TWICEの衣装は「可愛い」?「かわいそう」?これまでの衣装とファンの声

TWICEの衣装は「可愛い」?「かわいそう」?これまでの衣装とファンの声

いい音楽で一度、素晴らしいパフォーマンスで二度魅了させる」多国籍ガールズグループ、TWICE(トゥワイス)
2015年に結成されたJYPエンターテインメント所属の9人組のグループで、“アジア発”の言葉どおり、韓国人5人、日本人3人、台湾人1人で構成されています。

最新作である日本3rdアルバム『Perfect World』はダウンロードアルバムランキングで首位を獲得するなど、韓国と日本を中心に世界中を魅了し続けています。

また東京・銀座では2021年7月から、期間限定で「JYP JAPAN POPUP CAFÉ 2021」が開催されています。事務所所属のアイドルグループにちなんだカフェメニューが用意されているほか、スペシャルエキシビジョンとして、メンバーが実際に着用していた衣装展示も行われました。

今回はそんなTWICEの「衣装」に着目し、その変遷をファンの「かわいい」「ダサい」といった評価の声も交えて紹介していきます。

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切ない片想いをヘルシーな衣装で『TT -Japanese ver.-』

まず紹介したいのは、TWICEを語る上では欠かせない『TT』。
2017年の日本デビューの際に、この曲をきっかけにTWICEを知った方も多いのではないでしょうか。

YouTubeも、日本語版でありながら再生回数は1億を超えています。日本中に大旋風を巻き起こしたこの曲のMVには、オレンジやグリーンといったヘルシーな色が淡いテイストで取り入れられました。
ジーンズやTシャツといったカジュアルな衣装が、夏を過ごす思春期の女の子たちのかわいらしさや特有の気だるさを感じさせます。
オープンカーや瓶、ステッカーなどのアイテムはレトロな空気感を醸し出していて、「片想いのもどかしさ」をテーマにした楽曲自体が持つ切なさを表現しているようです。

衣装が「短い」と話題に?ポップなカラーが可愛い『Fanfare』

公式からも“世界中を元気にできるような力強くて前向きで、エネルギッシュなTWICEが見られる楽曲とパフォーマンス”と紹介される、聴く人を元気にする楽曲『Fanfare』。2020年5月5日に発売された、日本6thシングルです。

ミルキーな水色のジャケットスタイルは鼓笛隊のようで、ブラスバンドの爽やかなサウンドとよくマッチしており、袖や胸元のフリルが揺れて愛らしさを感じさせます。

実は、この曲が発売された後の2020年の9月、韓国ではTWICEファン有志によって所属事務所に対して「TWICEの待遇改善」を求めるデモが行われました。その要望の中には「動きにくい服装や極端に短いスカートが原因で、彼女たちの強みであるパフォーマンスに支障が出ている」として、「衣装の改善」が含まれていたのです。

指摘をもとに『Fanfare』の衣装を見直してみると、たしかに水色の衣装のボトムスは丈が極端に短く、メンバーの長い脚が強調されて見えます。
テレビ番組でのパフォーマンスなどでも、身体のラインが分かるぴちぴちの衣装があったり、短いスカートの下に履いている黒いインナーが見えてしまっていたりと、「見ていて心配になる」「露出度が高すぎてかわいそう」という声がたびたび上がっていました。ダンスの途中でメンバー自身が服を直している仕草も散見されます。

K-POPでは短い衣装は珍しくない」として、問題視しすぎているといった意見もありますが、TWICEは既にアジアに限らず欧米を視野に入れ、世界進出をしていく段階。世界という大きなステージでより魅力的なパフォーマンスを発揮するためにも、衣装への配慮がさらに求められるでしょう。

★衣装格差が気になる? 妹グループ「ITZY」の存在

2021年5月14日に放送されたテレビ朝日系「ミュージックステーション」では、TWICEファンを公言しているAKB48の「ゆきりん」こと柏木由紀が出演。
TWICEの「好きな衣装ベスト3」を紹介するコーナーが設けられました。発表の中で柏木は、『I CAN’T STOP ME』でTWICEメンバーがそれぞれ違うテイストの衣装を着ていることに対し「丈も違ったり、形も色も違ったり、日本にバラバラの衣装は少ない」と解説します。しかし、こうしたバラバラの衣装に対しては、柏木の肯定的な捉え方とは逆に「統一感がない」「ダサい」と、たびたび批判があるようです。

