2021年3月、菅田将暉が歌う「虹」が、ストリーミングでの累計再生回数1億回を突破しました。これは、Billboard JAPANが音楽系サブスクリプション(Amazon Music Unlimited、Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、YouTube Musicなど)の再生回数を合算したものです。
YouTubeでも再生回数は8000万を超え、現在ウェディングソングとして、結婚式で歌われるなどして多くの人に親しまれています。
そんな「虹」、実は歌手・石崎ひゅーいから楽曲提供されたものだということ、ご存知でしたか?
今回は、「虹」の制作秘話や、菅田将暉×石崎ひゅーいの豪華コラボ作品について紹介していきます!
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目次
菅田将暉プロフィール
本 名:菅生 大将(すごう たいしょう)
生年月日:1993年2月21日
血 液 型:A型
身 長:176cm
出 身 地:大阪
第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストを経て、「仮面ライダーW」で主演・フィリップ役を務めた。
代表作は映画「あゝ、荒野」、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」など。
菅田将暉「虹」
「虹」制作秘話
「虹」は、アニメ映画「STAND BY ME ドラえもん2」の主題歌として作曲されました。これは、2014年に公開された映画「STAND BY ME ドラえもん」の続編であり、前作と同じく立体感のある3DCGで制作されています。
ファンの中で好評の「おばあちゃんのおもいで」を脚色し、のび太としずかちゃんの結婚式に関するストーリーを描いています。
主題歌を担当するという話が来た時、菅田将暉は真っ先に石崎ひゅーいにコンタクトをとったそうです。プライベートでも親交があり、ヒット作「さよならエレジー」でも楽曲提供を受けているため、2人の間には信頼関係が築かれていました。依頼から1年の間、試行錯誤を繰り返しながら「虹」を作り上げました。
「虹」という曲名について、石崎ひゅーいは「歌手としての菅田将暉とコラボする中で、“つなげていく”、“橋架け”といったイメージが湧いたから」と語っています。そしてその虹は、街に架かるような大きな虹ではなく、ベランダで足元に光る小さな虹をイメージしているそうです。
生活の中にある、素朴な幸せをイメージしていることが伝わりますね!
「虹」の魅力
石崎ひゅーいが「いつもあたりまえのようにそばにいてくれる人達へ、純朴に『ありがとう』を伝える歌」と語っている通り、「虹」は決して壮大な歌ではありません。
また、ミュージックビデオでも、菅田将暉自身が初めてミュージックビデオに出演しています。相手役を務めるのは古川琴音。夫婦が家族となっていく様子を鮮やかに描いています。
菅田将暉×石崎ひゅーい珠玉のコラボ作品
はじめに連絡をとったのは菅田将暉からでした。彼は石崎ひゅーいの「花瓶の花」という曲に心惹かれ、自身が出演する舞台に誘います。その後、プライベートでの親交を深め、「さよならエレジー」で石崎ひゅーいが楽曲提供を行います。
この曲をきっかけに、2人はコラボレーションを重ねます。「虹」以外の珠玉の4曲を紹介します!
「さよならエレジー」
菅田将暉3作目のシングル、「さよならエレジー」。ドラマ「トドメの接吻」の主題歌として作曲されました。ドラマ放送の半年ほど前に、菅田将暉が石崎ひゅーいに依頼し、初めて菅田将暉×石崎ひゅーいコラボが実現します。
「さよならエレジー」では、冒頭のエレキギターのかっこいいサウンドが印象的です。ロック調の音楽の中で、気だるげでありながらもまっすぐな菅田将暉の歌い方に心惹かれます。
石崎ひゅーいは、この菅田将暉の歌い方について「男らしい主人公感がある」と語っています。菅田将暉がひとつひとつのワードを吐き出すように歌うことで、「愛が僕に噛みついて」という痛々しいまでに率直な歌詞が、耳に突き刺さるように響いてきます。
ミュージックビデオには、菅田将暉の古い友人で、ドラマの主演を務める山﨑賢人が友情出演しています。約2年でYouTubeの再生回数が1億回を超えるなど、人気ぶりが伺えます。
映画初共演?!共同で「糸」をカバー
2020年8月に公開された映画『糸』。平成生まれの男女による、出会いと別れを描いた壮大なラブストーリーを描いた作品です。主演は菅田将暉と小松菜奈で、なんと石崎ひゅーいも俳優として出演しています。2人が俳優として共演する、初めての作品です。
この映画のモチーフは、世代を超えて愛される中島みゆきの名曲「糸」です。
音楽を担当した亀田誠治からの提案もあり、菅田将暉と石崎ひゅーいの2人で「糸」のカバー作品を制作しました。元々は映画『糸』の応援ソングとして制作されましたが、後に監督の要望でエンディングテーマに採用されています。
原曲の「糸」は語りかけるような優しい歌い方が特徴的ですが、2人が歌う「糸」は力強さがあります。
始めはアコースティックギターの音色が響きますが、徐々にピアノやストリングスが入り、原曲のもつ壮大さを取り入れていることが伝わります。
モデルは名前も知らない男の子?!「いいんだよ、きっと」
「いいんだよ、きっと」は、真夏のあるできごとをテーマにした曲で、石崎ひゅーいによる清涼感あふれるロックサウンドが光ります。
この曲は、菅田将暉1stアルバム「PLAY」に収録されています。
このアルバム「PLAY」は、ヒット曲「さよならエレジー」の他、菅田将暉自身がギターを演奏した曲や、米津玄師「灰色と青」、ビートたけし「浅草キッド」をカバーした曲を収録しており、まさにPLAY…遊び心あふれるアルバムとなっています。
この曲も、石崎ひゅーいから楽曲提供を受けているものの、作詞は菅田将暉が担当しています。
なんと曲のモデルになった人物は、渋谷ですれ違った名も知らない男の子。
その男の子への気持ちを歌ったのが「いいんだよ、きっと」。たまたま目が合った時に睨まれてしまい、「ごめんね」と思った気持ちを歌にしたそうです。
一人の男の子との一瞬のすれ違いから、一曲の詞を書けてしまうなんて、菅田将暉は作詞センスもただものではありませんね!
初監督映画の主題歌「クローバー」
菅田将暉の優しい歌声が響く「クローバー」。この曲は、菅田将暉が初めて監督を務めた映画『クローバー』の主題歌です。2ndアルバム「LOVE」に収録されています。
映画制作のきっかけは、石崎ひゅーいによる「クローバー」の弾き語りを聴いたこと。そこにインスピレーションを得て、自身で企画・プロデュースを行い、約50分のショートフィルムを完成させました。
四つ葉のクローバーは、幸運の証として知られていますが、実は日があまり当たらない場所や踏まれることで四つ葉となっています。その四つ葉のクローバーの在り方に共感し、その考え方が人の心の温かさを伝えることに繋がったそうです。
日常の些細なことに穏やかな幸せを感じさせてくれるこの曲。曲調も大きな変化がなく、目を閉じるとまるですぐ側で菅田将暉が歌ってくれているかのようです。疲れた時や、癒されたい時に聴きたい1曲です!
まとめ
俳優としてだけでなく、歌手としても活躍する菅田将暉。2021年2月の自身の誕生日には、初めてのオンラインライブも開催するなど、かなり力を入れています。
石崎ひゅーいから楽曲提供を受けたり、作詞と作曲で担当を分けて共作したり、2人で名曲をカバーしたりと、大活躍のこのコラボ。今後も2人から生まれる名曲が楽しみですね!
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