The Birthday(ザ・バーズデイ)メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?

The Birthday(ザ・バーズデイ)メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?


2005年の結成以降、独自の美学に裏打ちされたロックンロールを鳴らし続けるバンド、The Birthday(ザ・バースデイ)。日本ロック史に残る伝説的なバンドの元メンバーを擁するThe Birthdayの経歴や代表曲などを解説していきます。

カラオケで歌えるJ-POPが日本音楽シーンの主流だった1990年代半ば、モッズスーツに身を包んだ不遜な4人の若者が荒々しいロックンロールをかき鳴らしながら登場した時、多くのロックファンが救世主の降臨を心の底から歓迎しました。

そのバンドの名は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

解散から10年以上の年月が流れた今も、日本ロック史の伝説として語り継がれています。

不良性、ファッション性、クールネス、誠実さ、漢気、文学性、ロックファンが憧れる要素をすべて持ち合わせた奇跡のようなバンドでした。

数々の伝説を残したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、2003年に解散を発表。

同年10月11日、幕張メッセに4万人近いファンを動員した解散ライヴでその歴史に幕を下ろしました。

2009年には元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのギタリスト、アベフトシが不慮の事故により逝去。

もしかしたらいつの日か…とファンが夢見ていた再結成の可能性は永遠に消滅してしまいました。

今回ご紹介するThe Birthdayは、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのメンバー2名が在籍するロックバンドです。

2005年に結成されたThe Birthdayも2020年には結成15周年を迎えることとなり、気が付けばその活動期間はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを上回っています。

過去の栄光を振り返ることなく、ロックンロールの神髄を目指して歩みを進めていくThe Birthday

人工甘味料ゼロの質実剛健ロックンロールを鳴らし続ける彼らの魅力をご紹介していきます。

The Birthday(ザ・バーズデイ)・メンバー

現在のThe Birthdayのメンバーは下記の通りです。

結成以降、1度だけギタリストの交代がありましたが、それ以外は不動のメンバーで活動を続けています。

バンドメンバー

  • チバユウスケ / ヴォーカル、ギター
  • ヒライハルキ / ベース
  • クハラカズユキ / ドラム
  • フジイケンジ / ギター

チバユウスケ / ヴォーカル、ギター

1968年7月10日生まれ。神奈川県出身。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、ROSSOなどで活躍。

独特のしゃがれ声は一聴しただけで彼だとわかるほどです。

MEMO

独特の言語感覚から生み出される歌詞は高く評価されており、現在までに2冊の詩集を発表しています。

ヒライハルキ / ベース

1983年6月20日生まれ。東京都出身。

高校時代に結成したロックバンド“てるる…”のベーシストとして都内を中心に活動していましたが、メジャーデビュー直前に脱退しています。

他のメンバーと比べて10歳以上若く、プロミュージシャンとしてのキャリアも浅いものの、数度のセッションを重ねた結果、その腕前を買われてThe Birthdayに正式加入となりました。

クハラカズユキ / ドラム

1969年4月3日生まれ。北海道出身。

キュウの愛称で知られる彼は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT解散後はうつみようこ&YOKOLOCO BANDなど数々のミュージシャンと活動を共にしています。

身長161cmと小柄ながら、超ソリッドでパワフルなビートを叩き出す看板ドラマーです。

MEMO

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの活動が軌道に乗る前は市役所の職員だったという意外な経歴の持ち主でもあります。

フジイケンジ / ギター

1969年3月8日生まれ。広島県出身。

2010年に脱退したイマイアキノブの後任ギタリストとしてThe Birthdayに加入しました。

90年代のJ-POPに詳しい方には、「MY LITTLE LOVERにいた藤井謙二」と説明した方が伝わるかもしれません。

メジャーデビューも果たしたTHE BARRETTなど数多くのバンドでの活動経験を持つほか、スタジオワークや有名アーティストのサポート経験も豊富な実力派ミュージシャンです。

