なつかしのボカロ曲 【楽曲解説】ボカロ黎明期にその名を刻んだ名曲12選

なつかしのボカロ曲 【楽曲解説】ボカロ黎明期にその名を刻んだ名曲12選

ボカロ全盛期の再来と言われる、昨今のボカロ界隈。

世間からの認知度があがった事で全盛期もかくやの盛り上がりを見せているボカロ界隈ですが、しかしだからこそ近年新たにボカロを好きになった人達は、あまり古い楽曲は知らなかったりするのではないでしょうか?

そこで今回は、ボカロの昔懐かしい楽曲達をまとめてみました

これまでのボカロ史に名を残してきた名曲達を、ボカロ黎明期・全盛期、2つの時期にわけて紹介!

各年代から6曲ずつ、ぜひボカロを好きになった方には押さえておいてほしい楽曲達を厳選紹介します!
古参ファンの方々もよければ、本記事と一緒に当時を振り返り懐かしんでみませんか?

ボカロの時期について

ボカロ音楽には、〇〇期と呼ばれるいくつかの時期が存在します。

今回この記事で扱うボカロ黎明期全盛期は、その代表格にあたる時期です。

黎明期は初音ミクの誕生をきっかけに、ボカロブームに火がつき始めた頃の事を指します。人によって多少の差はありますが、大体2007~2008年辺りの事をそう呼びます。

全盛期はボカロブームが最高潮に盛り上がっていたとされる時代の事です。今も名を知られる有名なボカロP達が多く生まれたのもこの頃です。こちらも人によって差はありますが、大体2009(または8)年~2010年代前半辺りの事をそう呼びます。

今回は2007年~2008年をボカロ黎明期として2009年~2010年代前半をボカロ全盛期として分け、楽曲の紹介を行います。
ご承知おきの上、ご一読くださいますと幸いです!

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ボカロ黎明期の名曲6選

みくみくにしてあげる♪ / ika(イカ)

ボカロP ikaの楽曲。
公開日は2007年9月20日。歌唱を担当するボカロは初音ミクです。

本作は、ボカロ黎明期を語る上で決して外せない名曲となっています
楽曲の題材は、初音ミク自身。歌詞の中では初音ミクが自らをPCにインストールする事を勧めたり、歌姫としてボカロファンを魅了しようとする意気込みを語るさまが描かれています。
1分30秒と短い楽曲ですが、初音ミクが発売されたばかりでボカロブームが巻き起こり始めていた事もあり、ファンの心をガッツリと掴み名曲としてボカロ史に名を残す事となりました。

またエレクトロ・ミュージックとしても非常にクオリティの高い楽曲となっており、そのノリの良さから、一度聴いたら忘れられない1作ともなっています。

ハジメテノオト / malo(マロ)

ボカロP maloの楽曲。
公開日は2007年10月14日。歌唱を担当するボカロは初音ミクです。
なお、制作者のmaloはあくまでも動画サイトに登録されている名であり、楽曲の制作者と投稿を行う者は別にいるとされています。詳細不明の謎のPとしても有名な人物です。

真っ直ぐで優しい言葉がつづられた歌詞とピアノをメインにした暖かな曲調が話題を呼んだ本作。穏やかなメッセージ性が詰め込まれた歌詞を評価し、ファンの間では「神曲」という呼び名に加え、「心曲」と呼ばれる1作ともなっています。

また冒頭の25秒間に流されているモールス信号が、実は楽曲名を読み上げているといった趣向が凝らされており、その趣向の細かさも多くのボカロファンから支持される理由となっています。

ボカロ黎明期を代表する、心暖まるボカロバラードソングです。

桜ノ雨 / halyosy(ハルヨシ)

ボカロP halyosyの楽曲。
公開日は2008年2月23日。当初はニコニコ動画のみでの公開でしたが、2012年2月22日にYouTube版の公開がされました。歌唱を担当するのは初音ミクです。

「初音ミクが現代を生きる学生だとしたら」という発想から生まれた卒業ソング
そのテーマ性卒業が近づく時期の公開であった事から、学生を中心に多くのボカロファンに支持される話題作となりました。

派生作品が多く生まれた事はいうまでもなく、さらにはその人気の影響から「桜ノ雨プロジェクト」も開始される事に。「全国の学校の卒業式で歌ってもらう」という目標のもと、バーチャル合唱やリアル合唱など様々な合唱企画が展開されました。

2012年には小説化を果たし、2016年には実写映画化、そして2017年には東京フィルハーモニー交響楽団によるコンサート「初音ミクシンフォニー2017」にて演奏されるなど、時を超えて愛され続ける卒業ソングとなっています。

ミラクルペイント / OSTER project(オスタープロジェクト)

ボカロP・OSTERによる音楽ユニット・OSTER projectの楽曲。
公開日は2007年11月22日。当時はニコニコ動画のみの公開でしたが、2020年8月22日にYouTube版の公開が行われました。歌唱を担当するボカロは初音ミクです。

本作のジャンルは、VOCAJAZZ。ジャズを彷彿とさせるボカロ曲につけられるジャンル名となっています。
昨今ではジャズを意識したボカロ曲が多く存在しますが、当時はそのような楽曲は少なく、珍しいジャンルの楽曲としてボカロファンの注目を集めました

楽曲自体のクオリティーはもちろんですが、本作1番の魅力は初音ミクのボイス
まだまだ発売されたばかりで調整の仕方に試行錯誤が繰り返されていた当時において、ここまで美しくなおかつバックコーラスも完璧に仕上げてきた事に、多くのボカロファンが驚かされました。

2020年には、人気ボカロリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」にも収録され、改めて古参ファンを歓喜させる事にもなった名曲です。

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初音ミクの消失 / cosMo@暴走P(コスモアットぼうそうピー)

ボカロP・cosMo@暴走Pの楽曲。
2007年11月8日にショート版が公開され、その後、2008年4月8日にロング版が公開されました。
当時はニコニコ動画のみの公開でしたが、2018年4月8日に公開10周年を記念して、リメイクされたものがYouTubeにて公開されました。歌唱を担当するのは初音ミクです。

驚異のハイテンポ楽曲として注目を集めた本作
機械であるボカロでなければ歌いこなせないような早口で歌われる歌詞は、正にボカロのための楽曲といっても差し支えないものでしょう。
しかしただ速さが売りの楽曲ではなく、深い物語性メッセージ性も詰め込まれた切ない1曲となっており、ボカロが好きな人であればある程刺さる1作ともなっています。

2022年には、ニコニコ超会議にて行われた超歌舞伎のテーマ曲としても使用され、ボカロ・超歌舞伎両方のファンを沸かせました。

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メルト / ryo(リョウ)

クリエイター集団・supercellのメンバーとしても知られるボカロP ryoによる楽曲。
公開日は2007年12月7日。歌唱を担当するのは初音ミクです。

1人の少女の恋心を歌ったラブソングとなっており、その可愛らしくも切ない恋心清涼感あふれる曲調で多くのボカロファンを魅了しました。
また歌ってみたや替え歌などの派生作品も多く誕生し、投稿から約1年後には関連動画を含めた累計再生回数が1000万回を超えるという伝説を持つ名作ともなっています。

本作公開当時は、まだまだ歌ってみたや歌い手といった存在は希少で、昨今のような人気はありませんでした。メルトはそんな歌ってみた界を盛り上げた名曲としても数えられる楽曲でしょう

ボカロ・歌ってみた界隈、両方に名を残す名ラブソングです!

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