道端を歩いてる埼玉の方に「応援しているチームはどこか」と問えば
十中八九「浦和レッズ!!」と返答が帰ってくる。
今日はそんな日本一熱いサポーターをもつ浦和レッズを特集していこうと思う。
浦和レッズといえば、熱狂的なファンの多さ。彼らはときどき対戦相手のサポーターと浦和レッズへの愛ゆえのいざこざを起こしてしまう、そんなサポーターでもある。しかし、それはクラブに対しても同じであり、ブーイングは日常茶飯事。
今シーズンはブーイングが鳴り止まない1年となったことだろう。Jリーグでは開幕前に実力のある選手を補強し、さらなるチームの選手層を厚くした。ところが、リーグ戦は14位と散々たる結果。試合後にはスタンドから「無能幹部は何をしているんだ」といった幕が下ろされていた。ACLでは準優勝とタイトルまであと一歩の戦いを見えたが、国内リーグでは久しく最低限求められる戦績すら残せていない印象を受ける。
選手層は厚いながらも迷走を続ける浦和レッズはどこへ向かうべきなのか、独自の視点で今シーズンを振り返っていこうと思う。
2019年12月7日に15年ぶりに横浜Fマリノスが優勝を飾り、今季のJ1が幕を閉じた。
最終節まで優勝争い、残留争いともに手に汗握る接戦、熱戦が多く展開され、Jリーグファンのみならず日本中で注目を浴びた。
なかでも、最終節の優勝争い同士の対戦カードとなった1位・横浜Fマリノスvs2位・FC東京の大一番は6万3854人を動員し、6年ぶりの最多来場者数更新も話題となった。
Cal-Cha編集部では、J1全クラブ18チームの今季の講評をはじめ、来季の注目選手や応援歌を紹介していこうと思う。
目次
浦和レッドダイヤモンズ
浦和レッズ基本データ
- 創設年度:1950年
- 前身団体:三菱自動車工業サッカー部
- 本拠地:埼玉スタジアム2002
- J1リーグ戦1回優勝(’06)
- 天皇杯2回優勝(’05,’06)
- ルヴァン杯優勝2回(’03,’18)
1991年にJリーグ加盟した10チーム(オリジナル10)の一つ。
国内三大タイトル(J1リーグ、天皇杯、ルヴァン杯)を全て獲得しているクラブの一つであり、
Jリーグクラブで初めてAFCチャンピオンズリーグで複数回優勝を成し遂げたクラブでもある。
なにより、J全クラブのなかでも特に熱狂的なサポーターが多いことでも有名である。
これは編集者個人の経験談であはあるが
「浦和の選手が出ないのならば、テレビで見る必要もない」
と発言するサポーターが一部いるのだから驚きである。
ここ数年はタイトルとは無縁であり、今季のリーグ戦も日本を代表するビッククラブとは思えない結果を残してしまっている。
過去元日本代表の阿部勇樹や西川周作はじめ、日本代表としても活躍している原口元気、槙野智章などが在籍している。
今季の総評
- 第14位/18チーム中
- 勝ち点37
- 9勝10分15敗34得点50失点
例年の浦和レッズに比べても低調な戦績で1シーズンを終えたと思われる。
50失点と1試合に1点は必ず取られており、守備陣の高齢化をはじめいろいろな問題を抱えているとの指摘もある。
ACLでは何とか「勝ち切る試合」をできていただけにそのスタイルをJリーグにも継続的に反映できれば、
最終節後の会長あいさつでブーイングの嵐になることもなかったのではないかと思う。
開幕戦はアウェイでのベガルタ仙台との対決となった。
天皇杯決勝の再来と言うこともあり、多くのファンが注目していた。
下馬評では浦和レッズに軍配が上がると考える層が多いなか、キックオフした。
開幕戦特有の雰囲気なのかゲームは開始から硬い展開が続く。
両チームとも守備面では引き締まった球際の激しいサッカーを前後半を通して完遂する。
攻撃面では厚みのある攻撃をできず、0-0のノースコアドローの結果に終えた。
第5節では当時まだ負けなしのFC東京をホームに迎え撃つが、
ホームの意地を見せなんとか1-1の同点で勝ち点1を得ると、
第7節ではガンバ大阪との因縁の対決をアウェイながら制することに成功する。
この勢いをそのまま継続して優勝争いのレースに名乗りを上げるかに見えたが、下位争いを演じていた磐田に敗走してしまう。
ACLとの連戦のなかチームのやりくり面でも選手層の薄さを感じさせることはあったがその形が如実に現れたものとなってしまう。
これでチームが暗礁に乗り上げてしまうと、守備陣は崩壊してしまい、第10節から第14節の1か月間で11失点と大量失点をしてしまう。
結局最後までチームとしてリズムを取り戻すことができず、監督の電撃解任等をはじめチームとして迷走し続けた。
そんななか迎えた最終節は前回勝利を収めたガンバ大阪をホームに迎え撃つことになる。
G大阪は前回ホームで敗戦しているだけにリベンジに燃えており、浦和レッズも有終の美で終えるためには絶対勝利が必要な試合であった。
