雨のパレード|ジャンルレスな音楽性で新境地を切り開くバンドの経歴やオススメ曲は…?

雨のパレード|ジャンルレスな音楽性で新境地を切り開くバンドの経歴やオススメ曲は…?

聴き手の気持ちに寄り添った楽曲制作で話題の男女3人組ロックバンド・雨のパレード
音源の完成度が高いのはもちろん、ライブの生演奏でしか味わえないような魅力も多数兼ね備えたアーティストです。

2019年にベース担当のメンバーが脱退して以降、継続的な活動が危ぶまれていましたが、現在もライブツアーをはじめに音楽・ラジオ番組への出演等、幅広い活動を展開しています。

今回は、そんな雨のパレードのプロフィール、経歴、魅力紹介のほかおすすめ楽曲5選についてもまとめていきたいと思います。

雨のパレードのプロフィール

結成年・デビュー年は?

雨のパレードの結成年は、2013年
メンバーたちが地元・鹿児島県で組んでいたバンドを解散し、上京後に結成したロックバンドです。

およそ3年間インディーズとして活動し、2016年3月2日に1stアルバム『New generation』でメジャーデビューを果たしました。

バンド名の由来は?

「雨のパレード」というバンド名は、ボーカル担当・福永浩平さんにとって思い入れのある「雨」とそれに反するような陽気なイメージの「パレード」という言葉を組み合わせて完成しました。

MEMO

“対照的な意味を持つ言葉を組み合わせることで、強いインパクトを持たせたい”との思いが背景にあるそうです。

メンバーの名前は?

メンバーは、ボーカル担当・福永浩平さん、ギター・シンセサイザー担当・山崎康介さん、ドラム担当・大澤実音穂さんの3人から成ります。

次項では、各メンバーの具体的なプロフィールをまとめていきます。

各メンバーのプロフィール

福永 浩平(ふくなが こうへい)

出身地:鹿児島県
誕生日:1991年10月14日
担当:ボーカル
好きなこと:漫画を読む、アニメ鑑賞、遊戯王カード

小学校時代にドラマ『プライド』の主題歌で流れたQueenの『I Was Born To Love You』を聴き、衝撃を受けたことが洋楽好きになった理由だと話す福永浩平さん。

高校在学時に軽音楽部を自ら立ち上げ、弾き語りに熱中するようになります。
卒業後には鹿児島県の専門学校に進学し、現バンドメンバーである山崎康介さん、大澤実音穂さんを含めるメンバーでバンドを結成。

MEMO

しかし、当時バンドを始めたばかりの福永さんは、年上のメンバーに自分の意見を素直に言えなかったことを理由にバンドを解散してしまいます。

それがきっかけで「もっと自由に音楽を作りたい!」という思いを抱くようになり、本気で音楽活動をするために東京に行く決意をした福永さん。
通っていた専門学校を1年で辞め、上京した後に雨のパレードを結成しました。

音楽同様に大好きなものが漫画だといい、そのことについてであれば何時間でも話していられるそうです。
2019年11月1日からは、ニュースや最新情報を扱うサイト『ミーティア』でひたすら漫画について語りまくる連載をスタートしています。

山崎 康介(やまさき こうすけ)

出身地:鹿児島県
誕生日: 3月9日(年齢非公開)
担当:ギター・シンセサイザー
好きなこと:機材いじり

大人気バンド『ゆず』のフォークソングがきっかけとなり、中学生頃にアコギを始めた山崎康介さん。
高校時代にはエレキギターにも挑戦し、ヘビーメタルやハードコアにも関心を持つようになったといいます。

卒業後はブルージーな音楽に方向転換。
アルバイトをしながら、何となく音楽活動を続ける毎日が続いていたそうです。

その後、ボーカル担当の福永浩平さんに上京を誘われた際、音楽で食べていく決意を固めた山崎さん。
当時はかなり迷ったそうですが、メンバー2人が先に東京に向かってから自身も追う形で後に続きました。

現在は雨のパレードのギタリストを務めつつ、時にシンセサイザーを使いこなして楽曲のアレンジにおけるキーパーソン的な役割を担っています。

大澤 実音穂(おおさわ みねほ)

出身地:鹿児島県
誕生日:1991年10月22日
担当:ドラム
好きなこと:新作コスメ、オーガニックコスメを見る

クラシック声楽をする両親の影響で、幼少期からクラシックに触れて育った大澤実音穂さん。
高校では音楽科でマルチパーカッション吹奏楽を学んでより深く音楽に関わるようになります。

