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日本公開日が2022年1月7日に決定した「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」。
短い予告にギュッと情報が詰まり、物語の展開に衝撃が走りましたね。
「過去のスパイダーマン作品のヴィランが登場？」
「登場するのは別次元のドクター・ストレンジ？」
「悪のヒーローチーム結成？」
「ミステリオは死んでいない？」
などなど、予告が公開されてからファンの間では絶えず様々な噂が飛び交い、大きな話題を呼んでいます。
原作や過去のスパイダーマン作品をおさらいしながら、物語の展開を一緒に考察してみましょう！
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目次
正体を明かされたピーターはどうなる？予告からあらすじを紹介
短い予告には、一度では拾え切れないほど多くの伏線やオマージュが散りばめられています。
まずは予告から伺えるピーターの現状や、起こっている問題を整理してみましょう。
ピーターは世間から誹謗中傷の的に
スパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと明かされてしまっただけでなく、ミステリオの殺害容疑までかけられ幕を閉じた前作の「スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム」。
ピーターが「女性の心を操る能力がある」いうデタラメな記事まで書かれ、ミステリオを殺しただけでなく、周りの人間もコントロールしていたという悪意ある噂も相まり、誹謗中傷は加速していきます。
ドクター・ストレンジに助けを求める
ミステリオ殺害の容疑から、親友のネッドやメイおばさんも取調べを受けることになってしまいます。現状を変えようとピーターが向かったのは、ドクター・ストレンジが住むサンクタム・サンクトラム。
「すべて無かったことに出来ないか」とドクター・ストレンジに相談するも、現実改変ができるほどの強力な呪文は使うなと警告するウォン。しかしウォンが姿を消した後に、ストレンジはあっさり快諾し、慎重に扱うはずの強力な呪文を唱え始めます。
ストレンジが呪文を唱え始めてから、1人残らずピーターがスパイダーマンだったことを忘れることが引き換えであることを知り、慌ててストレンジを止めようとするピーター。
しかしピーターが止めようと声をかけたことで心が乱れ、集中力が途切れたストレンジは呪文に失敗し、時空が歪んでしまいます。
時空が歪み、マルチバースの扉が開く
ストレンジすら理解していないマルチバースの構造。
ピーターは2つの人生を同時に歩むことになってしまうだけでなく、別次元からは次々にヴィランも登場し未曾有の状況に追い込まれます。
どちらの世界線を選択しても失うものが大きい中、決断を迫られるピーターはどちらを選び、崩壊した時空をどのように元に戻すのでしょうか。
予告とは思えないほどの見応えで、起こる展開や登場するキャラクターに衝撃が走りましたね。
では、あらすじを踏まえて、原作や過去のスパイダーマン作品と照らし合わせながら考察を行っていきます！
今回の作品は特にファンの予想も大きく分かれているところ。
皆さんはどのように考察しますか？
考察①物語の鍵を握るのは、ピーターの選択
予告ではマルチバースの扉が開いてしまったことが明らかになっただけでなく、過去作のヴィランまでも登場し、強烈な印象を残しましたね。しかし、おそらく物語の中心核となるのはピーターの決断。
現状：スパイダーマンの正体を明かされ周りに迷惑がかかる
改変後：正体は明かされないが、MJをはじめピーターがスパイダーマンである記憶がなくなってしまう
予告では「君は二つの人生を同時に歩み始めている」というストレンジの言葉の後に、ドクター・オクトパスも「大変なことになる どちらか一つを選ばなければ」と発言。
さらには、実写化第1作目の「スパイダーマン」(2004)で、ヴィランに「どちらを助けるか選べ」と選択を迫られたシーンと同じ高速道路が予告に登場しています。
暴走したマルチバースを止めるには、ピーターの選択が不可欠になってくるはずです。
