舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」キャストやあらすじ、見どころを徹底解説

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」あらすじ

長年続いているシリーズということもあって、原作や映画に詳しくなくてもついていける内容なのか心配になる人も多いようです。そんな人のために、「呪いの子」のあらすじと原作とのつながりについてもご紹介しましょう。

昔からの「ハリー・ポッター」ファンがより楽しめるポイントについてもまとめていきます。

「死の秘宝」から19年後の物語

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「呪いの子」は、小説第7巻「死の秘宝」から19年後が舞台。かつて世界を救った英雄であるハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーはすっかり大人になり、ホグワーツ魔法魔術学校に向かう子どもたちをホグワーツ特急のホームで見送る立場となっています。

ハリーの次男であるアルバス・ポッターは、今年がホグワーツ入学の年。周囲は「英雄の息子」であるアルバスに期待を寄せていますが、アルバス自身はその期待をプレッシャーに感じていました。このプレッシャーがアルバスとハリーとの関係に深い溝を生んでしまい、ハリーもそのことで悩んでいます。

ハリーとの確執を解消できないまま入学したアルバスは、思いがけずスリザリンに入寮。ドラコ・マルフォイの息子であるスコーピウスと友人になりました。

2人が親交を深めていく一方、小説第5巻「不死鳥の騎士団」で描かれた神秘部の戦いで全て破壊されたはずの魔法道具「タイムターナー」を魔法省が押収したというニュースが魔法界に広まります。

アルバスとスコーピウスはとある計画のためにタイムターナーを盗み出し、やがて魔法界の過去と現在を巻き込む大きな騒動が巻き起こることに……

原作＆映画ファンがより楽しめるポイント

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冒頭から大人になったハリーたちが登場するため、長年シリーズを見守ってきた人たちにとってはそれだけでも感慨深いものがあるでしょう。

かつてグリフィンドール寮の寮監だったマクゴナガル先生は校長を務めており、学校の女子トイレに住み着く幽霊・嘆きのマートルは歳を取ることなく女学生の姿のまま。

アルバスたちがタイムターナーを手に入れてからは、小説で描かれてきた過去の出来事を振り返るシーンや「もしあの日の戦いが違う結果になっていたら」という展開も描かれます。

そして「ハリー・ポッター」を語る上で欠かせないのが、空飛ぶ箒や杖から放たれる炎といった魔法の数々。舞台では目の前で生の魔法を体感できるため、「一度でいいから魔法界へ行ってみたい！」と思ったことがある人ほど楽しめるはずです。

ストーリー上だけでなく、舞台の外側にもファンを楽しませる工夫が満載。週替わりでホグワーツの4つの寮をお祝いするイベント「ハウスプライドウィーク」も2年連続で実施されました。

期間中は劇場がそれぞれの寮にまつわる装飾で彩られ、期間限定のフォトスポットも登場。来場するファンも好きな寮の制服やイメージカラーを身にまとうことで、寮生になった気分を味わえます。

もちろん期間外でも制服やキャラクターをイメージしたコーデで来場する人は多いため、いつもと違った装いで観劇することでより没入感が味わえますよ。

主な出演キャスト

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キャストの一部はダブルキャストやトリプルキャストの制度が取り入れられており、一定期間ごとにキャストの入れ替えが行われます。

7月からの新キャストも発表されているので、2024年5月現在のキャストとともにチェックしていきましょう。

現在のキャスト

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現在ハリーを演じているのは、藤原竜也、大貫勇輔の2人とカバーキャスト（本キャストのスケジュールが合わない日に代理を務める役割）の上野聖太。藤原はプレビュー公演からハリー役を務めてきた役者であり、今回の出演は2023年9月以来約8カ月ぶりのカムバックとなっています。

藤原と大貫は6月をもって卒業することが決まっていて、7月からは平方元基と吉沢悠が新キャストとして参加。「ロミオ＆ジュリエット」「エリザベート」「マイ・フェア・レディ」といった名作ミュージカルへの出演実績を持つ平方と、ドラマ「動物のお医者さん」や映画「アイアムアヒーロー」で人気を集めた吉沢がどのようなハリ―を見せてくれるのか期待が寄せられています。

アルバス役は、福山康平と藤田悠によるダブルキャスト。藤田は「呪いの子」一般公募オーディションで選ばれた注目の新人俳優です。

福山と藤田も6月をもって卒業となり、7月からは佐藤知恩と渡邉蒼のダブルキャスト。佐藤はドラマや映画、渡邉はミュージカルの現場で経験を積んできた新進気鋭の若手俳優です。

ハーマイオニー役としては、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を代表作とする笹本玲奈とモデル出身の女優である中別府葵が出演中。7月からは、劇団四季出身の木村花代と小劇場での活躍がめざましい豊田エリーのダブルキャストに一新されます。

ロン役の石垣佑磨と迫田孝也は、どちらも映像作品から舞台出演まで経験豊富な実力派俳優。石垣は7月からも続投となり、新キャストであるお笑い芸人のひょっこりはん、2.5次元舞台で人気の俳優・矢崎広とともにトリプルキャストとして肩を並べます。

「呪いの子」公式サイトでは、10月までの公演スケジュールとハリー役のスケジュールを公開中。その他のキャストは1カ月前の月頭にスケジュールが公開される予定なので、気になるキャストがいる方はチェックしておきましょう。

これまでの主なキャスト

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開幕直後に藤原とともにハリー役を務めていたのは、石丸幹二と向井理。ハリーといえば映画版のダニエル・ラドクリフというイメージが強い中、三者三様の表現で「父親としてのハリー」を演じたことで「呪いの子」の評価に大きく貢献しました。

また2023年5月に向井が卒業した後、7月からの新キャストに藤木直人がキャスティングされたことも大きな話題に。近年は父親役を演じることも多い藤木が、子どもへの愛情に満ちた彼ならではのハリーを演じ切ってファンの期待に応えました。

ほかにもロン役のエハラマサヒロや嘆きのマートル役の美山加恋など、卒業メンバーにも名だたる俳優陣が名を連ねています。藤原のようにカムバック出演が決まったキャストもいるため、今後のキャスト発表からも目が離せません。