内海英華 リセールチケット一覧

内海英華（うつみ えいか　本名：田中愛子）は、1960年大阪府大阪市出身、上方落語協会所属の上方寄席囃子三味線奏者、女道楽師。少女時代から二代目桂春蝶のファンで落語に興味を持ち、中学生の時、春蝶に入門志願をしたが断られる。初芝高等学校を卒業後、講談師の3代目旭堂南陵に知遇を得て1978年に入門し、1979年新世界新花月にて女流講談師としての活動を開始したが、病を得て廃業。その後、1981年に漫才の内海カッパに入門し現在の芸名を得る。「女放談（三味線漫談）」で一世を風靡した吾妻ひな子に興味を持ち、三味線の稽古をはじめる。1982年寄席囃子三味線方の桑原ふみ子（長唄の杵屋柳翁）に入門し、以後桑原あい子の名で寄席三味線奏者としても活動。 2002年、2代目桂春団治五十回忌追善興行に参加し、春団治未亡人の河本寿栄（先代 桂春駒）のもとで絶えた演芸「女道楽」の復活に乗り出した。2009年、国立文楽劇場にて独演会を開催、立花家橘之助の十八番「浮世節　たぬき」全曲を演奏。 山田五十鈴が民話芸術座公演「たぬき」の劇中で披露して以来、演奏が途絶えていたため話題となり、現在は現役芸人で全曲版を演奏できる唯一の芸人である。2006年にはビッグバンド「アロージャズオーケストラ」のリーダー宗清洋氏のカルテットと共に、邦楽とジャズの異色のコラボレーションバンド「宗清洋と粋～てすとさうんど」を結成し、新たな音楽の可能性を追求するなど様々なジャンルで活躍。伝統を重んじつつも新たな挑戦を続ける、上方芸能界における貴重な存在である。