皆さんはピーターがどちらの世界線を選択すると思いますか？
考察②ピーターとストレンジが対峙？
ストレンジに助けを求めるピーター。ピーターの望みを叶えるものの、その後のシーンでは、列車の上で魔術を使いピーターを追っていたり、ピーターがアストラル体になっていたりと…どういう経緯か、2人が対峙している関係にあることが伺えます。
予告をよく見ると、魂が分離する前のピーターはストレンジの持つ箱のようなものを掴んでいます。この時のストレンジも険しく怒っているように見えることから、なんらかの事情により箱を取ろうとしたピーターに腹を立てて、追っているのかもしれませんね。
ストレンジの手助けなしでは、次々に現れるヴィランも歪んだ時空を元に戻すのも不可能に近いはず。
どのようにして2人が力を合わせるのかも注目しましょう！
考察③登場するのは別次元のドクター・ストレンジ？あえて現実改変を行った？
予告では、ウォンの警告を無視し、現実改変することで誰の記憶も残らないという重要なことも伝えないまま呪文を唱え始めましたよね。
訪ねてきたピーターに「遠慮しなくていい」と微笑み、ピーターにウィンクをするストレンジ…強引な印象を受けるだけでなく、トニーのような明るい人柄に違和感を感じた方もいるのではないでしょうか？
予告が公開されてから、登場しているのは別次元のストレンジなのでは？という噂もあります。
実際に、Disney+の配信アニメ「ホワット・イフ…?」でも現実改変を行いダークサイドに落ちた別次元のストレンジが描かれた回がありました。
皮肉にも、「ホワット・イフ…?」でウォンが警告したにも関わらず、過去を変えて取り返しのつかないことになってしまう展開は「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」との予告と非常に似ています。なぜかサンクタムに雪が降っているのも気になりますよね。確実にいつもと「何かが」違うことを予感させます。
しかし、強引で且つあっさり呪文を使う感じる違和感から「時空を歪ませる必要があった」のではないか？という考察もできます。
「アベンジャーズ：エンドゲーム」では、トニーの死とサノスへの勝利が引き換えである未来を見据え、一度戦いに敗れています。アガモットの眼を持つストレンジには、何か策略があるのかもしれません。
別次元のストレンジか、いつものストレンジかは、現在ファンの間でも予想が大きく別れるところ。
皆さんはどのように考察しますか？
考察④ヴィランは少なくても4人登場する？
予告で特に大きな話題を呼んだのは、なんといっても過去のスパイダーマン作品のヴィランの登場！
MCU版のスパイダーマンは、過去のスパイダーマン作品との繋がりを見せていないからこそ驚きましたよね。おそらく、時空が歪んだことにより倒したはずのヴィランが次々に登場したのではなかと考えられます。
先日公開されたばかりのポスターにも、
ドクター・オクトパス
グリーン・ゴブリン
エレクトロ
サンドマン
のそれぞれの特徴が表れていましたね。
「スパイダーマン：ホーム・カミング」ではバルチャー、「スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム」ではミステリオと、どちらもピーターとメインヴィランの戦いが繰り広げられてきました。
しかし、原作ではたくさんのヴィランが登場するのがスパイダーマンの醍醐味であり、他の作品とは異なる魅力の一つ。
予告から最低でも4人のヴィランが登場することが伺えるので、やっと本来のスパイダーマンらしさが出てくる予感がしてとてもワクワクします！
ヴィランとなったきっかけや、過去のスパイダーマン作品での結末をおさらいしましょう。
ドクター・オクトパス(オットー・ギュンター・オクタビアス)
予告ではっきりと姿が映り、大きな衝撃を与えたドクター・オクトパス。映画では「スパイダーマン2」に登場し、今作でもアルフレッド・モリーナが演じます。
原作のドクター・オクトパスは？
天才物理学者のオットーは、実験中に起こった事故の影響で金属アームが外れなくなり、得た強力な力を悪事へと働かせてしまいます。
「スパイダーマン2」(2004)での登場
