TVアニメ『ザ・ファブル』OP・ED・劇場版主題歌一覧

TVアニメ『ザ・ファブル』OP・ED・劇場版主題歌一覧

ある日組織のボスから「1年間誰も殺してはならない」と指令を受けたプロの殺し屋ファブルが過ごす“殺し屋の休業生活”を描いた物語が原作のTVアニメ『ザ・ファブル』

著名人にも原作ファンが多く、2019年・2021年には実写映画化され、2024年4月から2クール連続で待望のTVアニメが放送を開始しました。本記事では、本作品に愛を込めて制作されたTVアニメのOP・EDテーマ、そして劇場版の主題歌を紹介します。

TVアニメ『ザ・ファブル』

概要


ヤングマガジン(講談社)で、2014年〜2019年まで第1部、2021年〜2023年まで第2部『ザ・ファブル The second contact』が連載された、南勝久の漫画『ザ・ファブル』。最強の殺し屋ファブルが、突如組織のボスから「1年間誰も殺してはならない」と指令を受けて、人殺しをしない普通の生活を送るアクションコメディです。

原作漫画は、2017年「第41回講談社漫画賞一般部門」を受賞し、2024年6月時点でシリーズの累計発行部数は2500万部を突破。TVアニメ化の前に、2019年と2021年には岡田准一主演で実写映画が公開され、2024年4月からTVアニメが2クール連続で放送を開始しました。

あらすじ


主人公は、どんな敵も6秒以内に葬り去る最強の殺し屋、通称“ファブル”。ある日、組織のボスから「1年間誰も殺してはならない」という指令を受け、大阪で“佐藤明”という偽名を使い、人を殺さずに初めて普通の生活をすることに。妹という設定の“佐藤洋子”と共同生活を送る中で遭遇するトラブルに殺し屋としてのスキルを隠しながら日常を送るアクションコメディ物語です。


佐藤明/ファブル(興津和幸)、佐藤洋子(沢城みゆき)、清水岬(花澤香菜)、海老原剛士(大塚明夫)、小島賢治(津田健次郎)、ボス(小村哲生)、ジャッカル富岡(福島潤)、河合ユウキ(梶裕貴)、宇津帆玲(藤真秀)、佐羽ヒナコ(安済知佳)、鈴木ヒロシ(子安武人)、井崎勤(金光祥浩)など。
( )内は声優名。

TVアニメ『ザ・ファブル』OP・ED

第1クールOP:「Professionalism feat. 般若」ALI


第1クールのOPテーマは、ファンクやヒップホップなどの要素を取り入れた3人組の多国籍バンドALI(Alien Liberty International)が務めました。TVアニメ『呪術廻戦』のEDテーマではAKLO、TVアニメ『ゴールデンカムイ』第4期OPテーマではMummy-Dを客演にテーマ曲を制作しましたが、本作品では「相棒にはこの人しかいない」と、レジェンドラッパーの般若とコラボすることになりました。


ヒップホップにクラシックな雰囲気が漂う曲調で、原作のファンであるALIと般若の音楽とラップが呼応し、作品への愛を爆発させていますLEO(Vo・Gt)と般若が共作した歌詞は、ファブルと佐藤明の視点を交えて物語に深く関連した内容を綴り、まさに原作を表している楽曲だと感激の声が多く寄せられました。

東京から大阪へ移り住み、殺し屋から一般人になったファブルの変化も踏まえて、LEOは「本作品は人生の旅の話でもある。現代のみんなが生きる中でも、曲が流れてきたら、みんなの街の景色にフィットする旅のサウンドトラックとしてもイメージして作った」とSNSでコメントしています。


YouTubeの「THE FIRST TAKE」第444回で、ALIと般若は本曲を特別アレンジで披露しています。なんと収録日が初合わせというほぼぶっつけ本番の状況の中、LEOは「緊張感と刺激があり楽しかった、感無量」と感想を述べています。ピアノとストリングスが美しいムーディーで魅力的な曲となっています。

