2012年にアルバム「diorama」でデビューをはたしたソロアーティスト・米津玄師(よねづ けんし)。
2018年にドラマ『アンナチュラル』の主題歌として制作した楽曲「Lemon」が大ヒットし、2年連続でのBillboard Japan Hot 100年間チャート首位を記録。
さらには平成生まれのアーティスト史上初の「300万ダウンロードを超えた曲」という大記録を樹立したことで、日本を代表するアーティストの1人として多くの人々から支持され続けているアーティストとなっています。
そんな米津玄師ですが、実は「ボカロP」であった事が明らかとなっています。
初音ミクなどの「ボカロ」を使って楽曲を制作するボカロP。
近年では、ネット音楽を代表する音楽を作り上げる人々として広く認知されている作曲家たちです。
米津玄師は、「ハチ」というP名で楽曲制作を行っており、「マトリョーシカ」や「パンダヒーロー」など、ボカロ好きで知らない者はいない数々の名曲を生み出し続けていました。
正しく「ボカロ界にその人あり!」と言っても過言ではない存在です。
はたしてハチはどのようなボカロPだったのでしょうか。
米津玄師のハチ時代の活動を紹介します!
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目次
米津玄師(ハチ)・プロフィール
うにょーん pic.twitter.com/0uDKoUN04h
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) June 16, 2021
- 本名:米津 玄師(よねづ けんし)
- 生年月日:1991年3月10日
- 出身地:徳島県徳島市
- ボカロPデビュー:2009年5月20日
- 使用VOCALOID:初音ミク・GUMI・巡音ルカ
米津玄師(ハチ)・ボカロP活動経歴
2009年、ボカロPとしての活動を開始
米津玄師がボカロP・ハチとして本格的な活動をスタートさせたのは2009年頃のことです。
2021年現時点で1番古い動画として残っているのは、2009年5月20日にニコニコ動画で公開された楽曲「お姫様は電子音で眠る」となっています。
なお、本人いわく「DAW&ミク処女作です」との事ですが、実はこれ以前にもハチ名義で作曲作詞したボカロ曲達が、ボカロP・クロジ(当時の名前は「boss」)によって公開されていました。
ですが、残念なことに現在は非公開にされており、実際に視聴できるもので1番古い楽曲は「お姫様は電子音で眠る」です。
この曲は「おとぎ話」をテーマに作られた独特な世界観の歌詞が特徴的な電子音+オーケストラサウンドの物語音楽となっており、聴く人聴く人がその特徴的な世界観に引きずり込まれる良曲となりました。
爆発的にヒットする事はありませんでしたが、後に殿堂入りを達成。
また、本楽曲が殿堂入りをした時点で、すでに9曲のハチ名義の楽曲が殿堂入りを達成しており、本楽曲をもって記念すべき10作目の殿堂入りを達成する事となったのでした。
楽曲「結ンデ開イテ羅刹ト骸」がスマッシュヒット
ハチの名前が一躍有名になったのは、2009年7月6日のこと。
本格的な活動を開始してからの4作目となる楽曲「結ンデ開イテ羅刹ト骸」が、異例の大ヒットをした事がきっかけでした。
本人いわく「違和感」と「無邪気」をテーマに制作された1曲。
「和」が持つ怪しさを全面的に押し出したダークな和風ソングとなっており、そこに米津玄師・ハチならではの独特的な世界観で構成された歌詞があわさる事で、底しれぬ不安感に苛まれる狂気的な楽曲に仕上がっています。
この闇色一色で仕上がった楽曲に心奪われる人々が続出。
投稿からたったの3日という驚異のスピードで、ハチ初の殿堂入りをはたす事となります。
さらに約4ヶ月後の11月9日には、ハチ名義初となるミリオンも達成。
この出来事をきっかけに、米津玄師は「ハチ」の名をボカロ界に広める事となったのです。