BiSH(ビッシュ) – 楽器を持たないパンクバンド 爪痕を刻んだ名曲10選 Part.1

BiSH(ビッシュ) – 楽器を持たないパンクバンド  爪痕を刻んだ名曲10選 Part.1

「楽器を持たないパンクバンド」として大ブレイクし、アイドル界で異彩を放っている「BiSH」。

最近では人気バラエティ番組「アメトーーク!」で特集されるなど、著名人にも多くのファンがいることでも有名です。

何かと話題なBiSHですが、ファンの心をつかんで離さない理由は楽曲のクオリティの高さにもあります。

キャッチコピー通りのパンキッシュな楽曲はもちろん、哀愁のあるメロディも見事に歌いこなすのが彼女たちの魅力です。

今回は、BiSHのおすすめ曲を10曲紹介します。

BiSHのおすすめ曲10選

オーケストラ

2016年10月5日に発表されたアルバム「KiLLER BiSH」のリード曲です。

メジャーデビュー作では、キャッチコピー通りのハードコアパンク色の強い曲を発表したBiSH。ストリングスやピアノが印象的なこの曲は、当時のファンには衝撃でした。

BiSHファン以外の音楽ファンにも鮮烈な印象を与え、この曲をきっかけにファンになった、いわゆる「オーケストラ新規」も多いといわれています。

哀愁のあるストリングスと力強く疾走感のあるドラムは聴いた人の胸に強く響き、それに絡み合うメンバーの歌声はファンの心を熱く揺らしました。

ちょうどオリジナルメンバーのハグ・ミィさんが脱退したタイミングだったので、ハグ・ミィさんに向けた歌詞だったのではないかともいわれています。

BiSH-星が瞬く夜に

グループ結成から2か月半しか経っていない2015年5月27日にリリースされた「Brand-new idol SHiT」に収録されています。

「楽器を持たないパンクバンド」というキャッチコピーの通り、パンク色が強くて疾走感のあるナンバーですね。

メンバーが「新生クソアイドル」というキャッチコピーよろしく、馬糞にまみれながら歌う姿は衝撃的です。この曲のMVは「アメトーーク!」でも紹介され、大きな話題となりました。

MEMO

メンバーのアイナ・ジ・エンドさんがTwitterで「馬糞はカレーとピーナッツを混ぜたもの」と呟いていた(のちに消去)との情報もありますが、本物の馬糞なのかは不明。

ライブでこの曲を13回連続で披露したという、常識外れのエピソードが紹介されていたのも記憶に新しいですね。

後にBiSHの魅力のひとつとして語られる「真似したくなる振付」スタイルが確立した曲でもあり、ライブでも絶対に盛り上がるキラーチューンとなっています。

プロミスザスター

2017年3月22日にリリースされたシングル「プロミスザスター」

イントロから哀愁のあるピアノとストリングスに一気に引き込まれる、正統派の名曲です。

BiSHはこれまで、このような正統派の楽曲と常識外れの過激な曲を行ったり来たりしていました。前作の「オーケストラ」が正統派の楽曲だったことから、意表を突かれたファンも多かったでしょう。

