アイドリッシュセブン(IDOLiSH7) – アイナナ珠玉の名曲7選

アイドリッシュセブン(IDOLiSH7) – アイナナ珠玉の名曲7選

Fly away! / 和泉一織・七瀬陸(IDOLiSH7)

お互いに語り掛けるようなポップで楽しげ曲調ですが、歌詞をしっかり聴いてみると、彼らの芸能活動に対する迷いや葛藤が表現されているのがよく分かります。

七瀬陸はグループのセンターを務めていましたが、自身の持病の関係で和泉一織とセンターを交代したというバックグラウンドがあります。

グループのセンターを外された者と、新たにセンターを任された者。

お互いが抱えていた不安や葛藤を乗り越えて、一緒に手を取り合いIDOLiSH7として高みを目指していこう、そういう意味が歌詞に込められています。

IDOLiSH7はただの仲良しアイドルグループではありません。アイドリッシュセブンの作品に登場するどのグループにも言えることですが、重い問題をそれぞれに抱えています。

陸は自分の病気のせいで思い描いていた未来が閉ざされたと思ってしまう時期がありました。しかしIDOLiSH7のメンバーは陸をフォローし、7人全員がお互いの欠けた部分を埋めることで初めて成立するグループだということを体現してくれたのです。

「Fly away!」の音をしっかり拾っていくと、軽快に流れていく音の後ろで重低音のベースが重く響いています。

IDOLiSH7の起爆剤である陸と、戦略的な視点でグループを引っ張っていく一織の関係性がサウンド全体にも盛り込まれているのです。

全体を通して明るいメロディーで構成されていますが、「こんなに厳しい世界じゃ 潰されてしまうだけだから」「3倍努力して 丁度人並みになれる気がするよ」などの歌詞から、これまで彼らが味わってきた苦しみを感じるようで、胸に強く響く一曲です。

フレフレ!青春賛歌 / 和泉一織・七瀬陸 (IDOLiSH7)、九条天(CV:斉藤壮馬)(TRIGGER)

IDOLiSH7TRIGGERによる特別ユニットとしてリリースされた「フレフレ!青春賛歌」は、気持ちの良いサウンドから始まる明るい雰囲気に仕上がっています。九条天が在籍しているTRIGGERの楽曲とは真逆のものです。

ポップな印象のイントロ部分からそのまま駆け抜けていくギター音が、彼らの悩みをかき消していくような印象を与えます。

陸と天は双子の兄弟で、天は陸の病気の治療費を稼ぐ意味もありアイドルとして精力的に活動してきました。

常にアイドルとして完璧でいようという天は仮の姿で、この曲の歌詞では仲の良い双子である陸との絆を感じます。

タイトル通り聴いている人を励ますような、歌っている本人達が自分を鼓舞しているような両方の意図を感じる曲です。

アイドルらしいアイドル、それは天からしたら完璧な姿であることかもしれません。しかしファンが本当に見たいのは、天の心が弾んでいる自然な姿なのかもしれません。

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ミライノーツを奏でて / Re:vale

Re:vale・メンバー

  • 百(CV:保志総一朗)
  • 千(CV:立花慎之介)

Re:valeはカッコいい雰囲気の曲が多いため、こういったメロディアスなタイプの曲に馴染みのなかった人も多いのではないでしょうか。

彼らの過去はとても重たく、ファンとしてもこの二人のエピソードを思い出すだけで身を切られるような思いをする人も多いはず。

Re:valeはオリジナルメンバーの負傷・脱退があり、その後任に収まったのが。過去があったからこそ今のRe:valeが成り立っている、その事実がストーリーの中でも何度も百を追い詰め歌えなくなったことさえありました。

百の普段のひょうきんさとは裏腹に、この曲の端々に彼の繊細さ、臆病さが表れています。

百の幼ささえ感じる歌声に応えるように、の包み込むような歌声が響き、二人のこれまでを想うと涙が溢れてしまいそうです。

過去のRe:valeにはなれないけれど、一人ひとりに意味があって、自分は自分にしかなれない。

百と千がお互いをかけがえのない存在として大切に想い、これまでの全てを乗り越えたのだと思わせてくれるメロディーが印象的な一曲です。

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