ドラムを始めたのは18歳の時
ボーカル担当の福永浩平さんと同じ専門学校に入学し、打楽器を専攻したのがきっかけでした。

当時、東京事変の刃田綴色さんに憧れてプロのドラマーを目指すようになったと明かしています。

MEMO

他にもYUKI、ハナレグミ等をよく聴いていたそうです。

その後、福永さんに東京での音楽活動を誘われた彼女は、彼に続いて専門学校を退学。

現在は型にはまらないドラムスタイルで注目されるほか、生まれつきの美しいルックスと持ち前のファッションセンスで大勢の女性ファンを虜にしています。

雨のパレードの経歴

ここでは地元・鹿児島県を離れ、上京した後の雨のパレードの経歴をまとめていきたいと思います。

4人体制で雨のパレードを結成

現メンバーの福永浩平さん、山崎康介さん、大澤実音穂さんの3人は、上京後に不在のベース担当を探し始めます。

すると、以前からジャズ界隈のツテで縁があったGLAYのサポートドラマー・Toshi Nagaiさんから是永亮祐さんを紹介され、彼をメンバーに入れることが決定。

2013年に4人体制で雨のパレードを結成します。

1stミニアルバム『sense』でインディーズデビュー

4人体制になってからは複数のライブサーキットイベントに出演し、アーティストとして一歩一歩経験を積み重ねていった雨のパレード。

2014年10月になると、インディーズレーベル「残響レコード」から初の全国流通版となる1stミニアルバム『sense』の発売が決定します。
そのアルバムを携え、全国6都市を巡るツアーを開催しました。

2ndミニアルバムで注目を集める

2015年7月に発売した2ndミニアルバム『new place』では、多数のゲストを呼ぶ等して以前よりも華やかなツアーを開催。

その後、同アルバムが音楽専門チャンネル『スペースシャワーTV』のレコメンド企画「it!」に選出されると、未だインディーズバンドながら一部ファンの間で密かに注目され始めます。

同年10月、2度目の参加となるライブサーキットイベント「MINAMI WHEEL」に出演した際には、会場に入場規制がかかる存在へと成長を遂げました。

1stフルアルバム『New generation』でメジャーデビュー

2016年3月、満を持して1stフルアルバム『New generation』で待望のメジャーデビューを飾った雨のパレードは、彼ら史上初となる東名阪3都市でのワンマンツアーを開催。

同年7月に発売したメジャー1stシングル『You』を携えた東名阪3都市でのツアーのチケットは、全公演即日完売という人気ぶりを見せました。

さらに、2017年3月には2ndフルアルバム『Change your pops』を発売。
またも彼ら史上初となる全国ワンマンツアーを開催し、それも大盛況のうちに終わります。

多数の大型ロックフェスに参加

以降、「VIVA LA ROCK」「OSAKA METROCK」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」といったロックファンなら誰しもが知る大型ロックフェスで、次々に初出演を飾っていきます。

ベーシストの脱退で3人体制に

2019年1月18日、メンバー間で向かう方向性にズレがあったことを理由にベース担当・是永亮祐さんが雨のパレードの脱退を表明します。

一時はバンドの活動休止も囁かれましたが、およそ3か月後に3人体制になってからは初となるシングル『Ahead Ahead』を発売。

MEMO

今後は、新型コロナウイルスの影響ですでに延期が決まっている「ame_no_parade TOUR 2020 “BORDERLESS”」の振替公演が2020年8月に予定されています。

雨のパレードの魅力

ジャンルにとらわれない音楽性

雨のパレードは、80’sPOPやインディR&B、エレクトロハウス、アンビエント等、各メンバーがこれまで影響を受けた多用な音楽ジャンルを融合させたサウンドで話題になっています。

そんな洋楽・邦楽の区分けを超えた彼等の音楽ジャンルは、“新世代ポップス”と呼ばれているそうです。

繊細でモダン風のサウンド

ミドルテンポの安定感あるメロディ、多様な音楽ジャンルが織り交ぜられて完成する雨のパレードのサウンドには、繊細かつモダンな印象を受けます。

そんな現代人ウケしそうな要素が詰め込まれた、オシャレな楽曲揃いのバンドです。

クオリティの高いアンサンブル

福永浩平さんのヌケ感のあるクリアボイス、山崎康介さんの多様な奏法を取り入れて演奏に華を添えるギター・シンセサイザー、大澤実音穂さんのダイナミックな中に繊細さも兼ね備えたドラムが作り出すクオリティの高いアンサンブルも雨のパレードの魅力の一つです。