ヴィランになってしまったきっかけは原作と同様。一体化し外せなくなってしまった金属アームには強い自我があり、首に埋め込んだ制御チップでオットーは自分の思考や自我を保っていました。しかし、制御チップが外れてしまったことにより、体も心も金属アームに支配されてしまいます。戦いの末に、ピーターに説得されて本来の自分を思い出しますが、装置を止めるのは自分も犠牲になるしかないと川に身を投げます。
グリーン・ゴブリン(ノーマン・オズボーン)
予告では姿は映らず、グリーン・ゴブリンの手榴弾であるパンプキン・ボムと笑い声が登場。
先日公開されたこちらのポスターには、ピーターの右上にグライダーに乗っている姿が確認できました！
演じる俳優は明らかになっていませんが、登場するのは確実ですね。
原作でのグリーン・ゴブリンは？
巨大軍需企業の社長だったノーマン。アクシデントにより血清を顔から浴び、超人的なパワーを手に入れます。しかし、元々凶暴だった性格はさらに暴走し、容姿も醜くなってしまいます。
「スパイダーマン」(2002)での登場
原作と同様に社長でありながら、天才科学者でもあるノーマン・オズボーン。ピーターの親友のハリー・オズボーンの父親でした。映画では研究に追い込まれたことから自らパワー増強剤を服用し、グリーン・ゴブリンという別人格が生まれ暴走してしまいます。ピーターは対峙する相手が親友ハリーの父と知らずに戦い、正体がやっと分かったのも束の間、自分で仕掛けた罠にかかってしまいグリーン・ゴブリンは命を落とします。
「アメイジング・スパイダーマン」(2012)での登場
リブート(再始動)作品の「アメイジング・スパイダーマン」の続編にも登場しました。
「アメイジング・スパイダーマン2」では、ノーマン・オズボーンの息子であり、ピーターの親友でもあるハリー・オズボーンがグリーン・ゴブリンになってしまいます。
ハリーは病にかかってしまい、治療のため蜘蛛の毒素が必要となりピーターに頼みますが、危険が大きいと断られてしまいます。ハリーは父親の研究所から蜘蛛の毒素を見つけ、自らに注入することに。しかし病は治るどころか、心も体も蝕まれグリーン・ゴブリンとなり、ピーターに復讐します。戦いの末にゴブリンはなんとか倒したものの、ゴブリンに拉致されていたピーターの恋人・グウェンは落下してしまいます。ピーターは慌てて蜘蛛の糸を伸ばしますがわずかの差で間に合わず、地面に強く打ち付けられたグウェンは命を落としてしまいます。
エレクトロ(マックス・ウェル)
はっきりと姿は確認できませんでしたが、予告では激しい雷のシーンが登場し、ポスターにも中央に稲妻が走っていることから、エレクトロの登場も示唆されています。
原作のエレクトロは？
電気技師を諦め、電気工事人として働くマックス。落雷が体に直撃し一命を取り留めるどころか、電気を自由自在に操れるパワーを得ます。家庭環境が複雑で内気な性格だったマックスは、今まで抑圧されていた感情を反動に、エレクトロとなって悪事を働きます。
「アメイジング・スパイダーマン2」(2014)での登場
優秀な電気技師だったマックスは、遺伝子操作された電気うなぎが入っている水槽に落下し、噛まれてしまいます。大爆発が起き、全身を火傷しますが、目を覚ますと電気を自在に操れるようになったことに気づくマックス。
エネルギー源である電気を蓄えるために街に出ますが、市民は大混乱に。自身がしていることを理解しながらも、自我が制御できずエレクトロとなり暴走してしまいます。後に刑務所に収監されましたが、グリーン・ゴブリンに話を持ちかけられピーターをともに倒す決意をします。激しい戦いの末、ピーターと恋人のグウェンにより家電流を浴びさせられ、エレクトロは敗れてしまいます。
サンドマン(本名：ウィリアム・ベイカー 通称：フリント・マルコ)
エレクトロ同様にはっきりと姿は見えませんでしたが、予告とポスターから登場する可能性が非常に高いことが伺えます。
原作のサンドマンは？
悪事に手を染めて刑務所に収監されていたウィリアム。脱獄を試みるも刑務官に追われ、逃げている時に軍の核実験室に迷い込んで爆発に巻き込まれます。命は助かりましたが体が砂の分子を融合してしまい、サンドマンとなってしまいました。
「スパイダーマン3」(2007)での登場
