【ヒロアカ】僕のヒーローアカデミア – 歴代主題歌総まとめ! 劇場版も徹底解説

【ヒロアカ】僕のヒーローアカデミア – 歴代主題歌総まとめ! 劇場版も徹底解説

目次

「僕のヒーローアカデミア」劇場版主題歌一覧

「ロングホープ・フィリア」/菅田将暉


映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」の主題歌で使用された曲です。2018年8月1日にエピックレコードジャパンより発売されました。

曲は映画用に書き下ろされたものですが、公開前に放映されたテレビアニメ第3期(後半)で、アレンジしたものがエンディング曲として起用されています。

CDの期間限定生産盤には、TVアニメで使用された「ロングホープ・フィリア(TV Limited)」が収録されています。

「ハイヤーグラウンド」/sumika


映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」の主題歌で使用された曲です。2019年12月11日にソニー・ミュージックレコーズより発売されました。

sumikaのボーカルを務める片岡健太は、今回のタイアップについて「脚本を読んで、この映画に賭ける思いが伝わって、只事ではないと感じました」と語っています。

映画のプロデューサーを務めた岡村和佳菜は、今回の主題歌に対してコメントを残しており「『似通らないそれぞれの旗を掲げて、光の方角へ進んでいこう』というメッセージは、まさに作品そのものを表す大切なメッセージでもあり、素敵な宝物を頂いた気持ちです」と述べています。

ロックでありながらポップな曲調で、sumikaらしさを残しつつ作品を音で表現した渾身の一曲をぜひご視聴ください。

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「エンパシー」/ASIAN KUNG-FU GENERATION


2021年8月6日に公開された劇場版第3弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』の主題歌と挿入歌は、2021年に結成25周年を迎えた4人組ロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)が担当しました。
オファー後すぐ原作を全巻読み、親友であるthe chef cooks meの下村亮介が共同プロデューサーとしてアレンジに参加しています。


アジカンがヒロアカの主題歌に起用されるのは今回が初。これまで『鋼の錬金術師(第1期)』や『NARUTO ―ナルト―』など、数多くのアニメ作品の主題歌を担当しており、実力は申し分のない存在でしょう。

今回の主題歌として使用される「エンパシー」は、映画に合わせて制作されたものとなっています。ちなみに“エンパシー(empathy)”とは、感情移入や人の気持ちを思いやるという意味があります。助けを求める人のためにあるヒーローを描いた作品でもあるヒロアカには、まさにぴったりのタイトルでしょう。

そして、今回初のヒロアカとのタッグを組むにあたり、アジカンの後藤正文(Vo&Gt)が、公式サイトでコメントを掲載しています。

「みんなちがってみんないい」みたいな言葉はとても美しいけれど、自分の個性についての悩みは尽きないですよね。
デクたちの成長を見ると、ヒーローたちにもそれぞれの悩みがあるんだなって思います。
ヴィランとだけじゃなくて、それぞれ自分と戦っている。そんな彼らの姿に勇気をもらいながら、主題歌を書きました。素敵な映画に参加できて光栄です。

http://www.asiankung-fu.com


早朝の静けさから夜が明けるような爽やかで心地よい楽曲で、歌詞には“個性”が違う人たちがどう通じ合っていくのかという悩みやためらいを表現しています。

〈生まれた場所に基づく風景を/虹彩や皮膚に紐づけた運命を/打ち消して/ただ認め合うような将来を夢見て〉と、流れるように綴る歌詞が素直に心に浸透します。アジカンらしい疾走感があるメロディにのせて、後藤が大らかな歌声で、個々の見た目も想いも自由でいいと全てを肯定してくれています。

映像作家の三石直和が監督を務めたMV映像には、俳優の野間口徹と神尾楓珠が親子役で出演し、後藤正文も登場しています。歌詞の〈まだ夢の残骸よ〉を回収するように、父役の野間口が後藤のギターに合わせて縁側で演奏し、ギター(音楽)を通じて父子が繋がり、そして前進する物語になっています。

MEMO



一発撮りのパフォーマンスを配信するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」では、映画音楽作曲家で演奏家である世武裕子のピアノアレンジでコラボが実現しています。バンドサウンドとはガラリと変化した圧巻のピアノバージョンも必聴で、微笑み歌う後藤からは楽しさが伝わってきます。


挿入歌「フラワーズ」は「作品の邪魔をせず、一部になれるように、アニメイターの方たちとチームになりたい」という気持ちで制作されています。〈終わりじゃなくて始まりさ〉という、失うことを知る人の諦めない心が印象的な歌詞で、ゆったりとしたメロディと哀愁ある歌声が胸をジーンと震わせます。

