11月24日からDisney+にて配信される「ホークアイ」。
予告はもうご覧になりましたか?
クリスマスソングが軽やかに流れる中、華麗なアクションとコメディ要素を感じるポップな作風の「ホークアイ」。
近年のMCU作品は、シリアスな題材を扱うことが多かったので、久しぶりに純粋にヒーローものを楽しめる作品となりそうですね。
今回は、ドラマ「ホークアイ」の予告考察と原作・キャストを紹介します。
短い予告からも、原作と非常に似た人物や設定が伺えるんです。
配信前に、原作もおさらいしてより作品を楽しみましょう!
目次
主人公・ホークアイについて
アイアンマンのようなスーツもなく、キャプテン・アメリカやソーのように超人的なパワーもない。生身の人間であるホークアイの本名はクリント・バートン。
近年では、単独作品が公開されたばかりのシャンチーやキャプテン・アメリカを引き継いだサムなど、特殊能力を持たないヒーローが次々に描かれていますが、ホークアイはまさに先駆けの存在と言えますよね。
家庭を持ち、父親でもあるホークアイ。冷静な一面を持ちながらも、常に仲間を想う熱さも兼ね備え、とても魅力的なキャラクターですよね。父親としての人格を感じさせる場面も多く、シリーズを追うごとにどんどん魅力を感じる!という方も多いのではないでしょうか?
そんなホークアイの初となる単独作品。
まずは、MCU作品での登場と時系列をおさらいしてみましょう。
MCUでのホークアイ
「マイティ・ソー」(2011)
ホークアイが初登場したのは、「マイティ・ソー」(2011)。この時はアベンジャーズの結成もなく、シールドのいちメンバーとして描かれていました。
「アベンジャーズ」(2012)
この作品でも、シールドのメンバーとして登場していましたがロキに操られ、洗脳が溶けたのちに敵と対峙する際、自然とアベンジャーズに加わっていきます。
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)
近年では、ヒーローを扱いながらも現実的でシリアスな作品も多いMCUですが、これまでとは一転、少しダークな雰囲気をまとうエイジ・オブ・ウルトロン。この作品では、ホークアイに家庭があったことが明かされ、ヒーローと父親と二つの顔を持つ彼を見ることができます。また、初登場したワンダがアベンジャーズになるきっかけを与えた、ホークアイの言葉に胸を打たれた方も多いのではないでしょうか?
超人的な力も、特殊なスーツも持たない彼から、ヒーローとは何かを問いかけられ、非常に存在感のある描かれ方でした。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016)
前作では、息子が新たに生まれ、家族と過ごすために引退したと思われたクリント。ヒーローが国連の管理下に入るソコヴィア協定を巡り、国連側であるトニーと対峙したスティーブは窮地に立たされてしまいます。スティーブに力を貸すために再び闘うクリントですが、ソコヴィア協定を受け入れなかったことで悲劇を招き、海上のラフト刑務所に投獄されてしまいます。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)
なんとインフィニティ・ウォーに登場しなかったクリント。投獄後にスティーブが助ける姿はみられますが、その後ははっきりと描かれないままだったのでファンからは不満の声が上がっていました。登場はしなかったものの、その後の会話からソコヴィア協定を受け入れ自宅軟禁中であったことが伺えます。
エンドゲームは、サノスのデシメージョンによりクリントの家族が全員消えてしまう場面から始まります。前作に登場しなかった分、娘に弓を教える姿を微笑ましく思うも、その直後の辛い現実には胸が痛みましたよね。その後は日本刀を操り、コスチュームも変わったローニンとして登場。アベンジャーズでの華やかな活躍からは一転、裏社会を制裁するローニンとなった姿には家族を失った悲しみや、サノスとの闘いに参加しなかったことへの後悔が感じられました。
「ブラック・ウィドウ」(2021)
記憶に新しいナターシャの単独作品では声のみ出演。ナターシャの暗殺計画に参加していたクリントですが、シールドにスカウトしていたことが明らかになりました。
ブラック・ウィドウで描かれた時系列は、アベンジャーズが事実上解散した「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の直後。よって、ホークアイでの時系列はクリントの登場が最も新しい「アベンジャーズ/エンドゲーム」の後になります。
ドラマのセットには「2025年」と描かれたポスターが映っており、2023年設定のエンドゲームから2年後であることが伺えます。
原作でのホークアイ
MCUでは、シールドの一員として登場したクリント。初めから渋い魅力あふれるかっこいいキャラクターでしたが、なんと原作ではヴィランとして初登場しています。「Tales of Suspense」にて初登場を果たすも、泥棒に間違われたことから逃げざる終えなくなり、ヴィランとして描かれてしまうというなんとも残念な設定でした。しかし、その後には無事仲間に認められ、第1期のアベンジャーズの主要メンバーに迎えられています。
MCUでは男女を越えた友情を感じさせるクリントとナターシャ(ブラックウィドウ)ですが、原作では恋人関係なのも、原作と異なる点です。
物語のキーとなる「ローニン」って?