2011年にThe Birthdayに加入後は他のメンバーにならってフジイケンジ名義で活動しています。

ちなみにザ・グルーヴァーズの藤井一彦は実兄です。

元メンバー

元メンバーのイマイ アキノブは、チバユウスケ、元BLANKEY JET CITYのベーシスト照井利幸と共にロックバンドROSSOで活動していたギタリストです。

“シャロン”などの名曲を残したROSSOはもちろん、チバユウスケが参加した照井利幸のソロプロジェクトRAVENもファンならずとも必聴の出来なので、The Birthdayが気に入ったという方は是非チェックしてみてください。

The Birthdayとは

2005年9月に結成されたThe Birthdayは、現在までに10枚のスタジオアルバムを発表しています。

2020年2月現在、The Birthdayが発表したアルバムでオリコンチャート10位圏内に入らなかったのは2007年のセカンドアルバム『TEARDROP』1作のみで、それ以外のアルバムはすべて10位以内を記録しています。

シングルもほぼ全ての作品がオリコンチャートの20位以内に入るなど、デビュー以来安定した人気をキープしているバンドであると言えるでしょう。

2015年9月には結成10周年を記念したベストアルバム『GOLD TRASH』をリリースしています。

高品質のアルバムを作り続ける一方、日本屈指のライヴバンドとしても知られるThe Birthday。

2008年1月には初の日本武道館のステージに立ったのをはじめ、FUJI ROCK FESTIVAL、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、SUMMER SONICなど国内有数のロックフェスティバルにも出演し、その実力を見せつけています。

彼らのライヴの模様は、ライヴDVDやCDの初回盤に付属している特典DVDでも観ることが可能です。

ブレーキの壊れた自動車のような暴走感が魅力だったTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代と比較すると、The Birthdayの音楽はより成熟したガレージロック、ブルーズロックと表現できます。

何を歌ってもチバになってしまうチバユウスケの歌声、ハードボイルド小説のような歌詞はもちろん健在ですし、凄腕揃いのバンドの演奏にロックファンはハートを鷲掴みにされるしかありません。

年々渋みを増していくチバユウスケに惚れ込むファンも多いのではないでしょうか。

The Birthday(ザ・バーズデイ)・オススメ曲

今年で結成15周年を迎えるThe Birthdayが発表してきた数々の名曲の中から、選りすぐりのオススメ曲をご紹介していきます。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを知らない若い世代はもちろんのこと、「ミッシェルは聴いてたけど最近は全然知らない…」という当時のファンにもThe Birthdayの魅力を知ってもらえたら嬉しいです。

stupid

2006年8月にデビューシングルとしてリリースされた楽曲で、同年発表のファーストアルバム『Rollers Romantics』にも収録されています。

チバの語りヴォーカルのクールさに軽く眩暈を覚えたと思えば、それが一気に豹変して絶叫するようなサビが登場。

《絶望ってやつと 希望ってやつは / タチが悪いから すぐ入り込めるぜ》

こんな歌詞を歌ってサマになるミュージシャンがいったい何人いるでしょうか。

PVも非常にかっこいいのですが、ぐるぐると回転するカメラワークは三半規管の弱い方には少々辛いかもしれません。

KAMINARI TODAY

2007年発表のセカンドアルバム『TEARDROP』の最後に収録された“KAMINARI TODAY”は、シングルカットはされていないもののファンの間で人気の高い楽曲です。

