を紹介。彼女の魅力に迫ります。
目次
竹渕慶とは?
- 誕生日:1991年7月11日
- 出身地:東京都
- 所属事務所:UUUM
- 好きなもの:マンホール、お酒
竹渕慶はJ-POPや洋楽など様々な音楽にルーツを持ち、多方面で活躍を見せるアーティストです。
Goose houseのメンバーとして注目を集めた彼女は、その圧倒的な声量と歌唱力で存在感を発揮。
微妙な感情の変化をも伝える表現力豊かな歌声で、多くの聴き手の心を掴んできました。
ユニット在籍中にソロデビューも果たしており、その活躍は1つにとどまりません。
2022年4月現在ソロアーティストとして活動する竹渕は、自身のYouTubeチャンネルを軸に、世界中のファンに向けた発信を行っています。
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竹渕慶の歩み
ここからは竹渕の歩みをたどります。
音楽を始めたきっかけ
物心つく前から歌うことが生活の一部にあった竹渕。
彼女が歌手に憧れを抱いたのは、シンガーソングライターの宇多田ヒカルがきっかけでした。
宇多田の大ヒットアルバム『First Love』を初めて聴いた瞬間、言葉で言い表せないほどの衝撃を受け、竹渕は歌手の存在を強く意識します。
その後、竹渕は小学3年生から6年生までの期間をアメリカで過ごすことに。
この頃に学校の行事がきっかけで、竹渕は初めての作詞作曲に挑戦しています。
初めて人前で歌を披露したのもアメリカにいた頃。
教会で歌った竹渕は、人は歌の上手さよりも一生懸命歌を届けようとする姿に胸を打たれるのだと知りました。
原点となる楽曲
日本に帰国してからの竹渕は椎名林檎と東京事変に熱中。
完コピをした椎名林檎の『丸ノ内サディスティック』に至っては、和音を全て聴きとって演奏できるほどに。
この経験は後の楽曲制作にも活かされていると竹渕は語ります。
高校時代には軽音楽部で複数のバンドを掛け持ちし、ボーカリストとして活動。
そして高校2年生の時、竹渕は同じ学校に通う先輩で、現在はシンガーソングライターとして活躍する関取花に向け、友人と作ったオリジナルの楽曲を贈ります。
これが竹渕にとって原点であり大切な楽曲『舞花 ~my flower~』。
卒業生を送る会で披露された同曲は、関取を含む卒業生たちが涙を流すほど心を動かし、その様子を目の前で見た竹渕は表現する喜びを実感します。
関取花は、後に竹渕が参加したSony WalkmanのWeb企画・Play You. Houseのメンバーとしても活動していました。
Goose houseとしての活躍
2009年には日本マクドナルドとソニー・ミュージックエンタテインメントが開催したボーカルコンテスト「Voice of McDonald’s 2010」の日本大会に出場。
竹渕は約14,000人の応募者の中からファイナルまで進み、日本決勝大会にて3位に輝きます。
同コンテストがきっかけとなり、竹渕は2010年にPlay You. Houseに参加。
同企画では、東京都内のシェアハウスに音楽の夢を持つシンガーソングライターたちが集まり、オリジナル曲やカバー曲などを披露。
インターネットを通じて、毎週ライブの模様が配信されました。
翌2011年4月には、企画から独立した音楽ユニット・Goose houseが発足し、竹渕はメンバーの1人として活躍します。
同ユニットは引き続きインターネットを中心に活動を行い、独自のアレンジを施したカバー曲やオリジナル曲を披露する動画を公開。
メンバー全員が心から音楽を楽しむ姿は共感を呼び、若い世代を中心に幅広いファンを獲得します。
2022年4月時点でYouTubeのチャンネル登録者数は250万人以上。公開したカバー曲とオリジナル曲は700曲を超え、全動画の総再生回数は14億回を突破しています。
一人一人がボーカルを務め、それぞれに異なる魅力を持つGoose houseにおいて、竹渕は繊細かつ力強い歌声を披露。
メンバーと共にJ-POPやアニソンなど多彩な楽曲に新たな光を当ててきました。