「アベンジャーズ/エンドゲーム」では、日本刀を持ち裏社会を制するローニンとして登場したクリント。弓を持たず、コスチュームも異なるのはなぜ?
ドラマシリーズでも、扱われる重要ポイントなのでおさらいしてみましょう!
そもそも原作のクリントは、
ホークアイ ゴライアス ローニン
と3つの異なるヒーローネームを持っています。ホークアイは言わずもがな、お馴染みの弓を持った姿。
次のゴライアスは、クリントがピム粒子によって巨大化した姿です。しかし、この名前はクリントだけが名乗っていたのではなく、アントマンや「アントマン&ワスプ」(2018)でゴーストを助けた助手のビルフォスターなど、様々なヒーローが名乗っているため彼だけのヒーローネームではありません。
ローニンも同様に数々のヒーローが名乗っており、クリントは2代目のローニンです。
初代のローニンであるエコー(マヤ・ロペス)は、聴覚障害を患いながらも相手の動きを瞬時に再現し闘うヒーローでした。しかし、姿を隠し日本に潜入したことをきっかけにローニンと名乗り始めます。
2代目であるクリントは、原作では一度命を落としています。後にスカーレットウィッチの力により復活しますが、残念ながら彼は記憶を無くしてしまいます。これまで確立してきたアイデンティティを自ら手放し、エコーからコスチュームを引き継ぎローニンとして活動を始めます。
…そう!「ローニン」とは、姿や名前を隠すためのヒーローネームのことなんです。クリントの後には「ブラック・ウィドウ」(2020)にも登場したレッド・ガーディアンが3代目、MCUによって再実写化が決まったブレイドが4代目となり、それぞれの事情から素性を隠すためにローニンを名乗りました。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」ではローニンとして黒いコスチュームに身を包んだクリント。
MCUにおいて、インフィニティ・ウォーでは自宅軟禁中という設定で闘っていませんでしたが、サノスの勝利により家族を全員失ってしまう結果に。闘わなかったことへの後悔や罪悪感から、ホークアイという華々しい過去を捨て、姿を隠しローニンとなり復讐を果たしていたのではないでしょうか。
初代ローニンであるエコーが日本に潜入したことから、ローニンがヌンチャクや日本刀を巧みに操るキャラクターである背景を知ると、わずかなカットながらなぜクリントが日本語を喋っていたのかも納得しますよね。
「ホークアイ」予告徹底考察
ドラマシリーズでは「アベンジャーズを辞めたい男」として描かれるクリント。
では、公開された予告からそれぞれ気になった点を考察していきましょう!
クリントの耳に補聴器?原作と同じ?
相変わらず子煩悩なクリントが描かれ、平和に思われたエンドゲーム後の世界。
しかし、引退したはずのローニンの姿がテレビに映し出され、クリント自身も事態に巻き込まれていく様が描かれています。「クリスマスには帰る」と娘を説得し、車に乗せるクリントの耳には補聴器のようなものが…。
実は、原作で相手の武器に対処したことにより難聴者となってしまいます。
補聴器を使用しながら闘う姿も描かれたので、ドラマシリーズでもなんらかの事情により難聴者となってしまうのかもしれませんね。
ホークアイをつぐのはケイト・ビショップ?
ローニンの出現が報じられたのを目にし、正体を突き止めるクリント。しかし、マスクを取ったら、ヘンリー・スタインフェルド演じるケイト・ビショップが。「ホークアイ!」と驚く顔から、彼女がホークアイのファンであることが伺えます。
彼女のコスチュームは原作とそっくりに描かれています。ホークアイを引き継いだことから、原作と同じようにヤングアベンジャーズにへの加入も大いに期待できそうですね。
ヘンリー・スタインフェルド(Hailee Steinfeld) 「バンブルビー」や「スウィート17モンスター」など数々の話題作に出演。 「ピッチ・パーフェクト」や「はじまりのうた」で歌声を披露したことから、アーティストとしての活動も始め、幅広く人気を集める。「スパイダーマン スパイダーバース」には声優として出演。
窓を破ったのはトラック・スーツ・ドラキュラズ?