しかし、ショートカウンターからドイツ帰りのガンバ大阪・FW宇佐美貴史にゴールを決められてしまう。
一度はMF柏木のFKで同点に追いつくもG大阪の強力なFW陣をとめることができず、1-3で敗れてしまう。
来季に向けて、スタンドから罵声を浴びた”無能フロント”と幹事がどのようにチームをマネジメントしていくのか、
日本代表級の選手を多く擁するチームだからこそ求められる高い基準をクリアするための施策を取るのか注目である。
Jリーグ中盤でチームの攻撃を担っていたプレーメーカー・柏木陽介が負傷離脱してしまうとチームの攻撃が単調になってしまう傾向が見られた1年でもあった。”替えがきかない選手”であることは選手評価としては良いことだが、チーム事情から考えれば年齢等を考慮しても新しい攻撃の主力選手が出てこなければいけないと感じざるをえない。
編集者イチオシ!!2020シーズンの注目選手
橋岡大樹
- 生年月日:1999年5月17日
- ポジション:DF
- 所属:浦和レッズユース→浦和レッズ
U-22日本代表の一員として1年を通して選出され、
クラブでも18試合出場2ゴール3アシストとチームが上手くいかないなかで
個人としては満足のいく結果を残した。
2019年末にはE-1選手権でA代表デビューを果たすなど
日本代表監督である森保一監督からも厚い期待を寄せられていることが見て取れる。
2020年は東京オリンピックが開催されるとしであり、同年代には湘南でレギュラーの座を得ているDF杉岡大輝やサガン鳥栖DF原輝綺らがおり、
U-22日本代表のなかでも一番の激戦区となっていることを考えると
来季のさらなるアピールが必要不可欠であり、注目である。
関根貴大
- 生年月日:1995年4月15日
- ポジション:MF
- 所属:浦和レッズユース→浦和レッズ→シント=トロイデン→浦和レッズ
独・インゴルシュタット、ベルギーのシント=トロイデンでの海外挑戦は正直にいうと失敗に終わってしまった。
そういう意味では来季は24歳という年齢を考えると2度目の海外挑戦に向けた再起の1年目とも言えよう。
今シーズン途中から低空飛行を続けた浦和レッズの救世主としての活躍を期待されていたが
毎試合で好調なプレーを見せてくれたわけではない。
しかし、ACL準決勝・第1戦の広州恒大戦で2得点に絡む活躍で勝利に貢献するなど大一番ではしっかりと結果を残しており
継続して結果を残していけるのか来季に期待である。
武田英寿
https://youtu.be/jJhlHBsR4dc
- 生年月日:2001年9月15日
- ポジション:MF
- 所属:青森山田高校→浦和レッズ
高校サッカーの強豪校・青森山田高校在学であり、2年時には2年生唯一のレギュラーとして、全国高等学校サッカー選手権大会の優勝に貢献した。
3年時には伝統の10番を引き継ぎ、令和初の高校選手権でも注目されている選手のひとりである。
ビッククラブであり、多くのベテラン勢が占めるスタメンの座にどうやって割入っていくのか注目である。
まだ18歳であることを考えれば、今後の活躍に期待を寄せるのは当たり前である。
今からでも間に合う!!現地観戦のすすめ
今年のJリーグは手に汗握る接戦、熱戦が多く展開され、Jリーグファンのみならず日本中で注目を浴びた。
読者のなかには友達に誘われてなんとなく会場に足を運んだ人やJリーグにハマって初めて試合観戦をしに行った人もいるだろう。
そんなみなさんのために現地観戦の楽しみ方をひとつだけ紹介する。
それは…「応援歌チャント」である。
テレビでは伝わらない臨場感や高揚感を周りのサポーターと声が枯れるまで感じることができるのが現地観戦の醍醐味であると思う。
そこで今日は浦和レッズの応援歌これだけは押さえといて欲しい動画を参考に紹介していく。
- アイーダ(5:05~)
- PRIDE OF URAWA(0:00~)
- 大脱走(6:54~)
- GO WEST(8:22~)
- WE ARE DIAMONDS(16:22~)
基本的に応援歌チャントは簡単なリズムと言葉で作られているものが多いため、
初めての人でも一緒に盛り上がれるように配慮されているので安心できるのがいいところでもあります。
「アイーダ」は日本代表の応援歌チャントのも使用されている有名のチャントであり、
日本代表のCMでもたびたび用いられているため、一度は皆さん聞かれたことがあるフレーズかと思います。
日本一熱いサポーターたちの魅せる応援は選手を鼓舞し、会場のボルテージを高めるほどです。
ぜひ気になった人は自分でも調べてみてお気に入りの応援歌チャントを見つけてほしい。
この記事で少しでもJリーグないしはサッカーに興味を持ってくれる人が増えたら幸いです。