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「ホムンクルス」/Vaundy


2024年8月に公開された、完全新作オリジナルストーリーの劇場版第4作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の主題歌です。TVアニメ『SPY×FAMILY』第2期EDテーマや、2024年公開アニメーション映画『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』主題歌などを務めたアーティストVaundyが歌っています。


Vaundyも作品のファンであり「デクとその仲間たちにシンパシーを抱き、強く闘う主人公の姿に勇気づけられてきた」と語っています。自身には、常に”個性”とは先人から受け継がれてくるものなのだという考えがあり、本曲では自分の“個性”とは何かと問い、葛藤を抱きながら制作しています。

イントロから〈Oh-yeah〉と煽りヒートアップしているノリノリのサウンド。タイトルの「ホムンクルス」とは、ラテン語で人間の中には人間を操作する小さな人­間がいるという神話に基づいた「小さな人間」や、人工的に造り出すと考えられた「人造人間」の意味があります。


歌詞では〈起爆〉という言葉が何度も登場し、激しい感情を抑えきれない様子や、嵐の中に立ち向かう無謀さといった、独りぼっちの自爆的な感情がエネルギッシュに伝わってきます。

しかし、後半では、愛に触れ、人の言葉を再び信じて、未来に希望を見出して、血の通った温かな歌詞とメロディが曲全体を包み込んでいきます。本劇場版のオリジナルキャラクターのダークマイトを思わせる〈俺が来た〉の台詞も合わせて、激しさと温もりの緩急がありライブでも盛り上がる1曲。

MEMO



「ホムンクルス」と言えば、人間の遺体を元に作り出された“個性”を持つ改造人間のキャラクター脳無を思い浮かべますが、私たちが生きる現実世界でも、人間が機械と融合し、人間の脳にチップを埋め込んだ臨床試験も行われたりと、漫画の世界が現実化してきています。

ED主題歌「Gift」Vaundy


2024年8月に公開された劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』のED主題歌です。主題歌と同様にVaundyが歌っています。

弾き語りをしているようにギターが心地よくノスタルジーな雰囲気のあるバラードです。人の何気ない言葉に傷つけられ、何気ない優しさが心の隙間を埋めてくれるという“痛みと愛”を歌っていて、Vaundy特有のたゆたう歌声がじんわりと心に染み入ってきます。

“誰かが誰かのヒーロー”という作品の世界観ともリンクしつつ、何でもインターネットで検索し交流する時代に、親が子へ教える“人に優しくする”という道徳的な思想とアナログの温もりが生きています。主題歌「ホムンクルス」の制作時の“常に”個性”とは先人から受け継がれてくるもの”という彼の考えがED主題歌でも根底に垣間見えます。

「僕のヒーローアカデミア」まとめ

以上「僕のヒーローアカデミア」の歴代主題歌についてのまとめとなります。

原作・TVアニメ・劇場版の他にも、各種動画配信サービスにて、オリジナルアニメエピソードも配信されています。TVアニメ第1期と第2期をつなぐ『救え!救助訓練!』『Training of the Dead<トレーニング オブ ザ デッド>』(2017年公開)、第3期に位置する『生き残れ!決死のサバイバル訓練(前編/後編)』(2020年公開)、第5期の「エンデヴァー事務所インターン編」に位置する『HLB』『笑え!地獄のように』(2022年公開)の6作品です。

ヒロアカのアニメを観たことがない人は、その曲から熱いストーリーを想像できるでしょう。そして、観たことがある人ならば、曲からその時のストーリーを思い出し、懐かしさを感じるかもしれません。

アニメや映画に使われる音楽というものは、ただ添えられているだけではありません。その人、その作品を彩るためには欠かせない芸術の1つです。音楽が使われている作品は、それも含めて1つの作品であることを知ると、より楽しめることでしょう。


2024年8月5日発売「週刊少年ジャンプ」36・37合併号で遂に最終回を迎えた『僕のヒーローアカデミア』。

原作者の堀越耕平は、過去に2回打ち切りになった時に、当時の編集担当者が「諦めないで」と背中を押してくれたから「最後に自分の好きなものを描こう」と本作品の執筆に挑めた、10年の連載期間中も、常に編集担当者が隣で明るく助けてくれたと、自身の経験から“直ぐ側にいてくれる存在こそヒーロー”だと実感を込めて語っています。


実際に手を差し伸べてくれる人が、きっと自分のヒーロー。意外と身近にヒーローはたくさんいることでしょう。

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