原作同様、刑務所に収監されていたフリントは脱獄をするも、警察に追われてします。必死に逃げるも、迷い込んだ先は電子分解装置の実験中。体の分子が砂になってしまい、サンドマンになってしまいます。集中して自我を保つと人間の姿に戻ることはできますが、警察に追われていたことからパワーを使って暴走します。ピーターとも対峙しますが、自らの行いを後悔しピーターに胸の内を明かし和解して物語は幕を閉じます。
悪事を繰り返し刑務所に収監されるだけでなく、脱獄犯でもあったサンドマンは、他のキャラクターよりヴィランになる要素を十分に持っていました。しかし、ピーターとサンドマンどちらも命を落とすことなく和解するという展開は、実写化されたヒーロー映画には珍しいですよね。
「スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム」では、ヴィランではなく、ピーターの味方になる展開もありそうです。
考察⑤シニスター・シックスが結成される？
今回の予告とポスターで、以前から噂されていたシニスター・シックスの結成の可能性がさらに濃厚になってきました！
シニスター・シックスとは、スパイダーマンを倒すために結成された悪のヒーローチームのこと。
先ほど紹介した4人のヴィランはもちろん、
- ヴェノム
- スコーピオン
- ヴァルチャー
- ミステリオ
- クレイブン・ザ・ハンター
- ショッカー
…と、アベンジャーズと同じように、作品毎にメンバーもチームをまとめるリーダーも入れ替わって構成されます。
そんなシニスター・シックスのメンバーから、今後登場が予感されるキャラクターを2人紹介します。
ミステリオ(クエンティン・ベック)
「スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム」でメインヴィランだったミステリオも、シニスター・シックスのメンバーです。
ピーターが倒したかのように思われたミステリオ。幻覚を操るためにイヤーピースをずっとつけていましたが、息を引き取ったと見られるシーンではイヤーピースが消えていることに気づきましたか？ジョン・ワッツ監督はミステリオは本当に死んだのか？という問いに対して、死を断言する発言はせずに濁しています。「スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム」の展開を考えると、ピーターの正体を晒すために自分の死さえも演出した可能性も考えることができます。
スコーピオン(マック・ガーガン)
— Michael Mando (@MandoMichael) March 8, 2020
実は「スパイダーマン：ホーム・カミング」で既に登場しています。ピーターが乗り込んだフェリーでの武器の不正取引の現場にいましたが、悪事が暴かれ刑務所に収監されてしまったマック・ガーガン。
映画の最後では、ピーターに取引を邪魔され収監されたことを恨み、同じく刑務所にいたヴァルチャーにスパイダーマンの正体を迫ったシーンがありました。原作でのスコーピオンは、名前の通りサソリの力を得たヴィラン。「スパイダーマン：ホーム・カミング」に登場した男もマック・ガーカンであるだけでなく、トレードマークであるサソリのタトゥーが映っているのでスコーピオンとみて間違いありません。
刑務所では復讐心を露わにしていたので、再度登場する可能性が高そうですね。
登場が決まっている4人のヴィランだけなのか、さらに登場してシニスター・シックスとなるのか、皆さんはどのように予想しますか？
これまでのMCU作品では、メインヴィランとの戦いが描かれてきたので、複数のヴィランが登場するとなると全く異なる映像と展開になりそうでとても楽しみですね。
まとめ
原作や過去のスパイダーマン作品と照らし合わせながら「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」の予告考察を紹介しました。
これまでのMCU作品では、ヒーローとメインヴィランの戦いが描かれてきたので、複数の個性あるヴィランが登場！となると全く異なる映像と展開になりそうでとても楽しみですね。
予告では、ピーターの様々なスーツも登場したり、過去のスパイダーマン作品を思い出させるオマージュがあったり…と予告を見るたびに新たな発見ができます。
作品をより堪能できるよう、今後解禁される情報も楽しみに待ちましょう！
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