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Aぇ! groupのオリジナル楽曲一覧 Part.2
夏のカナタ(2019)
作詞:横山裕、Peach、高木誠司
作曲:Peach、高木誠司
ここからは舞台の挿入歌として制作されたユニット曲を2曲ご紹介します。
『夏のカナタ』は、2019年4月に開催された舞台「僕らAぇ! groupって言いますねん」の東京公演で披露された楽曲。
小島・草間・末澤によるユニットBTK(僕たち・とにかく・キムチ)の楽曲で、一世を風靡した韓国ドラマ「冬のソナタ」にちなみ、韓流スターのペ・ヨンジュンをイメージした衣装で同楽曲を披露しています。
コメディ色満載の見た目に反して繰り広げられる美しいハーモニーは、Aぇ! groupの根底に根付く高い音楽性を証明しています。
元々このユニットは関西ジュニア内で結成されており、小島・草間、大橋和也(なにわ男子)で『LOVE & KIMUCHI』という楽曲を歌っていたのが始まりでした。
新生BTKもとてつもなく高いクオリティを発揮しており、ふざけた内容の歌詞すらうっとりと聴かせてしまう草間の圧倒的歌唱力、末澤の正確なハモリや高音オブリガート、そして絶対に笑ってしまう小島のトンチキラップでAぇ! groupに新たな化学反応を生み出しました。
スパイシーLOVE(2019)
作詞:高木誠司
作曲:DR.DALMATIH3
つづけてご紹介する『スパイシーLOVE』は、舞台「僕らAぇ! groupって言いますねん」の関西凱旋公演で披露された楽曲です。
こちらは、正門・福本・佐野によるユニットBTC(僕たち・とにかく・カレー)の楽曲で、インド風の音楽にのせてカレーへの愛を歌い上げています。
2024年2月18日に配信された5周年記念ライブでは、思い出の舞台「僕らAぇ! groupって言いますねん」をリメイクし、新体制で同楽曲を披露しました。
女性用の伝統的な衣装・サリーに身を包んだ佐野や、ターバンを盛りに盛った正門、福本の後を受け継ぎアラジン完全体となった草間などツッコミどころ満載の装いでインド風舞踊を軽やかにパフォーマンスしています。
全力でふざけていくスタイルのせいか見落とされがちですが、異国情緒たっぷりな本作はメロディーを歌いこなすだけでも簡単ではありません。
そんな中でも、特に正門のハスキーな歌いまわしや佐野の感情を込めた甘い歌声は必聴です。
アエテオドル(2019年)
作詞:ヒゲドライバー
作曲:ヒゲドライバー
『アエテオドル』は、Aぇ! groupファンの間で高い人気を誇るダンスチューンです。
『Firebird』を楽曲提供したヒゲドライバーが本作でも作詞・作曲を担当。
前作と共通する魅力もありながら、本作ではさらにワイルドかつスタイリッシュな側面を描き出しました。
末澤と正門のWセンターの歌いだしに始まり、最後の最後まで中毒性たっぷりの本作は、Aぇ! groupのカリスマ性をダイナミックに感じさせる楽曲です。
何度も繰り返される“アエテオドル”というフレーズからは、何があろうと決して歩みを止めないという強い覚悟が伝わってきます。
この楽曲で特筆すべきは、特徴的なハモリの応酬です。
一般的には3度でハモることで美しいハーモニーを生み出すことが多いですが、『アエテオドル』では4度のハモリが多用されています。
音楽理論的に見ると4度の連続は和声的にあまり美しくないとされることから避けられる傾向がありますが、本作ではこの特徴的な響きが逆に剝き出しの感情をありありと表現しています。
そして、主にこの下ハモを担当しているのが、小島健です。難解な音程もなんのその、縁の下の力持ちでありながら、確実に楽曲のオリジナリティを引き出しました。
Party-Aholic(2020年)
作詞:MiNE
作曲:BJORNBERG JOAKIM CARL 、CHOKKAKU、TAKUYA HARADA
『Party-Aholic』は、Aぇ! groupの楽曲の中で最もセクシーな魅力に溢れた作品です。
この楽曲は、長年にわたってSMILE-UP.(旧:ジャニーズ事務所)に楽曲提供をし続けてきた一流の制作陣のセンスが集結した名作。
特に作詞を務めた天才凡人のMiNEは、SixTONESを中心に様々なグループへ彩り豊かな楽曲を書き下ろしてきました。
彼は多種多様なテイストを描き分ける天才ですが、とりわけ『Party-Aholic』のような楽曲では、露骨な表現をせずとも聞き手の想像力を掻き立て、妖艶な世界観を演出することができます。
メンバー一人ひとりの声質がハマるパート分けや、楽曲の世界観を投影した振付など細部までこだわり抜かれており、Aぇ! groupの新たな魅力を引き出しました。