どうやら家族には内緒のままケイトと行動を共にするクリント。その後、ケイトの家と思われる窓に火を投げつける集団は、おそらく原作に登場するトラック・スーツ・ドラキュラズです。原作では家を襲撃するマフィア集団ですが、まさしくクリントとケイトに敗北してしまいます。
主要なヴィランではなさそうですが、彼らが何者かに追われて危機が迫っていることは確かですね。
ワインを持ったボブの女性はマダムマスク?ケイトの母親?
その後予告に一瞬映る、ワインレッドの服を着た女性が登場します。この女性は、「マダムマスク」というヴィラン?ケイトの母親のエレノア・ビショップ?と考察が飛び交っています。
以前から、海外メディアで「マダムマスク」という女性のヴィランが登場するのではと予想されていました。マダムマスクはドラマシリーズの「エイジェント・カーター」ですでに登場しています。しかし、エージェント・カーターはMCUの製作ではなく、時代も異なることから全く新しいマダムマスクとして登場を果たすのかもしれません。
元々はアイアンマンのヴィランでしたが、原作ではホークアイの宿敵としても描かれているので可能性としては十分に考えられそうですよね。
ヴェラ・ファーミガ(Vera Farmiga) 「ディパーテッド」「マイレージ、マイライフ」「エスター」など数々の話題作に出演。アカデミー賞でのノミネート経験も。
登場するゴールデンレトリバーまでも物語の鍵に?
クリスマスのカチューシャをつけたゴールデンレトリバーが予告で登場します。よく見ると、片目が潰れていますが…こちらも原作通り。先ほど紹介した、マフィアのトラックスーツドラキュラズのメンバーが飼っていましたが、後にクリントの相棒になります。
煌びやかなクリスマスの街並みを歩く「ホークアイ」のポスター。よく見ると、ケイトとクリントの間に一緒に歩いているんです。
エンドゲームのネズミ然り、まさかの状況を救う重要な鍵となるかもしれませんね。
初代ローニン・エコーが登場!
ケイトとクリントが背を合わせ闘うシーンの後に、赤い照明に照らされた女性が登場します。こちらの女性は初代ローニンであるエコー(マヤロペス)であることが分かっています。予告に登場したのはアラクア・コックスという女優。彼女自身が聴覚障害を患っており、原作のエコーの設定と共通点を持っています。聴覚に弱点がある分、読口術や手話を得意とし闘うヒーローであるエコー。自身の経験から、役柄を誰よりも理解したアラクア・コックス演じるエコーの姿を見るのが楽しみですね!
アラクア・コックス(Alaqua Cox) ネイティブアメリカンの新人女優。「ホークアイ」でデビューを果たす。生まれながらに聴覚障害を持ち、右足は義足を使用。
メインヴィランはピエロ(クラウン)?
原作においても、ホークアイと対峙し難聴の原因を作った傭兵であるピエロ(クラウン)が今回のメインヴィランではないかと予想されています。演じる俳優はフラ・フィー。彼のインスタグラムにはマーベルに関する投稿が上がっています。原作では不気味に描かれていましたが、ヴィジュアルも含めどのように実写化されるのか待ち遠しいですね。
フラ・フィー(Fra Fee) アイルランド出身の俳優、歌手。名門マンチェスター大学に入学、後に王立音楽院を卒業。現在注目されているAmazonオリジナル作品「シンデレラ」にも出演。
まとめ
11月24日から配信されるホークアイ。過去のドラマシリーズは、ワンダヴィジョンが全9話、「ファルコン&ウィンターソルジャー」と「ロキ」は全6話で構成され配信されました。ホークアイも同様に6話構成と噂されていますが、本当だとしたら最終回を迎える日は12月22日。ドラマと同じようにクリスマスシーズン真っ盛り!現実とリンクし、なんとも粋な演出ですよね。
痛快なバディーものと予想された「ファルコン&ウィンターソルジャー」が、人種や難民問題をも扱う人々の胸を打つ物語であったり、ミステリーやサスペンスを感じさせる始まりから、ラブストーリーやファンタジー要素までもが盛り込まれた「ロキ」のように、特にドラマシリーズが始まってからは、作品の雰囲気や展開が全く読めないMCU。
軽快なクリスマスソングと共にクスッと笑える予告の「ホークアイ」ですが…こちらもどのような作品になるのかが全く読めないのも醍醐味ですね。
今後新たに公開される予告や、出演者たちのSNSもチェックし、配信を楽しみに待ちましょう!