中村佳穂(なかむらかほ)「なぜ?」から始まる彼女の音楽。その経歴とは?

中村佳穂(なかむらかほ)「なぜ?」から始まる彼女の音楽。その経歴とは?

芸術性の高い音楽を生み出す中村佳穂さん。その繊密なまでに組み上げたサウンドには、米津玄師さんも注目。

今回、そんな彼女の音楽センスに注目しつつ、これまでの経歴やおすすめの楽曲を紹介していきます。

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中村佳穂(なかむらかほ)


https://twitter.com/KIKI_526/media

中村佳穂のプロフィール

中村佳穂(なかむらかほ)は、1992年に京都で生まれたシンガーソングライターです。

2歳の頃にピアノと出会ったことをきっかけに音楽と触れ合うようになりました。

また、音楽だけではなく絵を描くことにも熱中しており、絵を描きながら鼻歌を歌う子供時代を過ごしていたようです。

両親が教師だったこともあり、様々な習い事をしていたようですが、そのなかでも音楽と絵が特に好きだったと本人は語っています。

中学、高校時代には吹奏楽部に入り、同時に美術部にも入部。進路は美術大学を選択していたようですが、最終的に音楽の道を進むことを決意。

その後、20歳より音楽活動を本格的に開始。徐々に注目を集めるようになり、ライブなどの活動を行っています。

中村佳穂の経歴


https://twitter.com/KIKI_526/media

涙を流しながら進路を決める

幼少時よりピアノと絵を描くことに夢中だった中村さんは、幼稚園の頃から自分の進むべき進路はどちらだろうかと悩んだそうです。

高校は普通科に入学したそうですが、美術が強い学校だったため、卒業後の進路は美術大学を選択していました。

迷いながらも美大の合格直前までこぎつけた中村さん。後はもう美大に通うだけという時にしかし、卒業制作で絵を描いている途中、ふと涙が溢れたそうです。

「絵を描きながら音楽も」という曖昧な気持ちで美大に通ってもいいのか。「これは一本にしたほうがいい。しかも、絵ではないんだ」と直感的に気づいた中村さんは、泣けるぐらいに音楽をやりたいんだという気持ちから、美大に進むことを諦め、大学を選び直すことにしました。

20歳で音楽活動を始める

美大に進むことを諦め、その後の進路を京都精華大学に進学した中村さんは、20歳から本格的に音楽活動をスタートさせました。

その後の活動で2016年に『FUJI ROCK FESTIVAL』へ出演。group_inouの楽曲『CHOICE』をカバーし、そのカバー曲がgroup_inouの公式SoundCloudアカウントにて公開されました。

2018年には映画『神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-』の劇伴を担当し、自身のレーベル『AINOU』をスペースシャワーミュージック内に立ち上げ、同タイトルのアルバムを発売しました。

『関ジャム 完全燃SHOW』で一躍有名に

2019年にアルバムの『AINOU』に収録された『きっとね!』のMVを公開すると、テレビ朝日系列の『関ジャム 完全燃SHOW』での企画『売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018年の年間ベスト10』にアルバムの収録曲が取り上げられ、注目を浴びるようになります。

その後、イベントに出演する機会に恵まれ、2019年3月にはアルバム『AINOU』が『APPLE VINEGAR -Music Award-』の大賞に受賞されます。

米津玄師もリスペクト

中村さんが注目されるようになったのは、『関ジャム 完全燃SHOW』の企画『売れっ子プロデューサーが選ぶ2018年マイベスト10曲』で紹介されたことが始まりでした。

この時、米津玄師さんやback numberなどのプロデューサーで知られていた蔦谷好位置(つたやこういち)さんが、中村さんの楽曲『きっとね!』を2位に選び、米津玄師やLUCKY TAPES、Awesome City Clubなどのプロデューサーmabanuaさんが、『You may they』を1位に選出しています。

トップアーティストたちのプロデューサーを務める人たちが注目し、さらにはアーティストの米津玄師さん本人もTwitterで呟いたことから、中村さんのその音楽センスの高さに注目が集まりました。

