演劇を見てみたい!と思っても、「マナーがわからない!」「チケットはどこで買えるの?」など、初めての方には様々な不安があると思います。
そんな不安を解消すべく、作品選びから当日の楽しみ方まで順を追って解説していきます。
目次
Step1.鑑賞する作品を決める
初めて演劇を見たいと思った理由が「好きな役者が出演するから」「好きな原作が舞台化するから」など、既に見たい作品が決まっている場合は迷うことはないですね。
しかし、時と場合によっては「目当てがあるわけではないけど何となく演劇観賞をしてみたい」という場合もあると思います。
そんなときは劇団四季がお勧め!!
ディズニー原作など、ストーリーに入りやすい題材が多く、何よりクオリティに間違いがありません。
年間を通して何かしら公演が行なわれており、地方公演も頻繁に行われているので、思い立ったときに観に行きやすいのもポイントです。
Step2.チケットを入手する
見たい作品が決まったら公演スケジュールをチェックし、行きたい公演のチケットを入手しましょう!
チケットはプレイガイドや上演する劇場の窓口、作品によっては出演者のファンクラブなどで購入できます。
購入方法によって特典グッズがついたり、アフタートークなどのイベントに参加できたりすることもあるので、作品の公式ホームページをチェックしてみましょう!
チケットの発売は、早い場合は初日の半年も前から始まることもあり、人気公演の場合出遅れると全く入手できないなんてことも……。
売り切れてしまった場合は、まずは公式リセールを粘り強く狙いましょう。
リセールがない場合はチケット交換サイトや、SNSで定価以下のお譲りを探すという手段があります。
ただし個人間の取引になりますので、トラブルが起きるリスクが少なからずあります。
取引はあくまで慎重に、時には潔く諦めることも大切です。
しかし、事前にチケットが手に入らなくても最後の手段、「当日券」と呼ばれる当日劇場に直接行って購入するチケットもあります。
プレイガイドなどで前売券が完売していても、当日券の販売が行われる公演もあるので、公式ホームページやSNSなどで発信されている情報をチェックしてみてください。
営利目的のチケット転売は犯罪ですので、どんなにチケットが欲しくても高額転売には絶対に手を出してはいけません。近年では高額転売で入手したチケットが興行側で無効になり、当日の入場を断られるケースが実際にあります。
Step3.当日に備える
観劇する日が決まったら、当日まで体調を整えましょう。
万全のコンディションでなければ、楽しむものも楽しめませんからね。
風邪を引いて咳でもしていたら、自分が辛いだけでなく、周りの観客の鑑賞を妨げることにもなります。
余裕があれば、作品の背景や出演者の情報などを下調べしておくとより楽しめるかもしれません。
公式ホームページや公式SNSをチェックしておくと、会場で販売される予定のグッズ情報やキャストのコメント動画など、気分を盛り上げてくれるコンテンツが配信されることがあります。
ところで、劇場というと格式高いイメージを持たれがちですが、例え帝国劇場でもドレスコードなんてものはありません。
Tシャツにジーンズで行っても全く問題ありませんので、好きな服装で行きましょう!
持ち物はチケットさえあれば良いですが、オペラグラスがあるとより楽しめます。
会場の広さによりますが、拡大倍率は6〜8倍くらいのものがお勧めです。
劇場によってはオペラグラスをレンタルできる所もあります。
もちろん、舞台作品はあらゆる座席から観ることが前提で作られているので、なくても大丈夫です。
チケットによっては『注釈付き席』など「一部舞台が見えない場所があります」という条件で販売している座席もあります。そのような座席の場合、舞台の一部が見えづらい場合があります。チケットの購入前にも注意事項をチェックしておきましょう。
Step4.マナーを守って楽しむ
さぁ、ついに観劇当日です!
客席に入ることができる『開場時間』と、舞台の本番が始まる『開演時間』はチケットに書いてあるので事前に確認して劇場へ向かいましょう。
もちろんチケットを忘れてはいけませんし、できれば現金も持っておくと良いでしょう。
最近の物販コーナーはクレジットカードや電子マネーが利用できるところもありますが、やはり現金のみのところも少なくありません。
当日は時間に余裕を持って来場しましょう。
大抵の作品では、演出の都合で途中入場できない時間があり、演劇を100%楽しむためにも、開演時間には着席していましょう。
多くの場合、開演前にマナーについてアナウンスされます。
アナウンスされたことは必ず守りましょう。
難しいことはなくほとんど一般的なマナーですが、演劇特有のマナーといえば次の2つがあります。
- スマートフォン・携帯電話の電源を切る
- 前のめりにならない
初めて観劇する方は「何のこと?」と思うかもしれませんが、光や音が演出の妨げになるだけではなく、電波がマイクに干渉することがあるので、マナーモードではなく「電源を切る」ことが重要です。
実際にやられると分かるのですが、前のめりの姿勢になると隣や後ろの席の人の視野を大きく狭めます。
せっかく観に来たのに、全然見えなかった…なんてことになったら悲しいですよね。
物語にのめり込むとつい体も前のめりになりそうですが、そこは心だけをのめり込ませておいてください。
マナーを守って気持ちよく演劇を楽しみましょう!
Step5.公演が終わったら
劇場に入場した際に、チラシの束を貰ったと思います。
多くの場合、その中に公演アンケートが入っており、鑑賞を終えてあなたは様々な感想を抱いていることでしょう。
もし公演が素晴らしいものだったなら、どうかその思いをアンケートに記入してください。
キャスト、スタッフ、その他関係者に感想が伝わることで、次回作に繋がるなど良いことがあるかもしれません。
因みにチラシの束には、出演俳優が次に出演する作品や、今後その劇場で上演予定の作品のチラシが入っています。チラシを眺めて次に鑑賞する作品を物色するのも楽しいです。
Extra.リピーターチケットを買う
(※全ての公演にあるとは限りません)
初めて観劇を体験したあなたは、きっとこう思うでしょう。
「もう1回観たい……」
そんなあなたが客席を出てロビーに戻ると、目の前でリピーターチケットが販売されています。
買うしかないですね!
リピーターチケットは定価より少し安かったり、ブロマイドなどの特典がついたりお得なことが多く、大抵の場合席が選べます。
一度鑑賞すると、その日の客席からはこういう風に見えたというのがわかると思いますので、リピーターチケットでは別の方向から見てみるなど、自分なりのベストポジションどの位置が見やすいかがなんとなく分かると思いますので、ぜひ良席を狙ってみましょう。
舞台作品は一期一会です。
思い立ったが吉日、初めての観劇は緊張すると思いますが、肩の力を抜いて思い切り楽しんでくださいね。
あなたの初観劇が素敵な思い出になりますように。