ボカロPをはじめ、編曲家やシンガーソングライターとしても活躍しているアーティスト・ぬゆり。
『フラジール』、『フィクサー』など、お洒落で中毒性のあるヒット曲を数多く制作しており、YouTubeの総再生回数は1億3千万回を突破。ボカロファンから高い人気を集めています。
また、文学的な雰囲気を感じる繊細な歌詞や、楽曲全体を漂う仄暗さも、ぬゆりの魅力のひとつ。
近年は、さまざまなボーカリストや演奏家とコラボするソロプロジェクト「Lanndo」としても活動しており、幅広い活躍が見られます。
そこで今回は、ぬゆりのプロフィールや音楽経歴、おすすめ楽曲などをご紹介します。
目次
ぬゆりのプロフィール
生まれた 今生も強くやっていくので何卒よろしくお願いします pic.twitter.com/B3ArP3AQmG
— ぬゆり 8/18福岡A-10"偽犬" (@nulut) March 14, 2023
- 名前:ぬゆり(nulut)
- 別名:Lanndo(ランド)
- 誕生日:3月14日
- 活動:2012年~
- 主な使用ボーカロイド:GUMI、v flower
ぬゆりは、ボカロを中心に音楽活動を行っているボカロP・編曲家・シンガーソングライターです。
『フラジール』、『フィクサー』、『命ばっかり』など、大ヒットボカロ曲を数多く制作しており、YouTubeの総再生回数は1億3千万回超。
お洒落なエレクトロ・スウィングや爽やかなバンドサウンド、ロック、ダンスミュージックなど、多彩なジャンルの楽曲で高い人気を集めています。
そんなぬゆりの魅力のひとつといえば、聞いていて気持ちのよいサウンドです。
バンドサウンドにピアノの音が入っていたり、エレクトロ系の音に楽器の音色が混ざっていたりと、さまざまな音を重ねてサウンドを作っているのがぬゆりの特徴のひとつ。
音楽ジャンルや曲調はさまざまですが、どの曲にもフレーズや楽器の組み合わせに独特のフックのようなものがあり、何度も聞きたくなる魅力があります。
イントロを数秒聞いただけでハマってしまうファンも少なくなく、高い中毒性がぬゆりの人気の秘密です。
また、文学的な雰囲気を感じる歌詞も魅力的。
人間が持つ負の感情にフォーカスを当てた歌詞が多く、情景が浮かぶような詞や感情的な思い、苦悩を綴った詞などが描かれています。
ボカロPデビューは2012年
ぬゆりがボカロPとして活動を開始したのは、2012年頃。
現在ニコニコ動画で公開されている最も古い動画は2012年5月投稿の『いたましくてたくましくて』ですが、それ以前にも数曲の投稿があったことがうかがえます。(現在非公開)
当時はヌルットという名義で活動を行っており、途中でぬゆりという名前に変更。
その名残もあってか、YouTubeチャンネルの過去動画にはタイトルに「nulut」と書かれた動画も複数投稿されています。
また、当時のぬゆりは、GUMIを中心にボカロ曲を投稿。
ボカロックなどのロック系楽曲を制作していました。
ちなみに『いたましくてたくましくて』は、蝉の声などが使われている夏の楽曲。
この頃から歌詞では不安定な学生の心情が文学的に描かれており、近年のぬゆり楽曲に通じるものを感じられます。
小さい頃からピアノを習っていたぬゆり。
あるとき購入したピアノアプリにシーケンサー(演奏した音を記録・再生できる機能)がついており、楽曲制作をしてみようと考えたのがきっかけでした。
その後、ハチやwowakaといった人気ボカロPの楽曲を聞くようになり、自然と曲作り=ボカロ曲制作になっていったようです。
初の殿堂入りは『DE-Pression』
ぬゆりが初めてニコニコ動画殿堂入りを果たしたのは、2016年のこと。
2014年に投稿した楽曲『DE-Pression』が2年越しに10万回再生を達成し、初の殿堂入りとなりました。
激しいギターサウンドがかっこいいストレートなボカロックで、ボーカルには珍しく鏡音リンを使用しています。
爽快な疾走感がありながらも、歌詞からは焦燥感や虚しさが感じられ、ファンから高い人気を集めている本楽曲。
音楽ジャンル的には、同年ヒットしたぬゆり楽曲とはまったく違うテイストですが、楽曲から漂う雰囲気にはどこか共通したものが感じられ、ジャンルに縛られない音楽制作の姿勢がうかがえます。