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『GOAT』EP全曲紹介・歌詞考察 Part.1
2024年3月6日にCDリリースされた『GOAT』に収録されている全6曲の紹介とともに、歌詞の考察をしていきます。
今回紹介する6曲は、すべてTOBEの初コンサート「to HEROes ~TOBE 1st Super Live~」にて披露されました。曲によってまったく異なる魅力があり、Number_iの表現力の高さに驚かされたファンも多いことでしょう。
コンサートは最終日の3月17日にPrime Videoにて世界同時生配信されましたが、4月26日(金)からは同じくPrime Videoでアーカイブ配信が予定されています。
『GOAT』EP一覧
『GOAT』のEP全6曲は下記の通りです。
- GOAT
- Blow Your Cover
- Is it me?
- Midnight City
- FUJI
- Rain or Shine
『GOAT』は出発点であり史上最高の楽曲
『GOAT』は、「Greatest Of All Time」=史上最高の・最高到達点という意味を持つスラングです。
直訳するとヤギを意味するため、GOATを表現する際に絵文字のヤギが使われることもあります。実際に初回限定版BのCDジャケット写真には、メンバー3人とともにヤギが写っています。
『GOAT』は新たなスタートを切る彼らの意思表示が感じられる一曲。
HIPHOP調の詞には彼らの強い想いがひしひしと伝わるワードが散りばめられています。
「何回だって立ち上がって」という歌詞には、これまで目指してきた夢が道半ばで途絶えたかに思えたときも、挑戦しつづけたからこそもう一度夢を追いかけるチャンスを得たと考えられるでしょう。
「俺らについてくりゃ見せてやる New World」、この詞からはこれまで表現できなかった自分たちを自由に表現してファンに新たな世界を見せてくれるといった期待をしてしまいますよね。
実際に『GOAT』にもアイドル時代には見られなかった歌詞の表現や世界観が存分に詰め込まれています。
また現在、日本出身で世界的な音楽アーティストと呼ばれる人は少数です。
そのなかで日本だけでなく世界に羽ばたくアーティストになる、という大きな夢をファンの目の前で叶えてみせるという強い決意が表れている「君の前で夢叶える Me」の歌詞。
TOBEのコンサートが全世界に配信されていることや、2023年11月15日発売の雑誌「NYLON JAPAN GLOBAL ISSUE04」のWカバーを飾ったことで、夢の一歩目を踏み出しているのは確実です。
「NYLON」はアメリカを本国とするファッション雑誌で、アメリカ、韓国、メキシコ、シンガポール、タイなどの世界各国で発行されています。
「NYLON JAPAN GLOBAL ISSUE 04」はバイリンガル仕様で日・英の2言語で表記されているため、本誌が海外で販売されています。
『Blow Your Cover』近くて遠い距離が切ない大人のラブソング
『Blow Your Cover』は、一線を超えているのに名前のある関係にはなれない、もどかしい距離感が漂う大人のラブソングです。
Blow Your Coverとは、日本語にすると“あなたの正体を暴く”という意味。どのような想いを胸に秘めて、自分との夜を過ごしているのかを知りたい心情を切なく歌った一曲といえるでしょう。
「君さえいればなんて柄にもないセリフごと飲み干した」というフレーズには、「好き」と言ってはいけない、言ったら関係が壊れてしまうといった心の葛藤を感じます。
これまでの自分では考えられなかった感情が込み上げてきているのに、グッと堪えているのが伝わりますね。
「平気だったはずのこの距離」には体から始まった関係だったはずが、相手に愛おしさを感じていることに気づいてしまい、今の距離感に思い悩む気持ちが表現されています。
サビの「もうちょっと」「More chocolate?」は韻が踏まれていることで、聴き心地がよく耳に残り、聴けば聴くほど切なくも甘い本曲に酔いしれてしまうこと間違いなしです。
2024年4月12日(金)に、2ndデジタルシングルとして『Blow Your Cover』の配信リリースが決定しています。
『Is it me?』英語詞で燃え上がる愛を表現
『Is it me?』は英語歌詞に隠された、情熱的な愛を歌う一曲です。
「I guess you’re the one」“きっと君が運命の人”と訳せるフレーズからこの曲が始まります。
聞き流してしまいがちですが、実は歌詞の始まりからストレートに愛を伝えている情熱的なナンバー。迷いなくたった1人を見ていて、2人だけの時が流れているような世界観です。
タイトルや歌詞中に出てくる「Is it me?」は、“それは僕なの?”と訳せます。
“あなたの頭のなかにいるのは誰?”という意味の英語詞から続くフレーズなので、相手に自分のことだけを見てほしいという気持ちが表現されているといえるでしょう。
歌詞の意味を考えながら聴いてみると、「Is it me?」が特別な言葉に聴こえてくるかもしれません。