ミュージカルの本場といえば「ロンドン・ウエストエンド」
今回は「ウエストエンド発のミュージカル」をご紹介します。
目次
日本で観れる「ロンドン・ウエストエンド編」
レ・ミゼラブル
ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」を原作とするミュージカルです。
同じタイトルのミュージカルでもっとも最初に上演されたのはパリですが、改定を加えられたロンドン版がウエストエンド発なのでこちらでご紹介します。
1985年にウエストエンドでの初演以来、世界中で愛されてきた名作です。
ウエストエンドのミュージカルの中で最長のロングラン作品で、映画化もされています。日本では、1987年の初演以来繰り返し再演が行われており、今や東宝ミュージカルの看板のような有名作品です。
物語は19世紀のフランス。
パンを盗んだ罪で投獄された主人公ジャン・バルジャンは、仮釈放されたものの行くあてのない貧困から教会で銀食器を盗んでしまいます。
しかしそれを見逃して手を差し伸べてくれた司祭に心を打たれ、善良に生きていく決心をするのですが、警官に追われたり市民運動が起きたりと様々な苦難に見舞われていきます。
有名な楽曲として「夢やぶれて」「民衆の歌」などがあります。
日本公演は2013年に新演出版となり、菊田一夫演劇賞を受賞しました。
オペラ座の怪人
ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を原作とするミュージカルです。
ウエストエンドではレ・ミゼラブルに続くロングラン公演作品で、1986年の初演以来、愛され続けています。
日本では1988年から劇団四季による公演が行われています。
美しいソプラノ歌手クリスティーヌ・ダーエが、オペラ座の地下に住まう醜い素顔を仮面で隠した音楽の天才にとりつかれていくというストーリーです。
同じ原作で異なる切り口で描かれている「ファントム」というミュージカルもあります。
有名な楽曲として「The Phantom of Opera」などがあります。
マンマ・ミーア!
ポップグループABBAのヒット曲が使われた、ジュークボックス・ミュージカルの代表的な作品です。
1999年にウエストエンドで公演されて以来、各国で上演されています。
物語は、小さな島でホテル経営をする母と子を描いたロマンティック・コメディです。
明るくハッピーな作品で老若男女問わず人気があります。
日本では2002年から劇団四季による公演が行われています。カーテンコールでの客席を巻き込んだ演出も見どころです。
ボディガード
人気サスペンス映画「ボディガード」を原作とするミュージカルで、2012年にウエストエンドで初演を迎えました。
ストーカー被害を受けている歌手で女優のレイチェル・マロンが、身辺警護のために雇ったボディガードのフランク・ファーマーと距離を縮めて行く中で、次々と不審な出来事に見舞われるというストーリーです。
日本では2020年に日本版キャストで公演が予定されている注目作です。
レイチェル役のダブルキャストに、柚希礼音さん、新妻聖子さんがキャスティングされています。
以上、ウエストエンド発のミュージカルをご紹介してきました。
日本でも多くの作品が親しまれているウエストエンドミュージカル。
是非一度劇場へと足を運んでみてくださいね。