日本を代表する歌姫 松任谷由実(ユーミン) 経歴やプロフィール、オススメ曲とは…?

日本を代表する歌姫 松任谷由実(ユーミン) 経歴やプロフィール、オススメ曲とは…?

結婚前の荒井由実時代から多くのファンに愛され続けているシンガーソングライターの松任谷由実さん。

激しいノリノリの楽曲から、心に寄り添うバラードソングなど、多種多様な楽曲を手がけ、多くのファンが彼女の楽曲に支えられ続けています

とはいえ、若い年代の方たちの中には、まだ松任谷由実さんの魅力に気づいていない人もいるかもしれませんね。

数々のアーティストが彼女の楽曲をカヴァーするほど、超有名で魅力的なアーティストなのに、その魅力を知らないのはもったいないです。

そこで、本記事では、松任谷由実さんの経歴(歴史)・プロフィール、オススメソングベスト3を交えながら、彼女の魅力を詳しくご紹介します。

偉大な音楽家・松任谷(荒井)由実とは?


1972年のデビューから約半世紀にわたり、シンガーソングライターとして多くのヒット曲を手がけてきた松任谷由実さん。

  • 春よ、来い
  • 卒業写真

などの名曲が学校の音楽の教科書に掲載され、一方では、

  • ルージュの伝言:アニメ映画『魔女の宅急便』劇中歌
  • ひこうき雲:アニメ映画『風立ちぬ』主題歌

など、アニメ映画のテーマソングに起用される楽曲も数多く手がけています。

まぁ、シングル楽曲だけでも41曲リリースし、アルバム楽曲も入れると数え切れないほどの楽曲を手がけているわけですから、そのうちの数曲が音楽の教科書やアニメ主題歌に起用されても何らおかしくありませんが・・・

とはいえ、楽曲に魅力が無ければ、音楽の教科書に載ることなどあり得ません。

では、一体、松任谷(荒井)由実さんの楽曲の何に魅力があり、多くのファンが惹かれているのでしょうか?

松任谷由実の音楽の魅力


松任谷由実さんの音楽の魅力は、情景の切り取り方の上手さにあります。

例えば、荒井由実時代に手がけた楽曲『ひこうき雲』なら、はかなく散っていくをテーマに描き、命の尊さを歌い上げている名曲。

その詳細については後ほどお話ししていきますが、ひこうき雲のように、松任谷由実さんの楽曲は、情景が伝わりやすくどの楽曲もファンの心に突き刺さります

もちろん、歌詞の世界観にマッチした音作りも巧み・・・

だからこそ、多くのファンから愛され続けているわけです。

喜怒哀楽すべての感情に寄り添い気持ちを高ぶらせてくれること間違いない楽曲がそろっているので、ぜひ、ふと音楽を聴きたいと思ったときに、松任谷由実さんの楽曲を聴いてみてくださいね。

松任谷由実の経歴(歴史)


音楽の教科書に掲載されるほど、松任谷由実さんは超有名なシンガーソングライターですが、もしかしたら、10歳以下の若い年代の人の中には、彼女のことを知らないという人もいるかもしれません。

では、改めて、松任谷由実さんのことを知らない若い年代の人たちにも知ってもらえるように、松任谷由実さんの経歴(歴史)を振り返ってみたいと思います。

荒井由実時代の経歴


松任谷(旧姓:荒井)由実さんは、1912年から続く老舗呉服屋『荒井呉服店』の次女として誕生し、日々音楽とふれあう環境の中で過ごしてきました。

その中、家族に内緒にしてまでもイタリアンレストラン『キャンティ』に通い詰め、さらには音楽バンド『ザ・フィンガーズ』の追っかけもしていたとか・・・

ちなみに、キャンティとは、東京都港区麻布にある、とある夫婦が営む居心地の良いイタリアンレストランのことで、当時芸能人や財界の人たちがたまり場としていた洋風サロンのようなレストランとして人気を博していました。

