代表曲の『パラジクロロベンゼン』をはじめ、数多くのヒット曲とインターネットネタを取り入れた楽曲を制作している有名ボカロP・ガルナ(オワタP)。
ボカロの調声に定評があり、活動初期から変わらないスタンスでボカロ曲制作を続けている今年活動15周年の社会人ボカロPでもあります。
今回は、ガルナ(オワタP)のプロフィールや由来、活動経歴、おすすめ人気楽曲などをご紹介します。
目次
ガルナ(オワタP)のプロフィール
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— ガルナ(オワタP) (@tomatowt) August 17, 2021
- 名前:ガルナ
- P名:オワタP/ぴぴぴP
- ボカロ活動:2008年4月~
- 主な使用ボーカロイド:初音ミク、鏡音リン・レン、弱音ハク、亞北ネル 他
オワタPは、2008年4月より活動しているボカロP。
元々ガルナという名前で活動していましたが、活動の途中で「オワタP」という名称が定着し、現在はガルナ(オワタP)と表記されることが多くなっています。(※本記事ではオワタPと表記)
オワタPといえば、曲中にセリフを入れたキャラクターソング的な楽曲や風刺の効いたインターネットネタ曲を多数制作しているのが特徴のひとつ。
主に鏡音リン・レンやVOCALOID亜種(派生キャラ)と呼ばれる弱音ハク、亞北ネルを愛用しており、高い調声技術に定評があります。
ピアノを中心とした音楽も個性的で、ファンが聞けば、すぐにオワタPの楽曲と分かる独特の癖があるのもポイント。
聞きやすいボカロの歌声と音楽、親しみやすいテーマが合わさって、中毒性の高い楽曲を生み出しているボカロPです。
弱音ハク、亞北ネルのように、ボーカロイドからインスピレーションを受けて誕生した架空のキャラクター。
匿名掲示板などで設定が決められ、絵師がキャラクターをデザインし、ニコニコ動画を中心に広まっていった二次著作物的な存在です。(※一部公認キャラクターも存在)
そのため、合成音声ソフトは販売されておらず、声には既存ボカロやUTAU音源を使用。
オワタPが愛用する弱音ハクには、主にVOCALOID2の初音ミクや初音ミクAppend“Dark”などが使用されています。
ちなみに、弱音ハクは初音ミクの亜種的な存在で、「初音ミクを購入して挑戦したが、使いこなせずにダウナーになったDTMer」という初期設定も。オワタP楽曲には亜種がよく登場するため、設定を押さえてから聞くと、より楽しめるでしょう。
ボカロPは本業ではない!? オワタPの正体
活動初期の2008年から現在まで、高い頻度で楽曲を投稿しているオワタP。
その投稿曲数は、2023年4月現在130曲以上です。
それだけでなく、ゲーム実況配信やコラボ配信、ブログ更新、自作曲の解説や音源公開などなど、精力的な活動を行っているのも印象的。
一見すると、音楽を本業にしているボカロPや配信活動で生活しているストリーマー/クリエイターにも思えるでしょう。
しかし、オワタPの本業は建築関係の会社員。
しかも、一児の父であることがTwitterなどで公表されています。
父の日だったので、4歳の娘がネクタイをくれました👔 pic.twitter.com/FvUJFCnMoH
— ガルナ(オワタP) (@tomatowt) June 19, 2022
つまり、ボカロPとしての音楽制作や配信活動はほとんど趣味ということ。
依頼を受けて楽曲制作をすることもありますが、基本的に同人活動というスタンスを貫いているのが、オワタPの楽曲を見ていく上で欠かせないポイントです。
音楽性やテーマにも揺らぎがあまり見られず、「好きな曲を作る」という心意気が楽曲にも反映されているように感じられます。
オワタPの由来は『トルコ行進曲 – オワタ\(^o^)/』
オワタPの由来になった曲が、2008年4月に投稿された『トルコ行進曲 – オワタ\(^o^)/』です。
『トルコ行進曲 – Shava Dava』を踏まえて3曲目に投稿された楽曲で、誰もが聞いたことのあるトルコ行進曲のメロディと耳に残る替え歌がヒット。
オワタPの代表曲の1つとなり、現在ではニコニコ動画200万回再生を超える伝説入り楽曲となっています。
もちろん、オワタPの由来はサビで登場する「オワタ\(^o^)/」から。
これ以降も、「トルコ行進曲」シリーズは時折制作されており、神威がくぽ版や弱音ハク、亞北ネル版、あきこロイド版などが投稿されています。
わずか3曲目にして人気曲を作りあげたオワタPのセンスもすごいのですが、概要欄にも書いてあるように、本楽曲は大学のサークル課題で制作されたもの。
課題がなかったらガルナは「オワタP」と呼ばれていなかった可能性が高く、おもしろ楽曲を作るボカロPとしても知られていなかったかもしれません。