Play You. House時代からの数あるカバー動画の中でも、竹渕が『創聖のアクエリオン』をカバーした動画は再生回数1,100万回を突破しています。
原曲をリスペクトし、感情を込めて高らかに歌い上げる竹渕のカバーは、多くの人の心を揺さぶりました。
竹渕は2012年9月まで、バンドtetra+のボーカルとしての活動も行っていました。
ソロデビュー
Goose houseとして音楽活動をする一方、大学にも通う忙しい日々を過ごしてきた竹渕。
一時は企業への就職を考えたものの、メンバーからの助言で「自分の好きなこと」と「求められること」の一致がどれだけ幸せなのかに気づかされます。
こうして竹渕は音楽の道で生きていくことを決心。ますます精力的に音楽活動を続けていきます。
2013年にソロ名義で自主制作のミニアルバム『舞花~my flower~』を1,500枚限定で発売。
そして翌2014年3月には、Sony Music Recordsよりミニアルバム『KEI’s 8』でソロメジャーデビューを果たします。
高校生の頃に作った楽曲から新曲まで並ぶ同アルバムは、竹渕の「これまで」と「これから」を感じさせる作品となりました。
2016年7月に発売したGoose houseの各メンバーのソロ楽曲を収録したコンピレーション・アルバム『恋愛小説と、通過列車と、1gのため息。』では、竹渕が『泣かないのは、もう』を手がけています。
ソロとして再始動
ユニットのメンバーとして飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍してきた竹渕。
彼女は前々から全力でソロ活動をやってみたいと考えていました。
そんな中、2018年11月26日に竹渕は長く活動を続けたGoose houseから飛び立ち、フリーのソロアーティストとして新たな挑戦を始めます。
それにあわせて自身の公式YouTubeチャンネルを開設。
初めて投稿した動画では竹渕の包み込むような優しい歌声が響き渡り、新しくも変わらない彼女の姿がそこにありました。
本動画には、日本はもちろん海外からも、竹渕を応援する多くのコメントが寄せられます。
同年11月にGoose house出身メンバー4人で始動したPlay.Gooseには、竹渕がフィーチャリングメンバーとして参画しています。
ファンからの応援を一身に受け、新たな扉を開いた竹渕。そんな彼女のソロアーティスト活動において、タッグを組むクリエイティブパートナー・YAMOの存在は見逃せません。
作編曲のみならず動画編集やMVの制作まで行う彼は、1つの肩書きには収まらない多くの役割を果たしています。
Goose houseの大ファンであり、同ユニットの楽曲で編曲を担当した経験を持つYAMO。彼は以前から竹渕の才能に注目し、周囲にはいつか竹渕と一緒に音楽をやりたいと言い続けてきました。
最高のパートナーである竹渕とYAMO。全幅の信頼を寄せ合う2人が生み出す楽曲は、どれもが愛に溢れ、聴く者の心を掴んで離しません。
ファンとの絆を深める多彩な試み
ソロアーティストとなった竹渕は、全力で音楽活動と向き合っていきます。
2019年4月からはソロ1stツアー「KEYNOTE」を名古屋、大阪、東京の3都市で開催。延べ約3,000人の観客が竹渕の歌声に酔いしれました。
そして2019年7月、竹渕は新たな船出となる楽曲『In This Blanket』を配信します。
洋楽テイストで全編英語詞の本作は、聴き手にそっと寄り添い、不安な心をほぐしてくれるような温かさを持った1曲に。
竹渕が新たな魅力を開花させた同曲の登場はファンを驚かせつつも、喜びをもって受け入れられました。
2019年には海外イベントにも積極的に出演し、竹渕は国境を越えて音楽を届けに行きました。
なかでもマレーシアのフェスでは、そこに言語の壁はなく、現地の人たちと音楽を通じて繋がれたと感じた竹渕。
そうした実感を楽曲に結実させた『Love』では、愛や平和といった大きなテーマが歌われています。
本作のジャケットでは、ファンから募った大切な写真で作られたハートのモザイクアートが印象的です。