このような衣装の完成度についてよく比較で挙げられるのが、同じ事務所に所属する「ITZY」(イッジ)の存在。2019年結成のTWICEの後輩グループにあたりますが、TWICEファンの間では「ITZYの衣装のほうがかっこいい!」「うらやましい!」と話題になっているようです。

ハードな曲調もさることながら、パンツスタイルの衣装は激しいダンスを邪魔せず、スタイリッシュな印象を受けます。これは「クールでかっこいい」という路線で売り出されているITZYと、「可愛い」「ポップ」をコンセプトにしているTWICEとのイメージの違いから生まれた格差ともいえます。

TWICEが軸に持つ「可愛い」「ポップ」といったイメージは、ときに「子どもっぽい」イメージとも重なります。ティーンエイジャーのファンも多いグループなので、『CANDY POP』で見せたように小さな子どもからも親しみやすい雰囲気が、一部で「ダサい」と言われる原因のひとつとなっているのかもしれません。

 

スカーフ柄の衣装でバカンスを楽しむ『Alcohol-Free』

MVの鮮やかなカラーリングとドレープを活かしたスカーフ柄の衣装が印象的な『Alcohol-Free』。ミニアルバム『Taste of Love』に収録された表題曲です。
グループの生みの親であるJ.Y.Parkが作詞作曲を手掛けたこの楽曲に、メンバーのひとりであるチェヨンは「お酒が登場する曲はこれが初めて」「お酒なんかなくても愛に酔うことができるでしょ、という歌」とインタビューでコメントしています。
夕焼けの海を背景にしたダンスや、グラスを傾けゆっくりと過ごすシーンからは、『TT』のときとは違う、普段の喧噪から離れた開放的な夏が感じられます。

この曲はアメリカの有名なトーク番組「エレンの部屋」(The Ellen Show)にTWICEが出演した際にも披露されました。そのときのパフォーマンス映像にも、赤が印象的に使われた、ヒラヒラと揺れる裾が華やかなドレスが登場。リゾート地でのリラックスした気分を、南国らしい赤い花の髪飾りや、メンバーたちのウェーブがかったロングヘアが高めてくれるでしょう。是非、ノンアルコールドリンクを片手に聴きたい一曲です。

ハンサムなジャケット衣装で“強い女”を演出!『Perfect World』

最後に紹介するのは、最新作である日本での3rdアルバムの表題作『Perfect World』。MVでは、パフォーマンスが映える真っ赤な衣装を着用しています。メンバーの魅力に惑わされた周囲の人々がだんだんと乱れていくような、いわゆる「魔性の女」のストーリーを、メンバーたちが色っぽく演じています。軍服を思わせるようなナポレオンジャケットや、ハンサムなスラックスやネクタイ姿は、「言い訳やめて」「君に捧げる人生はない」という歌詞が象徴するような、凛とした世界観を引き立たせています。

また日テレ系音楽番組「THE MUSIC DAY」で披露したパフォーマンスでは、黒とクリームベージュを基調にした衣装で登場。ラメ付きのベルトや光沢のある素材がところどころ取り入れられ、それがダンスで動くたびにキラキラと反射し、「強くてかっこいい」印象に、ゴージャスなきらめきを付け加えました。またパフスリーブやファーといったフェミニンな要素も含むことで、やわらかな女性らしさが融合されています。
どちらも、「強い女性」を表現した『Perfect World』にぴったりの衣装です。

TWICEの衣装にこれからも注目!

少女の可愛らしさから大人の女性らしさへと変貌を遂げつつあるTWICE。パフォーマンスに欠かせない衣装は、メンバーたちの卓越したビジュアルとハイクオリティな楽曲をさらに引き立てる大切なポイントです。

一部で「かわいそう」「ダサい」という批判もあるTWICEの衣装。人々にインパクトを与えるため、グループのユニークさを伝えるためには、多少の奇抜さは必要なのかもしれません。しかし、パフォーマンスがやりづらいものや、見ている人がハラハラしてしまうような衣装には改善が必要です。

アジアから世界に羽ばたいていくTWICEが、これからどのような衣装で、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、これからも目が離せません。

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