今回の記事では、2017年のプロ野球セリーグベストナインをまとめて紹介します。
目次
選考基準とは?
まず、ベストナインの選考基準ですが普段からプロ野球の取材に関わっているマスコミ関係者が投票権を所持しており、明確な選考基準はありません。
そのため一つのポジションで二人の選手が受賞するケースも存在し、過去にもそのような事例がありました。
シーズン終盤に活躍した選手の方が選出される可能性が高く、ファンの印象と乖離していると言われることもあります。
選考後にどの様な基準でその選手はそのポジションに選ばれたのかと言った申し開きも行われません。
ベストナイン投手 菅野智之(巨人)
シーズン通してローテーションを守り25試合に登板して6完投、4完封、防御率1.59。
一試合投げても2点取れるか否かという完璧な投球を披露し、勝率0.773と非の打ち所のない内容でした。
チームは4位と振るいませんでしたが、一人で12個の貯金を作りました。
記者の間でも268票を集め、2位の広島藪田投手に大差を付けています。
優勝が広島ですから、ベストナインにも選出されそうですけど、それだけシーズン通してプロ野球の取材関係者に印象づけることが出来た結果です。
ベストナイン捕手 會沢翼(広島)
106試合に出場、盗塁阻止率が0.240と極端に低いが打力が捕手の中では高い水準に入り、特にヤクルトの小川泰弘投手を対戦打率0.556と得意投手も作っていて、チームの優勝にも貢献しました。
2位は巨人の小林誠司で盗塁阻止率1位でしたが、チームが4位という事と、イメージの問題で選出されたと考えます。
数字だけ見れば捕手のベストナインは明らかに違うと考えますが、やはりプロ野球マスコミ関係者の主観が大きく関係しています。
ベストナイン一塁手 Jロペス(DeNA)
142試合に出場し、規定打席も達成しており30本塁打105打点とチームに大きく貢献し、マツダスタジアムと神宮球場で高打率を叩き出しています。
また、大振りのバッターかと思えば、場面によってバッティングを変えて勝負してくるクレバーな部分もあります。
出塁率は0.330ですが、OPSは0.863とチーム貢献度はとても高いです。
また日本球界にも6年在籍しており、2位の広島の新井貴浩を大きく引き離してベストナインを手にし、エラーもシーズン通して6個と堅実でした。
ベストナイン二塁手 菊池涼介(広島)
数字に表れないアクロバティックな守備が得意で、その守備を見たファンは驚嘆してしまいます。
何本のヒット性の当りをアウトに持ち込んだか解りません。
一般のファンだけではなく味方のベンチも絶大の信頼を寄せています。
規定打席も達成し、打率も0.275、出塁率も0.311と選球眼の良さも解る数字が並んでいます。
2位のマギー選手を大きく引き離しベストナインを獲得していて、エラーもシーズン通して5個と堅実です。
ベストナイン三塁手 宮崎敏郎(DeNA)
若かりし頃は大ぶりなバッターでしたが、近年はどちらも打てるバッターへと成長し、2017年は打率0.323で首位打者を獲得しました。
一塁や二塁手として出場しましたが、主に三塁手として出場し守備率0.990と堅実です。
クライマックスシリーズでも、シャープな打撃で貢献し今やチームの大黒柱と言っても過言ではありません。
また、2017年は前年の年俸1200万円から3000万円へと大幅UPにこぎ着けました。
2位の広島安倍選手を大きく引き離してベストナインを獲得しました。
ベストナイン遊撃手 田中広輔(広島)
143試合すべてに出場し35盗塁、打率0.290と切り込み隊長として貢献しました。
また、出塁率も0.398とチームに貢献しました。
このぐらいの数字があると常にランナーを置いている状況にあるため、他の打者に甘い球が来るようになり打ちやすくなります。
2017年は年俸も4100万円から7800万円に跳ね上がり、背番号も63から2に変更になった年です。
レギュラー定着した年と言っても過言ではありません。
ベストナイン外野手 丸佳浩(広島)
広島カープの3番バッターとしてレギュラーを張っていました。
全試合に出場し最多安打も獲得しました。
選球眼が良くチャンスに打てる心強いバッターで、長打も巧打も出来るマルチな選手です。
規定打席も達成しており、長打率0.505、OPSも0.903とチームに大きく貢献しました。
横浜の濱口やヤクルトの山中などをよく打ってはいますが、阪神のメッセンジャーや巨人の菅野は苦手としています。
鈴木誠也(広島)
2017年はワールドベースボールクラシックに選出され、活躍チームでも4番に定着し115試合に出場規定打席も達成しました。
シーズン途中で怪我のため離脱しましたが、しかし打率3割とOPSが0.936とリーグトップとなりました。
筒香嘉智(DeNA)
2017年はワールドベースボールクラシックに選出され、ラミレス監督の方針によりシーズン途中で打順を3番に変更されクリーンナップを打ち、また最多四球を獲得し139試合に出場し本塁打28本規定打席も達成しました。
日本を代表する4番バッターとの呼び声もとても高い選手です。