2003年の初演から20年を迎えた、2.5次元ミュージカルの元祖・ミュージカル『テニスの王子様』(通称「テニミュ」)。
若手俳優の登竜門とも呼ばれ、テニミュをきっかけに注目されてきた俳優は数えきれません。
今回は、歴代キャスト陣から、人気のキャスト・注目のキャスト15人を紹介します。
目次
ミュージカル『テニスの王子様』
概要
「テニミュ」と呼ばれ、2003年の初演以降愛されているミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)。1999年から2008年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された許斐剛の大人気漫画を原作にした舞台です。
“男性のみのキャスト陣、スポーツ系少年漫画の舞台化”ということで、初演当時は認知度は低かったものの、口コミなどにより徐々に人気を博し、今では2.5次元ミュージカルの元祖とされています。
原作のコミックスは累計発行部数6000万部を超え、2001年にアニメ化し、2022年には10年ぶりのTVアニメ『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』を放送。2003年にテニミュとして舞台化するだけでなく、ライブ公演「DREAM LIVE」(通称ドリライ)やイベント公演も上演されて、常にファンを楽しませてくれています。
2009年から「ジャンプ SQ.」(集英社)にて、『テニスの王子様』の続編として『新テニスの王子様』が連載中。こちらは「新テニ」と呼ばれ、同じように舞台化されて「新テニミュ」と呼ばれ区別されています。こちらは『テニスの王子様』以上に舞台化が困難と思われる、迫力あるテニスのプレーや大胆な展開が魅力です。
あらすじ
主人公は、アメリカJr.大会4連続優勝の経歴を持つ、テニスの天才少年・越前リョーマ。テニスの名門校・青春学園中等部のテニス部に入部したリョーマは、抜群のテニスセンスで1年生ながらレギュラーメンバーに。青学(せいがく)テニス部は全国制覇を目指し、地区予選、都大会へと出場し、氷帝学園や山吹中学校など他校にいる強敵のプレイヤーに挑んでいく物語です。
歴代公演と見どころ
2003年から2010年まで1stシーズン(全22作品)、2011年から2014年まで2ndシーズン(全15作品)、2015年から2020年まで3rdシーズン(全24作品)、2021年から2024年2月現在までは4thシーズンが公演中。2023年に公演20周年を迎え、テニミュシリーズの通算公演数は2000回、累計動員数は300万人を突破しました。
3rdシーズンの最終公演『DreamLive2020』(2020年5月公演)は、新型コロナウイルスにより全日公演中止となりましたが、代替企画「ミュージカルテニスの王子様 DreamStream」が制作され、2020年11月15日に配信され3rdシーズンはファイナルとなりました。
見どころは、何と言っても舞台化不可能と思われたテニスの試合を、ピンスポットライトと打球音で巧みに再現している演出です。また、ミュージカルで使用される楽曲やテニスのフォームを取り入れたダンスも実力派のクリエイターたちによって作られて、舞台を盛り上げています。
原作に忠実なキャスト陣
1stシーズン、2ndシーズン、3rdシーズン、4thシーズンと、各シーズンの公演の時々によって、キャストのスケジュールや役割によって出演キャストは変動しています。出演キャストは「原作のキャラクターに近いかどうか」を重視し、全てオーディションで選出されています。
試合を重ねて強くなるように、公演を重ねるごとに成長していく彼らの迫力ある試合や演技も大きな魅力。“テニミュがデビュー作“となる俳優も多く、「若手俳優の登竜門」とも呼ばれ、テニミュ卒業後も舞台や映像作品など多岐にわたり活躍しています。