MEMO



ファッション・ライフスタイル誌「#オーシャンズ 」の公式YouTubeチャンネル「OCEANS」では、般若が作品について語っています。その生き生きした語り口に、一緒に漫画を読んでいる気分になります。

第1クールED:「Odd Numbers」梅田サイファー


第1クールのEDテーマは、大阪・梅田駅の歩道橋で行われていたサイファー(輪になり即興演奏でラップをするセッション)の参加者から派生したグループ梅田サイファーによる初アニメソングです。

2007年から活動を開始し参加者も増え、2024年現在、KOPERU、R-指定、KennyDoes、テークエム、KZ、peko、KBD、teppei、ILL SWAG GAGA、コーラ、Cosaqu、HATCH、DJ SPI-Kの実力派ラッパー13人が所属。2023年にメジャーデビューを果たした注目の集団です。


メンバー全員が原作ファンで、登場人物と自分たちの共通点を楽曲に込めています。歌詞では、“普通と異常、善と悪”、二択では割り切れない“奇数”を、枠に収まらない人々や自分たちに重ねています。

13人の個性的な声色とマイクパフォーマンスに引き込まれていくクールなヒップホップソング。佐藤明がファブルであるように、一見普通の人も実は頭の中では変な事を考えていることや、個々の違いを尊重してたくましく生きることを強調しています。

第2クールOP:「スイッチ」梅田サイファー


第2クールのOPテーマは、第1クールのEDテーマを担当した梅田サイファーが続投しました。ラッパーが多い集団の特性を活かし、スイッチで切り替わるように歌う人間が次々に変わるエネルギッシュでノリノリのマイクリレーソングです。

メンバーのKZは、プロの殺し屋ファブルのように「自分たちもプロとして、最大の武器のひとつであるマイクを回しあうチームプレーで魅了した」と自信に満ちたコメントをしています。


〈スイッチを入れたら即 Get the job done!〉と繰り返すフレーズが印象的。ステージに上がる梅田サイファーらアーティストも、社会人・主婦(主夫)・学生など誰もがスイッチを入れるとバッチリ仕事(ミッション)をこなしていると、歌詞ではプロフェッショナル感と日本人らしい勤勉さをユーモアとダークを交えて綴っています

曲中にはカチッというスイッチ音を効果音にし、自分の心身を守るためにも、スイッチのオンオフの大切さも想像させます。


梅田サイファーはYouTubeの「THE FIRST TAKE」第469回にも出演し、本曲とTBS「キングオブコント2023」のOPテーマをリアレンジしたアルバムバージョン「BE THE MONSTERR」の2曲をアカペラから始まるメドレーで披露しています。一発撮りのラップは緊張感があって、ライブさながらのドキドキ感を体感できます。

第2クールED:「BEYOND feat. MaRI」ALI


第2クールのEDテーマは、第1クールのOPテーマと同じくALIが務めました。今回は、LEOが尊敬しているブラジル生まれで岐阜出身の女性ラッパーMaRIにオファーして初コラボが実現しました。MaRIの力強くて色気のある歌声と、LEOの雄々としたボーカルが融合した独特なレゲエサウンドです。


大切な人を失い、どん底を経験してラップを始めたMaRIは、本曲の最初のデモを聴いた時に「私にピッタリだと思った。ジェットコースターの様な人生をバースに込められた」と語り、2人で共作した歌詞では、ピンチをチャンスに変えて、悲しみを乗り越えて進む前向きな未来を表現しています。MaRIの歌声は時に少女のような可愛らしさも垣間見せ、ノスタルジーな世界観も構築しています。

MEMO

2024年7月3日放送の日本テレビ系「DayDay.」に、ALI、般若、MaRIが出演。第1クールのOPテーマ曲と第2クールのEDテーマ曲を生パフォーマンスで初披露し、朝からファンのテンションをアップさせました。

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