中島みゆきの魅力とは?経歴・プロフィール・おすすめ曲を紹介!

中島みゆきの魅力とは?経歴・プロフィール・おすすめ曲を紹介!

日本が誇るシンガーソングライターの中島みゆきさんは、1970年代から2000年代まで4世代に渡りオリコンシングルチャートで1位を獲得した唯一のソロアーティストです。

今年1月から開幕したラストツアー『結果オーライ』で全国を回るのは最後になりますが、ライブ活動自体を引退するわけではないと公言。
68歳となった今後も、現役バリバリで歌手活動を継続していくことが期待されています。

本記事では、中島みゆきさんが世代を超えて愛され続ける理由を探るべく彼女のプロフィールや経歴、おすすめ曲等を通してその魅力に迫ります。

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シンガーソングライター・中島みゆきとは?


歌手として日本中にその名を馳せる存在であるのはもちろん、他にもラジオパーソナリティやテレビドラマ・映画出演等、幅広い活躍を見せる中島みゆきさん。

歌唱曲の作詞・作曲を自ら手がけることで知られていますが、音楽よりも言葉が好きだと話す彼女の紡ぐ歌詞には聴き手の心にまっすぐ飛び込んでくるような魅力があります。

その曲作りのセンスを活かし、ソングライターとして他のアーティストにも多数の楽曲を提供してきました。

MEMO

言葉と真摯に向き合うようになった理由として、幼い頃から両親に「言葉で切った傷は薬で治せない」と教えられ、育ってきたことを明かしています。


歌詞を紡ぐ上で影響されている人物は、詩人の谷川俊太郎さんだそうです。

中島みゆき・経歴(歴史)

言葉を巧みに使いこなし、これまで数々のヒット曲を生み出してきた中島みゆきさん
彼女がデビューする前から人気歌手になるまでの活動経歴を改めて振り返っていきましょう。

学生時代から開花していた音楽の才能

中島みゆきさんの驚くべき音楽センスは、早くも学生時代に表れます。

高校3年生の時に初めて文化祭ステージでオリジナル曲を初披露したかと思えば、大学在学中には所属した放送研究会での活動をきっかけに出会った北海道大学フォークソングのメンバーたちと共に様々な音楽コンテストに出場。

入賞を繰り返し、「コンテスト荒らし」の異名で呼ばれるようになりま
す。

卒業後はアマチュア歌手として、地元・北海道の帯広を中心に音楽活動を展開。
デビュー前にも関わらず、100曲を超えるオリジナル曲を次々に生み出していきました。

『アザミ嬢のララバイ』でデビュー

1975年5月、「第9回 ヤマハポピュラーソングコンテスト」に出場した中島みゆきさんはオリジナル曲『傷ついた翼』での入賞をきっかけに同年9月、『アザミ嬢のララバイ』で念願のCDデビューを果たします。

デビューからおよそ1か月後に行われた第10回目となる同コンテストでは、大ヒット曲『時代』を披露し、グランプリを受賞。
さらに、11月の「第6回 世界歌謡祭」でも同曲でグランプリに輝きました。

有名アーティストへの提供曲が次々にヒット

以上のような経歴を通し、一躍有名になった中島さん。
翌年の1976年には、自身のファーストアルバム『私の声が聞こえますか』を発売した後、ソングライターとして数多くのアーティストに楽曲提供を行うようになります。

MEMO

研ナオコさんの『あばよ』をはじめ、桜田淳子さんの『しあわせ芝居』や増田けい子さんの『すずめ』等、数々のヒット曲を生み出しました。

舞台『夜会』に挑戦


1980年代前半は『悪女』でオリコンシングルチャート1位を獲得。
同曲が収録されたアルバムでも人気を博し、その人気ぶりは止まるところを知りませんでした。

しかし、柏原芳恵さんへの提供曲『春なのに』が大ヒットした1983年以降、自身の歌唱曲の売上が伸び悩み始めたことをきっかけに曲作りを試行錯誤するようになった中島みゆきさん。
後に当時のことを振り返り、「御乱心の時代」であったと明かしています。

そんな彼女の“御乱心”を収めたのが、1988年に発売したアルバム『グッバイガール』のプロデューサー・瀬尾一三さんとの出会いでした。
どんな音楽スタイルにも対応してくれる彼が音楽監督を務める舞台『夜会』に出演したことで、今までにはなかったライフワークが生まれたといいます。