さらに、このキャンティに集まった面々によって、音楽レーベル『アルファレコード』が設立され、荒井由実さんのデビューのきっかけも作っています。

まさに、音楽に親しんだ荒井由実さんにとっての青春の場所であり、音楽人生を決定づける大きな場所だったわけですね。

荒井由実のレコードデビュー


さて、話を元に戻しましょう。

荒井由実さんは、アルファレコードを通じて、1972年にかまやつひろしさんがプロデュースした楽曲『返事はいらない』で歌手デビューを果たします。

当然デビューしたばかりの当初はそれほど売り上げも伸ばせませんでしたが、翌年には1stアルバム『ひこうき雲』をリリース。

さらには、TBSの深夜ラジオ番組でパーソナリティを務めていた林美雄さんに見いだされ、徐々に知名度を上げていくと、1974年頃から本格的にステージに立つようになっていきます。

ひこうき雲という名曲が収録されたアルバムをリリースしたことに加え、彼女がキャンティをきっかけに培ってきた人脈がようやく花開いたわけですね。

『あの日に帰りたい』の大ヒット!


その後、荒井由実さんは、『あの日に帰りたい』をリリース。

この『あの日に帰りたい』は、TBSドラマ『家庭の秘密』の主題歌として起用され大ヒット!

この頃から、彼女の人気はうなぎ登りとなり、他のアーティストへ提供した楽曲も人気を集めシンガーソングライターとしての成功を収め始めていくわけです。

松任谷由実時代の経歴


シンガーソングライターとして人気を博していった荒井由実さんですが、さらなる運命の出会いが、彼女を一気にスターダムに押し上げていくことになりました。

その人物とは松任谷正隆さん。

二人のなれそめなどは後ほどご紹介していきますが、アレンジャーとして活躍されている松任谷正隆さんと運命の出会いを果たし二人は1976年11月に結婚

一時は音楽活動を辞めて専業主婦になろうと考えますが、どうしても諦めきれずに松任谷由実として音楽活動を続けていくわけです。

そして、夫となる松任谷正隆さんのバックアップも受け、シンガーソングライターとして数々の楽曲を生み出していきます。

その後、

  • 恋人がサンタクロース
  • BLIZZARD
  • WANDERERS

など、数々の恋愛ソングをリリースしていく松任谷由実さんは、恋愛ソングのカリスマとして、あらゆる世代の人々たちから賞賛される日々を迎えていくわけです。

もちろん、これらの恋愛ソングは、映画・ドラマなどの主題歌にも起用されていきます。

  • 恋人はサンタクロース:映画『私をスキーに連れてって』
  • Valentine’s RADIO:映画『波の数だけ抱きしめて』
  • メトロポリスの片隅で:TBSドラマ『意外とシングルガール』(1988年)

など、挙げだしたらきりがないくらい、多数のタイアップソングを生み出し、一気に音楽界のカリスマとして人気を博していく松任谷由実さん。

約半世紀にわたり多くのファンの心に突き刺さる名曲を生み出す実力は伊達ではありませんね。

シンガーソングライターとしての楽曲提供


松任谷由実さん自身の楽曲が多くのファンに愛されているのは周知の事実ですが、彼女自身の楽曲以外にも、数々のアーティストに提供した楽曲が存在し、これまた多くの音楽ファンに愛され続けています。

例えば、ハリウッド女優『グレタ・ガルボ』にあやかって名付けたペンネーム呉田軽穂名義で手がけた『赤いスイートピー』や『小麦色のマーメード』は、松田聖子さんの名曲として大ヒット!