各メンバーが「職人」レベルの技量をもって、自身のパートに真摯に向き合っているからこそ成せる業でしょう。

生演奏へのこだわり

以前、福永浩平さんがインタビュー記事で“生演奏でしか体感できないような迫力、感動を追求したい”という思いを語っていましたが、雨のパレードの紡ぎ出す音楽の良さはまさに生のライブでこそ最大限に発揮されるように感じます。

エレクトロサウンドの演出までも人の手で作り出そうとする彼等の独創的なこだわりは、他のバンドと異なる大きな魅力です。

聴き手に寄り添う柔らかなサウンドスケープ

ギターやドラム等のメインのサウンドに加え、アナログシンセサイザーやドラムマシーン等、幅広い楽器を用いて作り上げる細やかな演奏で聴き手の心を優しく包んでくれるようなサウンドスケープも大人気。

それに見事にマッチした歌詞が相乗効果を生み、より聴き手の心を掴んで離しません。

雨のパレードのおすすめ楽曲5選

①Ahead Ahead

2019年4月24日発売のシングル。
3人体制になった雨のパレードが、初めてリリースした楽曲でした。

一言で言うと、何度聴いても気持ちの良いエモ曲です。
これまでの曲とは異なり、歌い出しからサビにかけてアップテンポのリズムが続く構成もファンから高く評価されていました。

福永浩平さんのエモーショナルな歌声が、励ましのメッセージを込めた歌詞とマッチしていて聴き手を勇気づけてくれます。
彼によると、雨のパレードはこれまで“お客さんを圧倒するタイプ”のバンドだったそうですが、本曲をきっかけに“お客さんと楽しむタイプ”に変化したと言います。

②Summer Time Magic

2019年7月10日発売のシングル。

タイトル通り、夏にぴったりの爽快感ある楽曲です。
思わずノリノリになってしまうエレクトロサウンドと組み合わさることで、洋楽風のオシャレな雰囲気が生まれています。

グアムで撮影したと明かされているMVも夏らしさ全開。
暑い日のドライブのBGM曲としてもおすすめです。

③morning

2017年3月8日発売の2ndフルアルバム『Change your pops』の収録曲。
NHK系列のアニメ『ほのぼのログ』の主題歌で、雨のパレードが初タイアップを果たしたことでも有名です。

誰にでも当てはまりそうな日常を描いた歌詞が、大勢の聴き手の共感を誘います。
しっとりした演奏と歌声が相まることで、より引き込まれてしまうような魅力があるのもポイントです。

④stage

2016年12月21日発売のシングル。
TBS系列『CDTV』のエンディングテーマに起用されました。

福永浩平さんが自身のライブに対する思いを詰め込んだと明かす本曲は、“ファンと繋がるための歌”をテーマに制作されたもの。

MEMO

あえてドラムサウンドを粗くする、バスドラのサウンドを劣化させる等のアレンジを加えることによって、リアルなライブ感を演出したそうです。

ファンが聴けば、彼の熱い思いが伝わってくる歌詞に心掴まれることでしょう。
長めの間奏を入れた後、ガラリと変わる雰囲気も特徴です。

⑤What’s your name?

2018年3月14日発売の3rdフルアルバム『Reason of Black Color』の収録曲。
テレビ東京系列のドラマ『漫画みたいにいかない。』のエンディングテーマに起用されました。

少し懐かしさ感じるエレキのサウンドが良いアクセントとなって、耳に残りやすい印象を受けます。
賑やかな楽器演奏は聴き手を楽しい気持ちにさせてくれる明るいポップス風の仕上がりです。

まさに、ドラマのエンディングにピッタリの一曲と言えるでしょう。

最後に…

今回は、雨のパレードのプロフィール、経歴、魅力紹介のほかおすすめ楽曲5選についてまとめてきました。

同バンドの経歴や魅力を解明してきた中で、メンバーたちの音楽活動を始めたきっかけは違えども今もなお音楽と真摯に向き合おうとする姿勢が伝わったのではないでしょうか。
だからこそ、いつまでも大勢の聴き手の心に響くような楽曲制作を継続出来ているのだと思います。

音楽ジャンルにとらわれない自由なスタイルで、今後もどれほど魅力的な音楽を紡ぎ出してくれるのか益々の活躍に期待していましょう!

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