2020年には新型コロナウイルスが世界中に影を落とす中、3月20日から21日にかけて、竹渕はYAMOと共に24時間生配信を実施。
ファンと電話で話したり、リクエストに応えて楽曲を歌唱したりと様々な企画が行われます。
驚くべきは、生配信中にファンと一緒に楽曲を制作する取り組みがなされたこと。
後に完成した楽曲『24 Hours』はほとんどの歌詞がファンの言葉で構成され、全ての人に等しく与えられた「24時間」に焦点を当てる、竹渕とファンにとって特別な1曲となりました。
さらなる活躍の舞台へ
ソロアーティストとしての始動後、ファンとの絆をさらに深める時間を過ごしてきた竹渕。
2020年4月には活動の幅を広げるため、YouTuberのHIKAKINなどを抱える事務所・UUUMへの所属を発表します。
この度UUUM @uuum_news という事務所に所属となり、マネジメント・サポートをお願いすることとなりました。
この予測不能な時にまた予測できない入り口に立ったなと、ワクワクしています。
これからも変わらずアーティストとして歌を、音楽を、体験を届けていきます。よろしくお願いします! #keitake— 竹渕慶 | Kei Takebuchi (@keibambooty) April 22, 2020
その後もファンにサプライズを行った動画やYouTubeで活動するクリエイターとコラボした動画などで、竹渕は新しい試みにどんどん挑戦。
そして2021年7月7日には、竹渕とYAMOがほぼ2人で制作した、待望の1stフルアルバム『OVERTONES』が発売されます。
ファンの総称でもある「Overtones」をタイトルに冠した本作には、これまでに竹渕がファンと共に作り上げた楽曲を収録。
タイトルには「倍音」という意味があり、音楽で色々な人たちと共鳴し、繋がりを増やしていきたいという竹渕の想いも込められました。
2022年3月、初となる大阪と東京のBillboard Liveでのライブを経験した竹渕。
1人でも多くの人に歌を届けることを目標とし、まっすぐ音楽と向き合い続けます。
日々新しい挑戦を続ける彼女は、これからも見たことのない景色を私たちに見せてくれることでしょう。
竹渕慶のおすすめ楽曲3選
ここからは、竹渕のおすすめ楽曲を3つ紹介します。
Torch
竹渕が作詞、YAMOが作曲を務めた、壮大で勇気を貰える楽曲。
本作では低音から高音まで音域の広いメロディが特徴的で、なかでも劇的に音域が変化するサビ部分を、自然に歌いこなす竹渕には驚かされることでしょう。
そんな楽曲に、より壮大な印象をもたらすのは、コーラスや手拍子の存在です。
これらは日本と海外のファン5,000人によるもので、本作は竹渕とファンにとって象徴的な作品となりました。
あなたへ
竹渕が自身の祖母視点から亡くなった祖父について歌った楽曲。
祖母から見た祖父との思い出が、ゆったりとしたメロディと竹渕の穏やかな歌唱に乗せて優しく胸に響きます。
歌詞で描かれるのは、無口で頑固だけれど、思いやりに溢れた祖父の姿。
今は会えない大切な相手に対して向けられる眼差しが、切なくも温かな感情を呼び起こします。
聴き終わった後に、何気ない日々が愛おしく感じられる楽曲です。
Trust You That You Trust Me
アルバム『OVERTONES』のリード曲で、「信じる」ことに焦点を当てたアップテンポな楽曲。
竹渕とファンの関係を初め、あらゆる繋がりは人と人が信じ合うことで成り立っている。そんなメッセージが本作からは伝わってきます。
自然と体が動き出すような曲調に、竹渕の歌唱力の高さと巧みな表現力が合わさった新境地ともいえるナンバーです。
最後に
グループ活動を経て、ソロアーティストとしてさらに輝きを増す竹渕。
彼女が届ける音楽はいつも愛に溢れており、だからこそ聴き手の胸を打つのでしょう。
ファンを大切にしつつ、活躍の舞台を広げていく竹渕から今後も目が離せません。
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