一方、松任谷由実名義で手がけた『時をかける少女』や『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』は、原田知世さんに提供され、大ヒットをもたらしています。

このように、

  • 荒井由実
  • 呉田軽穂
  • 松任谷由実

という名義をたどりながらも、松任谷由実さんは、偉大なシンガーソングライターとして功績を残し続けているのです。

もし、彼女の楽曲を聴いたことがないという人がいるならば、ぜひ、一度聴いてみてくださいね。

3.松任谷由実のプロフィール


あらゆる情景を楽曲にしたため、多くのファンの心に突き刺さる音楽を作り続けるシンガーソングライター・松任谷由実さんですが、意外と彼女のプライベートな側面を知らない人も多いのでは・・・

では、早速、プライベートな側面での松任谷由実さんのプロフィールを簡単にご紹介していきます。

音の世界に包まれた幼少時代


松任谷(旧姓:荒井)由実さんは、1954年1月19日生まれ、東京八王子市出身の66歳。

老舗呉服店の次女として誕生し、彼女には二人の兄・姉・弟がいます。

ただし、兄のうち一人は、第二次世界大戦後の悪環境が影響し、栄養失調で亡くなられているとのこと・・・

私たちが経験していない戦後間もない時代を彼女たちは生きてきたわけです。

さて、話を戻しますが、松任谷由実さんは、感受性の高い母と穏やかな性格の家政婦との間で育っています。

6歳の頃からピアノを習い、中学生に入るとある楽曲の耳コピを始め、演奏会では独創的な演奏をされていたという・・・

11歳には三味線、14歳にはベースも習い始め、音とふれあう幼少時代を過ごしてきたわけです。

バッハ・ヘンデルの音楽との出会い


松任谷由実さんは、中高一貫のミッション系スクールに通いますが、その頃、聖歌隊にも加わり、クラシック中心の音楽に触れ続ける日々を送ります。

しかし、1966年、フジテレビで放送された洋楽番組『ビートポップス』で、プロコル・ハルムの『青い影』の演奏を見て衝撃を受けるのです。

それは、

  • バッハの『G線上のアリア』のような下降するベースライン
  • 美しいハモンドオルガンの音色

など、それまでの彼女にとっては未知との遭遇で、後の松任谷由実さんの音楽に多大な影響を与えたのです。

高校時代に遭遇した衝撃的な死とひこうき雲


松任谷由実さんは、高校時代に大切な友人を一人亡くしています。

その友人は、小学校時代から難病と言われる『筋ジストロフィー』を煩っていて、残念ながら根治させることが出来ずに高校一年の時に亡くなってしまったそうです。

さらに、この頃には、高校生という若い年代の男女が心中するという衝撃的な事件も発生し、死という悲しみの連鎖を目の当たりにした松任谷由実さんは、命のはかなさや死をテーマとした後の名曲となる『ひこうき雲』を完成させたのです。

松任谷正隆との結婚・なれそめ


後に夫となる松任谷正隆さんですが、彼もキャンティに通うアーティスト(かまやつひろしさんや細野晴臣さんなど・・・)と接点を持つアーティストでした。

というのも、大学時代に音楽プロデューサーである加藤和彦さんに誘われミュージシャンとして活動すると、細野晴臣さんとともに『キャラメル・ママ』を結成。

松任谷由実さんとの出会いは、キャラメル・ママのメンバーとして荒井由実時代に手がけられたアルバム『ひこうき雲』のレコーディングに、彼が参加したことがきっかけでした。

特にこのアルバムでは、キーボード演奏のパートが多く、松任谷さんはレコーディングに参加化する時間が多くなり、荒井由実さんからもいろいろ意見を求められていたそうです。

そして、二人が音楽を語り合う中次第に惹かれ合い1976年に結婚

キャンティをきっかけに、荒井由実さんがアーティストとなったように、音楽が彼女の人生をも大きく変えたわけですね。

愛称:ユーミンの由来


さて、松任谷由実さんは、多くのファンからユーミンと呼ばれ愛され続けていますが、この愛称『ユーミン』の由来はどこにあるのでしょうか?

