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何度も“廻る”戦いの日々
サビの疾走感は、特別な力を得て以降の戦いの日々を描いているかのように思えます。サビ冒頭の“闇を祓って”という同じ言葉の繰り返しには、敵と何度も何度も刃交える描写が強調されているのもいいですね。
闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけとまだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を
サビ後半ではそんな戦いの日々での葛藤と、その先にある未来を望んでいる描写がされています。“走って 転んで”と、七転八起のように倒れる度に立ち上がる様は、大きな障害を前に抗う姿を感じさせますね。
“世界が待っている この一瞬を”という最後の締めのフレーズでは倒置法が用いられており、未来に対する平和をより印象づけるものとなっています。
廻廻奇譚・まとめ
Eveの主題歌「廻廻奇譚」は、作品の世界観に非常に寄り添った内容のものでした。ところどころ難解なフレーズなどが用いられていますが、それがより作品の不可解な世界を表現しているのも非常に魅力的です。
ところどころに仏教用語などを用いており、Eve本人が語っていた“歌う”ではなく“唱えたい”という想いが強く歌詞に表れているのだと思います。
今回はオープニング主題歌だけの解説・紹介でしたが、気になる方はぜひ歌詞の全文を調べてみてください。Eve本人曰く、他にも原作ファンであれば気づくフレーズなどが隠されているようです。
この機会に呪術廻戦に限らず、自分が好きなアニメの主題歌について調べてみると、こういった意図があるのか、と面白い発見があるかもしれません。
それではここまでご覧いただきありがとうございます。
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