「なぜ?」から始まる彼女の音楽

中村さんの音楽は「なぜ?」という疑問から始まります。

これは、高校時代の美術の先生の性格が起因となっています。

当時、吹奏楽部と美術部を兼任していた中村さんは、美術部の顧問である先生から「なぜ、この色を選んだのか」「なぜ、君は絵を描くのか」と、根本的な部分を問いかけられたそうです。

そんな先生の指導の元、中村さんは高校生活の3年間を学んでいました。それが現在の音楽活動に影響し、「なぜこの曲を書きたいのか」「自分はどう思ったのか」という考えが癖になったそうです。

しかし、その問いかけが今の音楽制作に深く関わるようになり、中村さんが描く音楽性により近づける要因にもなっています。

映画『竜とそばかすの姫』・主演声優&メインテーマ曲歌唱

2021年7月16日から公開されるアニメ映画『竜とそばかすの姫』(監督:細田守)。

その主人公・すず/ベルの声を中村佳穂さんが務めることが発表されました。

また、millennium paradeが担当するメインテーマ“U”を歌唱することも併せて発表され、常田大希と中村佳穂という日本を代表する天才アーティストの共演に今から注目が集まっています。

“U”はmillennium parade × Belle名義で7月12日から映画公開に先駆けて配信開始となります。

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中村佳穂のおすすめ曲

きっとね!


2ndアルバム『AINOU』に収録されている楽曲です。

現代の音楽に寄せつつ、しかし中村さんの世界観が上手く溶け込んだ楽曲です。

「音楽は楽しい」という純粋な気持ちを抱かせる楽曲となっています。

GUM


2ndアルバム『AINOU』に収録されている楽曲です。

歌声だけでなく、その美しく流れるメロディーにも注目です。

アクセントのついたバスドラムはまるでミュージッククラブにいるような雰囲気を漂わせます。

キャッチャーなフレーズだからこそ、非常に入りやすい音楽となっています。

そのいのち


2ndアルバム『AINOU』に収録されている楽曲です。

民謡のような歌詞は、一つ一つに重みや深みを感じることができます。

AINOU


2ndアルバム『AINOU』に収録されている楽曲です。

ツインボーカルで歌われているこの楽曲は、音楽の自由さが表現されています。

広がっていく音楽が途端に縮まる感覚は、少し癖になります。

You may they


2ndアルバム『AINOU』に収録されている楽曲です。

漢字に直すと「有名税」となり、ちょっとした遊び心がうかがえます。

「有名になりたい」という野心だけでなく、「今日という日を大切にしよう」というメッセージが込められた楽曲です。

最新情報

自身最大規模の単独ライブを開催決定!

中村佳穂が東京国際フォーラムにて、自身最大規模となる単独ライブを開催することが発表されました。

中村佳穂「うたのげんざいち 2022 in 東京国際フォーラム ホール A」


日程:2022年2月4日(金)東京国際フォーラム ホール A
開場18:00/開演19:00

=チケット情報=
全席指定席 6,500円
・オフィシャルサイト(抽選)先行
受付期間:2021年12月24(金)15:00~2022年1月10日(月・祝)23:59
当落確認&入金期間:1月13日(木)15:00~1月19日(水)23:00
・プレリク(抽選)先行
受付期間:1月11日(火)15:00~1月23日(日)23:59
確認&入金期間:1月25日(火)15:00~1月27日(木)23:00
・一般発売:1月29日(土)10:00

アルバムから先行シングル「Hank」配信開始

3月23日に発売される中村佳穂最新アルバム「NIA」から、先行シングル第2弾として「Hank」が2月4日に配信リリースされました。

今作には君島大空がギターで参加しており、対象店舗で2月20日までにアルバムを予約すると、「NIA」制作中のスタジオでの弾き語り音源を収めた8cmCD「中村佳穂”弾き語り楽曲(未発表 ver.)”」がプレゼントされます。

最後に

以上、中村佳穂さんの紹介でした。

まだまだ知名度としては少ないですが、中村さんの名前が世に広まる日もそう遠くはないでしょう。

今後も彼女の音楽にぜひ注目してみてください。

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