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チャン・ヒウォンのここを見てほしい Part.1
ヒウォンは「青春スター」を通じて、歌やダンススキルの他にアイドルとして必要な素質とは何かを見せてくれたメンバーだと感じます。回を重ねるごとに発揮される新しい魅力もあり「ヒウォンは一体いくつの引き出しを持っているのだろう」と思った視聴者も多かったのではないでしょうか。
n.SSignになる前のヒウォンの姿を、もう一度振り返ってみましょう!
奇跡が起きた予選ステージ
ヒウォンは予選ステージで大きな挫折を味わいました。このとき披露したステージはNCT DREAMの「Dunk Shot」で、この楽曲は「青春スター」に審査員として参加していた歌手イ・スンファンのリメイク曲でもあります。
このときヒウォンは、来韓してまだ8ヶ月という台湾出身のロレンスとペアを組んで出場しました。予選ステージに向けて練習をしていた2人ですが、振り付けやフォーメーションを十分に覚えきれず、急遽課題曲を変更することになったのです。
しかし、どんな状況であっても観客に見せられるステージに仕上げなければなりません。トレーナーからは「このままステージに立つのは…」と言われ、予選前のレベルテストでは「歌が残念」「落ち着いていない」「実力がないから消化できていない」と辛辣な言葉が続き、なんと出場者の中で最下位という結果に…。
韓国のオーディション番組では、不足している部分があったとしてもポジティブな言葉でアドバイスを送るという印象が強かったのですが、舞台裏ではこんなにも厳しい状況だったのかと思わされるほど見ていて辛くなる風景が放送されました。
結果を受け、泣き崩れるロレンス。ただ、泣いていても時間が過ぎるだけ…。「悔しいけど、悲しんでいる暇はない」「悔しがるより練習する」と、ヒウォンとロレンスは必死に練習を重ねます。その結果、トレーナーからも「ヒウォンは羽が生えたみたいだ」「ロレンスのダンスが上達した」と努力を認められ、無事に予選ステージに立てるようになりました。
予選ステージでは、可愛らしい表情で愛嬌を振りまいたり、クールなラップをしたりと「俺のパフォーマンスを見ろ!」というスタンスではなく「一緒に楽しもう!!」と観客に語りかけるような雰囲気のステージを披露。今までの努力をいい意味で感じさせない余裕と自信たっぷりのパフォーマンスを見せました。
審査員からも「アイドルとしての才能がある」「人を楽しませる才能を持っている」と好印象。実際、2人のステージを見て笑顔になっていく参加者もおり、会場の空気が変わっていくのを感じました。これはステージの良さだけではなく、ヒウォンとロレンスが放つ雰囲気だったり人柄が効果的に働いた結果ではないでしょうか。
審査員と参加者からは高評価をもらいましたが、予選ステージでは150票以上を獲得しなければ本選へ進むことができません。会場には審査員8人と観客192人が集められており、観客の投票が合格の鍵になってくるのです。
結果は150票に1票足りない149票で2人は不合格に…。会場からは悲鳴に似た声が聞かれ、審査員席でも「投票してないの誰?どういうこと?」と、犯人探しが始まったほど。投票しなかった審査員も「急に申し訳なくなってきた」「どうしよう」と、動揺の色を隠せません。
ただ、チームで参加したアイドル派は全体投票の他に、個人投票が準備されます。ここで合格になれば復活となり、本選へ進むことができるのです。しかし、チームで不合格ということはどちらかが不合格、またはどちらも不合格という可能性が高いということ。ヒウォンの目には涙が溢れ、客席を見ることができません。審査員も参加者たちもこの状況をどうやって見守ればいいのかわからないと困惑の表情を浮かべます。
個人投票の結果、なんとヒウォンもロレンスも合格するという奇跡が!!参加者たちは「やった!」「こうでなきゃ」と、まるで自分の投票結果であるかのような喜びを見せ、審査員も「鳥肌が立った」「アイドルには必要だもの」と、2人が起こした奇跡を喜びました。
予想もしていなかった結果に、ヒウォンとロレンスは泣きながら抱き合います。その姿に感動したのか、司会者からも「収録前に控室にいたんですが、2人がお手洗いの前でとにかく練習していたんです」とエピソードを話す場面もあり、ステージの良さだけではなく2人の人柄や姿勢が、あと少し足りなかった勝利への道を手繰り寄せたのではないかと感じます。