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より強いメッセージを歌で表現
(G)I-DLEは、以前から「強い女性」や「周囲の意見に流されない主人公」をテーマに歌い続けてきました。しかし彼女たちの大ヒット曲となった「TOMBOY」以降は、その信念がより一層強まったような気がしてなりません。
「TOMBOY」は「あなたの理想には染まらない」「自分のスタイルを変えるつもりはないよ」と、自分を貫く主人公を歌い上げました。「TOMBOY」は、スジンが脱退後に発表した初めての楽曲だったので、メンバーにも相当なプレッシャーがあったでしょう。その不安の中でも自分たちの伝えたいことをごまかさずに表現したからこそ、大成功をおさめたと感じます。
2022年10月には5枚目のミニアルバム「I love」を発売。「本来の姿」をコンセプトにしたタイトル曲「Nxde(ヌード)」は、マリリン・モンローをオマージュしたビジュアルも含め、K-POP業界に新しい刺激を与えました。
「Nxde」は事務所からの反対がひどく、ソヨンは「失敗したら私が責任をとる」と、パワーポイントで資料を作成して説得したそう。結果、音楽番組で11冠を獲得するまでの大ヒット曲になっています。
また、2023年5月には6枚目のミニアルバム「I feel」でカムバック。「大事なのは外見ではなく、ありのままの自分自身を受け入れること」というメッセージを込めたタイトル曲「Queencard」で、(G)I-DLEらしさを見せつけました。
「Queencard」は「合コンやクラスで1番可愛い女の子」を意味する「퀸카(クィンカ)」という言葉にもかけられており、周囲の意見に合わせて自分を変えるのではなく、ありのままが1番美しいと、ルッキズム(外見至上主義)に悩む全ての人へのエールを送っています。
自分のスタイルを壊さず、常にK-POP業界の第一線に立ち続けることは簡単なことではありません。しかし、(G)I-DLEは互いを信じて歩いてきました。その絆は、これからも壊れることはないでしょう。今後、どのような姿を見せてくれるのか楽しみで仕方ありません!