2015年にリリースされた初のベストアルバム『GOLD TRASH』にも収録されています。

スローな曲調ですがバラードと呼べるものではなく、昂る感情を無理やり押さえつけるように淡々と歌い上げるチバのヴォーカルからは男の哀愁を感じ取らずにはいられません。

そして、すべての感情を解放するかのように《カミナリを鳴らしにゆこうぜ》と声を振り絞るパートのかっこよさと言ったら筆舌に尽くしがたいものがあります。

感傷的な歌詞は全編引用したいくらい素晴らしく、歌詞を読みながら聴くことを強くオススメします。

涙がこぼれそう

2008年10月にリリースされ、オリコン最高12位を記録したシングル曲。

同年11月発表のサードアルバム『NIGHT ON FOOL』に収録されています。

[Alexandros](発表当時の名義は[Champagne])の楽曲とは同名異曲です。

初めてタイトルを目にした時は、「えっ。チバらしくないな…」と驚きましたが、実際に楽曲を聴けば、チバ節満載の曲調と歌詞に脱帽するしかありませんでした。

ギター一本で演奏される冒頭の物憂げなパートが終わり、クハラカズユキのドラムを合図にバンドが一斉にインしてくる瞬間は何度聴いても鳥肌が立ちます。

カレンダーガール

2008年7月リリースのミニアルバム『MOTEL RADIO SiXTY SiX』収録曲。

同年11月にはフルアルバムもリリースしており、2008年のThe Birthdayはかなりの多作だったと言えるでしょう。

この“カレンダーガール”は最高のロックンロール曲で、ノリ重視で作られたようなPVもいい感じに力が抜けています。

マネキンにビール(おそらくハイネケン)を飲ませたり、ご機嫌でツイストを踊るチバの姿は必見です。

なぜか今日は

2011年4月にリリースされたシングル曲で、オリコン最高10位を記録。

ギタリストにフジイケンジを迎えて初の作品となった同曲は、5枚目のアルバム『I’M JUST A DOG』に収録されています。

乾いたギターの音と適度な疾走感が心地よく、初のメンバーチェンジを経たThe Birthday第2章の幕開けにふさわしい名曲です。

歌詞はチバらしいイメージ重視型ですが、《泣いてる 地べた マスカラ 笑ってよ さぁ立って / おやつの時間だ 甘いもんでも食いに行こう》というフレーズからは、強面だと思われがちな彼の優しさが滲み出ていて温かい気持ちになれます。

誰かが

2019年6月にリリースされたコンピレーションアルバム『WATCH YOUR BLINEDSIDE 2』収録曲。

チバがPUFFYに提供した楽曲のセルフカバーバージョンで、PUFFYバージョンは2009年に劇場公開されたアニメ映画『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者』の主題歌となっています。

聴けば一目瞭然ですが、深読みの余地がないほど平易な言葉でストレートに助け合うことの大切さが歌われている楽曲です。

オリジナルアルバムには収録されていないものの、The Birthdayの入門曲として最適な間口の広い曲だと言えるかもしれません。

青空

2018年10月にリリースされたシングル曲で、オリコン最高14位を記録。

翌2019年3月発売のアルバム『VIVIAN KILLERS』に収録されています。

ミッドテンポのリズムに抑えめのギターリフとベースラインが乗るタイプの楽曲ですが、徐々に演奏が熱を帯びていくところがたまりません。

背中を押してくれるようなチバの歌詞も素晴らしく、《悲しみはもう 捨てていいよ》というフレーズの肯定感に救われたファンも少なくないでしょう。

どん底から這い出る勇気を与えてくれる名曲です。

さよなら最終兵器


2012年6月にリリースされたシングル曲で、オリコン最高9位を記録。

同年7月発売の6枚目のアルバム『VISION』に収録されています。

チバユウスケという人間の美学がすべて詰まったような歌詞は、仮に音楽がなかったとしても詩として完全に成立していますし、サビのメロディは完璧です。

見事なまでにロックンロールのマナーに従ったギターも耳にこびりつきます。

特にAメロで合いの手のように鳴らされるギターは素晴らしすぎて永遠に聴いていられるほどです。

The Birthday(ザ・バーズデイ)・まとめ

結成15周年を目前とした今も、ロックファンの心を熱くする名曲の数々を生み出し続けるThe Birthdayの魅力についてお伝えしてきました。

今回ご紹介したオススメ楽曲をいくつか聴けば、どうして彼らがこれほどまでに熱狂的に支持されるのか、その魅力の一端を理解していただけるのではないかと思います。

かなりアクティヴに活動しているバンドなので、作品を気に入ったら是非ライヴにも足を運んでみてください

骨の髄までロックンロールな4人の男たちの姿にほれぼれすること請け合いです。

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