昔のアニメなどに精通している方なら大体察しはついているかもしれませんが、実は、この『ユーミン』の由来は、テレビアニメの題材にもなった小説『ムーミン』から来ています。

彼女の友人から、ムーミンになぞらえてユーミンと呼ばれるようになり、その名残が今も続いているとのこと・・・

由実という名前の響きとムーミンという言葉が似ているからこそ誕生したニックネームだったのですね。

松任谷由実のオススメソングベスト3


松任谷由実さんの楽曲は、どれも甲乙つけがたい名曲ばかりですが、筆者としては、有名な楽曲以上に、隠れた名曲を中心にみなさんに一つでも知っていただきたいです。

では、改めて、隠れた名曲を軸に、独断と偏見で松任谷由実さんのオススメソングベスト3をご紹介していきますね。

SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE


『SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE』は、アルバム『NO SIDE』の1曲目に収録されている楽曲。

楽曲のテーマとしてはアフリカの大草原がテーマとなっていて、乾いた大地の中で生活している動物たちの姿や、大自然の優しさ・厳しさが垣間見えるような壮大なスケールの楽曲です。

おそらくティンパニーだとは思うのですが、打楽器が鳴り響く中で静かに立ち上がるイントロも、これから始まる壮大な物語を彷彿していますし、歌詞に登場する『方舟』『1000年の雨』『ゼブラの群れ』といったワードが突き刺さります。

静かなテイストの音楽ですが、盛り上げるところはちゃんと盛り上がっていますし、ドラムの入れ方が絶妙と、魅力満載の楽曲なので、ぜひ、一度聴いてみてくださいね。

メトロポリスの片隅で


『メトロポリスの片隅で』は、アルバム『DA・DI・DA』に収録された一曲で、先ほどご紹介したとおり、TBSドラマ『意外とシングルガール』の主題歌としても起用された隠れた名曲。

楽曲のテイストとしては、『SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE』とは打って変わってかなりキャッチーでポップなテイストの曲調となっています。

特にオススメしたいのがサビのパートのメロディライン

歌詞にも描かれていますが、キラキラ輝く思い出が少し痛いけどどこか微笑ましい・・・

そんな情景が浮かぶというか、自身の思い出アルバムをめくっているかのような情景がしっかり描かれていて、サビのパートだけを聴いていても思わず笑みがこぼれます。

また、何度か聴いていると非常に癖になりやすく魅力的な楽曲なので、まだ聴いたことがない方は、ぜひ、一度聴いてみてくださいね。

Carry on


『Carry on』は、松任谷由実さんの珠玉の大ヒットアルバム『TEARS AND REASONS』のラストに収録された隠れた名曲。

ピアノを主軸としたイントロからもう

「ハンカチを用意してください」

といわんばかりに泣けるメロウな曲調が胸に突き刺さってきます。

疫病や日本各地を襲う自然災害などで多くの方たちが命を落とし、さらに仕事が多忙で何かと人とのふれ合いが希薄になりやすいこの時代、どこかで孤独を抱えることも多いですよね。

ただ、そんな孤独や絶望が多い中でも、人を信じ生きることを諦めないでと願う気持ちを『Carry on』で描いています。

実に切なく涙なしでは聴けない楽曲なので、ぜひ、泣きたいときに聴いてみることをおすすめします。

最後に

以上が、松任谷由実さんの経歴(歴史)・プロフィールやオススメソングベスト3を交えた彼女の魅力です。

正直、まだまだ語り尽くせない彼女の魅力がたくさんあり、本記事でご紹介した内容は、そのごく一部に過ぎません。

  • 春よ、来い
  • 卒業写真
  • 残火(映画『真田十勇士』主題歌)

など、他にも紹介したい楽曲は多数ありますが、今回は、あえてあまりなじみがなさそうな隠れた名曲を3曲ご紹介させていただきました。

アルバム楽曲もシングル楽曲も、あらゆる彼女の楽曲が情景を上手く切り取った魅力的な楽曲となっていますので、ぜひ一度手に取って聴いてみてください。

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