メインボーカルの一人、アイナ・ジ・エンドさんが声帯手術のための休養から復帰した作品であり、ファンの不安を一気に払拭しました。

「ミュージックステーション」に初出演した際に披露され、BiSHのさらなるブレイクを後押しした作品です。

DEADMAN

BiSHのメジャーデビューシングル表題曲で、曲の長さはわずか99秒。

ハードコアパンクを基調としながら、キャッチーなメロディやドラマチックな展開を詰め込んでおり、何度聴いても飽きません。

「その常識も非常識もぶち壊して」という部分は、アイドルという枠を超えた常識破りの活躍を見せる彼女たちの未来を予見しているようにも思えます。

メンバーそれぞれの個性も出ており、かわいらしさもしっかりと感じられるのがなんとも不思議です。

特にMVの最後は、モモコグミカンパニーさんのチャーミングな表情が見られますよ。

ALL YOU NEED IS LOVE

インディーズ時代のBiSHを代表する曲で、今でもライブのクライマックスで披露される定番曲です。

しっとりした前半は明日すらも見えない日々を過ごしてきたメンバーたちの不安を表し、アップテンポな後半はそんな状況下で吹っ切れた彼女たちの勢いや希望を感じます。

普段は縁の下の力持ち的なハシヤスメ・アツコさんが存在感を示している曲でもあるので、彼女のコーラスやシンガロングにも注目しましょう。

My landscape

メジャー2ndアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」に収録されている「My landscape」

ストリングスやオーケストラサウンドで厳かに始まるイントロから、メンバー一人ひとりの確かな表現力が炸裂していきます。

特にこの曲でのアイナ・ジ・エンドさんの存在感は抜群で、サビ前の「My landscape」とシャウトする部分は、何度聴いても鳥肌が立ちます。この曲をきっかけにアイナさんの魅力に引き込まれていった人は多いでしょう。

NON TiE-UP

2018年6月27日にリリースが決まっていた両A面シングル「Life is beautiful / HiDE the BLUE」は、どちらもタイアップがついており、明るい曲調でした。

「尖っていたBiSHはもういないのか」と悲観していたファンも多かったのですが、その評価は良い意味で覆されることになります。

その名の通りノンタイアップでゲリラリリースしたのがこの曲。

スケールの大きなサウンドに乗せて挑発的な下ネタを発するメンバーの姿は、「ほっとくと何をしでかすかわからないぞ」と言わんばかりの危うさを感じます。

正統派な名曲が世間に広まり、BiSHがブレイクし始めた中で「これこそがBiSHの本質だ」と再認識させてくれました。

OTNK

2015年9月2日、BiSH初のシングルとしてリリースされた曲です。

曲調はストリングスを含んだ壮大なメタルで、BABYMETALをはじめとしたメタル系アイドルの王道サウンドを継承しています。

文句なしにかっこいい曲ですが、歌詞はとんでもない言葉を発しているように聞こえてしまいます。

正式な歌詞は日本語なのですが、わざと英語っぽく聞こえるように歌っていたり、どうしても下ネタにしか聞こえない発音をしていたり…。

こんなに尖った表現をするのはメジャーアイドルではBiSHぐらいしかいませんが、それもまた彼女たちの魅力だといえます。

MONSTERS

グループ結成わずか2か月半でリリースされた「Brand-new idol SHiT」収録曲で、BiSHにとって初めての激しい曲です。

イントロから強烈なシンセとバスドラムのエレクトロサウンドで、それに続く激しいシャウトはまさにBiSHの前身となった「BiS」の系譜を受け継いでいます。

グループ最初期の曲ですがこのころからすでにアイナ・ジ・エンドさんの歌唱力は圧倒的ですね。

遂に死

2019年7月3日にリリースされた3rdアルバム「CARROTS and STiCKS」に収録されている曲です。

キンキンと不穏に響くギターに轟音のバッキング、黒魔術のような狂乱のメロディは今までにないBiSHを見せてくれました。

パンクやラウドロックの要素を持った曲はありましたが、この曲ではニューメタルの要素が詰め込まれているので、ハマる人にはとことんハマるのではないでしょうか。

まとめ

「楽器を持たないパンクバンド」としてデビューし、紆余曲折を経ながらもブレイクを果たしたBiSH。

最近では「アメトーーク!」をはじめメディアへの露出も多く、どんどんファンを増やしています。

一方で楽曲への注目度も高く、パンキッシュな曲はもちろん、正統派な曲も高い評価を得ています。

今回紹介した曲にもありましたが、ブレイクしてタイアップ曲が多くなっても、彼女たちの芯となる「パンク」の部分は変わりません。

彼女たちが今後どういった活躍を見せてくれるのか、注目していきましょう。

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