日本を代表する女性シンガーソングライター・中島みゆき。
これまではApple MusicやSpotify等の音楽サブスクリプションサービスで楽曲を聴くことができませんでしたが、この度ついに配信が解禁されました。
今回聴けるようになったのは、中島みゆきがこれまでにリリースしたシングルと、そこに収録されているカップリングソングたち。
配信が解禁されたシングルの中から押さえておきたい楽曲を年代別にピックアップするので、中島みゆき好きの方もこれから聴き始める方もぜひチェックしてみてください!
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目次
1970年代にリリースしたシングル
アザミ嬢のララバイ
「アザミ嬢のララバイ」は1975年9月にリリースされた中島みゆきのデビュー曲。
<ララバイ/一人で眠れない夜は/ララバイ/あたしを訪ねておいで>と、包容力溢れる歌詞が印象的な楽曲です。
ちなみに、「ララバイ」とは「子守唄」のこと。
それを踏まえて歌詞をよく見ると、確かに子守唄に匹敵するような母性や包容力を感じます。
といっても「どんとこい!」的なカラッとした楽曲ではなく、どこか寂しげでしっとりしているのが中島みゆきらしいポイント。
「嬢」という言葉がタイトルに使われている通り、水商売に従事する女性目線の楽曲なのかもしれませんね。
<春は菜の花/秋には桔梗/そうして私はいつも夜咲くあざみ>というフレーズからは、「輝かしい存在ではないけどあなたの力になれたら…」なんて健気な思いを感じます。
22歳にしてこの世界観を生み出した才能に驚きです。
時代
「時代」は1975年12月にリリースされた2枚目のシングルです。
音楽の教科書に掲載されたこともあるため、老若男女問わずご存知の方が多い一曲ではないでしょうか?
同曲はボロボロになった心にそっと寄り添ってくれるような、やさしい歌詞とあたたかいメロディーが魅力的。
<そんな時代もあったねと/いつか話せる日がくるわ>というフレーズに、励まされた経験がある人は少なくないはず。
リリース後は男女問わず多くのアーティストにカバーされている他、2007年には「日本の歌百選」に選出。
今なおタイアップを受け続けており、今後も長く愛され続ける一曲でしょう。
「時代」はアレンジを変えた別バージョンが度々発表されています。
聴き比べを楽しむのもおすすめです!
わかれうた
「わかれうた」は1977年9月にリリースされた5枚目のシングル。
オリコンシングルチャートにて初めて1位を獲得した記念すべき楽曲でもあります。
そんな同曲で歌われているのは、恋人との別れに直面した女性の心情。
<わかれはいつもついて来る/幸せの後ろをついて来る>という歌詞は幸せの真っ只中にいる人にとっては脅威ですが、別れを迎えたばかりの人にとっては慰めになることでしょう。
また<だれが名付けたか私には/別れうた唄いの影がある>と、同曲の主人公は失恋しがちであるのが興味深いポイント。
恋愛がなかなかうまくいかず悩んでいる人は、きっと深く共感できるはず。
ぜひ「わかれうた」を聴きながら、思いっきり落ち込んでみてください。