舞台は、中島さんが一人で脚本・作詞・作曲・歌唱・主演まで全5役を務める驚きの構成。
ライブやラジオとは違う彼女の表情に魅了される観客が続出しました。

1990年代から2000年代にかけてヒット曲を連発

辛い「御乱心の時代」を乗り越え、1990年代には『空と君のあいだに』をはじめとするドラマ主題歌で大ヒット曲を生み出していった中島みゆきさん。

その後、2000年代に入るとNHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』への楽曲提供も始め、自身の認知度を一気に高めていきました。

2002年の『第53回 NHK紅白歌合戦』に初出場が決まる頃には、歌手としての地位を確立。

それからは、現在にかけて精力的に歌手活動や楽曲提供を続けています。

中島みゆき・プロフィール


中島みゆきさんの本名は、同じ読みで漢字違いの「中島美雪」
1952年2月23日、北海道札幌市で産婦人科医を営む父親の元に生まれました。

ここでは、彼女の声質や性格を含む基本的なプロフィールをご紹介します。

力強い歌声

中島みゆきさんといえば、その力強く説得力ある歌声が特徴です。
暗くて重い印象と言い換えることも出来ますが、だからこそ聴き手の胸にストンと落ちてくるような魅力があるのではないでしょうか。

ハイテンションでお気楽な性格

歌の雰囲気からは全く想像できませんが、中島みゆきさんは本人いわく「お気楽な性格」をしているそうです。
それは、2018年まで放送されていた『中島みゆきのオールナイトニッポン』のラジオパーソナリティを務める様子からも知ることが出来ます。

ラジオ放送中の中島さんはお便りの読み方ひとつとってもテンションが高いことで知られていますが、今までテレビ出演が少なさかったことから彼女の素の表情を知らない人にとっては衝撃的な事実かもしれません。

親友かつライバルが松任谷由実


中島みゆきさんと同じ1970年代にデビューしたシンガーソングライターの「ユーミン」こと松任谷由実さんとは、親友かつライバル関係。

ライバルといっても強い対抗心を燃やし合うような仲ではなく、お互いに気を許せる緩い間柄だといいます。

松任谷さんはトレンドに沿った曲を多数ヒットさせてきた方なので、独特な重みのある歌詞で紡ぐ中島さんの曲風とは全く異なります。

MEMO

各々の曲風を対照的に“光と影”“月と太陽”等と表現することもあるようです。

中島みゆき・おすすめ曲ランキングTOP10

中島みゆきさんの数あるヒット曲の中から厳選したおすすめ曲TOP10をランキング形式でご紹介します。

第10位 『麦の唄』


出典:中島みゆき公式チャンネル♪
中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第10位は、2014年発売の『麦の唄』
同年秋から放送されたNHK連続テレビ小説『マッサン』の主題歌用に書き下ろされました。

大正時代の日本で苦しみながらもウイスキー造りに励む主人公にちなみ、曲のイントロ部分の演奏にウイスキーの本場・スコットランドの民族楽器「バグパイプ」を用いているのがポイントだそうです。
“苦しい時代を生き抜く日本人への応援歌”風に仕上げられた歌詞にも注目して聴いてみてください。

MEMO

同年の『第65回 NHK紅白歌合戦』では、2002年以来2度目の出場を果たした中島みゆきさんが心に響く歌声を披露。


彼女の熱唱っぷりが記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

第9位 『宙船』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第9位は、『宙船』
2006年にジャニーズのベテラングループ「TOKIO」の楽曲として発売された大ヒット曲です。

MEMO

中島さんはこれまでも多数のアーティストに楽曲提供してきましたが、ジャニーズの曲に携わるのはこれが初めてだったそうです。

「自分の乗る船を自分自身で漕いでいけ」という強いメッセージ性のある歌詞と、同グループのボーカル担当・長瀬智也さんの歌声が非常にマッチしています。

歌詞の完成度が評価され、同年12月に行われた『第48回 日本レコード大賞』で中島さんは「作詞賞」を受賞

後に、アルバム『ララバイSINGER』に収録された中島さん本人によるセルフカバー版も注目を集めました。

第8位 『ファイト!』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第8位は、『ファイト!』
当初1983年に発売されたアルバム『予感』のみに収録されていましたが、1994年にCM曲として起用された際に大ヒットし、急遽シングルの形で再び発売されることになりました。

MEMO

この曲には、自分に対して「闘え!」と鼓舞する気持ちが込められているそうです。
やらないで後悔するよりも、まずは挑戦してみることの重要性を訴えています。

これまでに福山雅治さんや竹原ピストルさん、山下達郎さんといった誰もが知る人気アーティストたちにカバーされていますが、歌い手によって伝わってくる印象が全く違うと評判です。

第7位 『旅人のうた』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第7位は、『旅人のうた』

1995年発売の曲で、テレビドラマ『家なき子2』の主題歌に起用されました。
少し前の作品ですが、「同情するなら金をくれ!」という名セリフを聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。

その後、1996年に発売されたアルバム『パラダイス・カフェ』には初代よりも落ち着いたアレンジの2nd Versionが収録されました。

第6位 『銀の龍の背に乗って』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第6位は、『銀の龍の背に乗って』

前曲からおよそ3年ぶりとなる2003年、テレビドラマ『Dr.コト―診療所』の主題歌として書き下ろされました。
視聴者からは、ドラマの感動的で奥深い物語が壮大な歌詞と見事にマッチしていると絶賛の声が相次いだそうです。

歌詞に哀しくも温かいメロディが組み合わされることにより、聴き手ごとに様々な受け取り方が出来るのはこの曲の大きな魅力。

曲名に含まれる「龍」という言葉は、曲風自体を神秘的なイメージで包み込んでいるように感じます。

第5位 『空と君のあいだに』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第5位は、1994年発売の『空と君のあいだに』
同年に放送され、社会現象的に大ヒットしたテレビドラマ『家なき子』の主題歌に起用されました。

ドラマの物語に合わせて描き下ろされた曲だそうですが、登場人物の飼い犬の目線で紡がれた歌詞がポイントとなっています。
それを意識したのかMVには多数の犬が登場。

主人公ではなく、ましてや人間以外の目線で描いた歌詞をドラマの主題歌に取り入れるなんて独特な音楽センスを持つ中島さんらしいです。

第4位 『ヘッドライト・テールライト』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第4位は、2000年発売の『ヘッドライト・テールライト』

NHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』のエンディングテーマ用に書き下ろされました。
無名の日本人に焦点を当てた同番組の内容に共感を抱き、中島さんは楽曲提供のオファーを受け入れたと明かしています。

中島さん本人がスタジオで生歌を披露した同番組の最終回放送では、鳥肌が立つような圧巻の歌声に感動する視聴者が続出しました。

第3位 『時代』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第3位は、彼女のデビュー年である1975年発売の『時代』
卒業式の定番ソングでお馴染みとなっています。

本来別の曲で出場予定だった『第10回 ポピュラーソング』で本曲を披露した理由は、彼女のデビュー直前というタイミングで昏睡状態に陥ってしまった彼女の父親の存在が深く関わっていたようです。

“どんなに辛いことがあっても時がたてば笑って話せる思い出になる”ことを伝える『時代』の歌詞を通し、当時の自分に励ましのメッセージを送っていたのかもしれません。

第2位 『地上の星』

出典:中島みゆき公式チャンネル♪
中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング第2位は、2000年発売の『地上の星』

NHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』の主題歌に起用された曲です。
当初はアルバムのみに収録される予定でしたが、あまりの人気ぶりから急遽同番組のエンディングテーマ『ヘッドライト・テールライト』と共にシングル曲になることが決定しました。

中島さんの力強い歌声の魅力が存分に発揮された一曲で、聴き手の心を揺さぶるような迫力を感じます。

2002年の『第53回 NHK紅白歌合戦』へはこの曲で初出場を決め、極寒の富山県黒部ダムから生中継で圧巻の歌声を披露。

MEMO

放送中に感激のあまり2番目の歌詞を忘れてしまうハプニングが発生しましたが、同年の瞬間最高視聴率を記録して話題になりました。

第1位 『糸』

中島みゆきさんのおすすめ曲ランキング堂々の第1位は、日本人なら誰もが知る名曲中の名曲『糸』
人と人がめぐり逢い、繋がることの素晴らしさを歌った歌詞が魅力的な曲です。

今では信じられませんが、発売された1998年当時はCDの売り上げに伸び悩んでいたそうです。
その後、2004年にロックバンド「Mr.Children」のボーカル担当・桜井和寿さんによってカバーされたことがきっかけとなり、一気に注目されるようになりました。

さらにその翌年にはCM曲として起用され、日本全国で認知される曲へと急成長。

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最後に…

以上、シンガーソングライター・中島みゆきさんのプロフィールや経歴、人気ソング等を通し、彼女の魅力についてご紹介しました。

歌手として魅力的な歌声を持つと共に、他のアーティストに提供する楽曲の完成度の高さを誇るソングライターでもある中島さん。
性格面では、意外にも曲風から想像できないお気楽な素顔を持っていることがよく分かりましたね。

4世代に渡って愛され続けてきた彼女が、今後もどんな音楽を紡ぎ出していくのか非常に楽しみです!

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